【感想】ボールルームへようこそ（１）

静止画でこの躍動感はすごい

ストーリー構成、ダンスの動きの描写ともに高レベルでまとまっている。
初心者が主人公の場合、凄い才能が開花してどんどん勝ち進む、という展開になりがちだが、この作品では基礎や練習、素人目には分からないがと…ても重要なポイントをかなり細かく描写しているのが素晴らしい。
また、主人公にダンスを教えるキャラの人間臭さが良い。悟りを開いたような人間のでき過ぎた師匠キャラに食傷気味だったので、魅力的に感じた。続きを読む

これがデビュー作?! 恐るべき才能…。

このマンガを読んで、これが連載デビュー作のマンガ家とはにわかには信じがたい。

リズムやメロディに合わせた回転や上下動、体と表現を大きく見せる振り、男女ペアの複雑な関係性といった、ベテランでさえ描くの…が難しい社交ダンスの世界を見事な作品に仕上げている。荒削りな部分がないわけではないけれど、ダンス初心者の主人公多々良が突然ボールルーム（舞踏室）に投げ込まれ、必死にやりぬこうとする勢いに筆が引っ張られ、おもしろい画の表現として目に飛び込む。

いじめられっ子が社交ダンスに出会い、得られるものは何か。もちろん何かをやり遂げることで自信は身につくだろう。このマンガで描かれるのは自らのエゴによる達成感だけではなく、社交ダンスが持つ競技として、スポーツとしての対人間の関係であり、愛の交歓であり、思いやりであり、個性とは何かという問いである。

悩んだら踏め、ステップを。続きを読む

アニメ化してほしい作品

マンガ大賞2013　2位は納得がいく作品です。とにかくキャラクターが熱くて魅力的です。
躍動感ある絵でドンドン作品に引き込まれていきます。社交ダンスに興味のなかった私が一度やってみようかなと
思ってし…まうほどストーリー構成も上手いです。まるで曽田正人先生の「昴」を読んでいるようでした。
ただ、キャラクターの説明がほぼ無いので1巻だけでは立ち位置がいまひとつわかりませんでした。
話が進めばそのあたりの説明も出てくるでしょうし問題ないでしょう。
間違いなくおススメできる一冊です。続きを読む

衝撃の作品！

この作品を初めて読んだのは床屋で順番を待っているときに置いてあった月刊マガジンです。ちょうどこの作品が新連載として第一話が掲載されていました。その時の衝撃は今も覚えています。その躍動感！表情！そしてな…により熱気がガンガン伝わってきて、読み終えたときには単行本化したら必ず買おうと決意しました。第二話も同じ床屋に置いてあった翌月分をすぐさま手に取り、熟読。そしてこれは凄い作品になると確信したほどです。

ただ、あまりに第一話、第二話の印象が鮮烈すぎたためか、第三話以降は最初に感じた程の衝撃は無くなってしまいました。また、ストーリーも期待値が高すぎたせいか、私の中では今のところ第二話がピークです。それでも「熱」を感じさせてくれる作品には間違いなく、過剰に期待をかけたくなる作品です。

この1巻に関しては星5でもたりないくらいですが、6巻まで読んでの総合評価として星4とさせていただきました。続きを読む

影に埋もれた名作

マンガ大賞2位になったにも関わらずあまり注目されてない作品。ダンスの見せ方、躍動感のある絵で社交ダンスがスポーツなんだということを認識させられた。マンガ大賞2位に恥じない面白さとなっているので読んでみ…る価値あり。続きを読む

ダンスに興味が出てしまう

おもしろい。
絵柄で敬遠した人にこそ、読んで欲しいと思ってしまいます。
私もそうでしたので。