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和田竜 / 新潮文庫 (5件のレビュー)
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総合評価:
cozycozy
4
海の男たちがとことんかっこいい!
一巻 海賊の話は北方謙三の「波王の秋」、白石一郎の「戦鬼たちの海」、隆慶一郎の「見知らぬ海へ」、司馬遼太郎の「菜の花の沖」、漫画なら川原正敏の「海皇紀」など、海の男たちのかっこよさがとても印象的すぎて…、今回の姫はどうなんだろうかと逆にワクワク。嫁の貰い手がないほど悍婦(気の荒い女。じゃじゃ馬。)で、醜女の海賊の姫。今の美的感覚で見るとめっちゃ美人なんだろうな。戦国時代でも海外と交流が盛んだった泉州の人達は美人と騒いでいたり、文化って不思議。前半は姫の奔放さに若干呆れ気味やったけど、後半はそれが面白くワクワクさせられる。二巻が気になる終わり方。 二巻 泉州の武士達が魅力的でかっこいい!今もまだ使われる泉州弁が、こういう強者たちの言葉なのかと思うと納得。やらねばならないことであれば全力で挑む男達がかっこいい。戦が出来ないのに助言も聞かない本願寺の頼龍。なのに見捨てず自分の仕事を全うする孫市はすごい。ただ己の想いだけで行動するお姫様は、気の強さは尊敬に値するけど、この巻ではやっぱり残念。七五三兵衛と義清は、智略と豪快さで正反対だけども、互いに反発しながらも互いに自分にできないことを認める器量がかっこいいし、それこそが真の洒落者でおもろいやつなんやろな。 三巻 「鬼手」が何なのかが明らかに。純粋で青臭い姫に嫌悪感を抱いてしまうが、それはまっすぐ純粋に自らの想いを貫く気概が今の自分に無くなったからなのだろうか。徐々に緊迫感が増し、後半は怒涛の勢いで一気読みして、4巻へ。感想を書くよりも先に4巻が読みたくなる。 四巻 戦がメインの4巻は、激闘に次ぐ激闘の嵐。スピード感に溢れ、痛快で爽快。死に直面しても、「そりゃないわ」みたいな、泉州の武者達の発言が、重い空気を吹き飛ばしてる。登場人物が多かったけど、それぞれが個性的で魅力的。記録の無い姫以外はみんな歴史上に登場する人物というのがすごい。七五三兵衛なんて、最後はほぼ無敵のボスキャラ。個性はみんな違うけど、それぞれが本当にかっこよかった。覚悟が何よりも必要なんだなと、楽しく読めたけど、学ぶことの多かった本です。映画化されると思うけど、この重厚感を無くさない大長編にしてほしい。続きを読む
投稿日:2017.03.08
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thutomu
1
痛快無比!
主人公が登場した序盤からその魅力的なキャラに惹き込まれた。 また、主人公を取り巻く海賊等もキャラが立っていて、飽きさせない。 痛快無比な小説。 あえていうと、物語のクライマックスであることは百も…承知だけど、合戦の描写が長すぎるなぁと思った。続きを読む
投稿日:2021.03.21
HG43
景姫様カッコいい
登場人物が個性豊かで喜怒哀楽の降り幅が楽しめました。長編で読み応え充分感じられます。活字が苦手な方はマンガ版もあるようだし、お薦めします。瀬戸内海は何度もに行ったことがあるので舞台背景が想像しやすかっ…たです。もう一度、しまなみ海道や淡路島などを旅したくなりました。続きを読む
投稿日:2017.06.07
J.SUZUKI
大作だけど後半の盛り上がりが良いです
4冊セットなのでなかなかの大作ですが、やっと読了。最初はややダレ気味感がありましたが、後半盛り上がってなかなか面白かった。
投稿日:2017.07.15
理科好き
最初を何とか乗り切ろう! そして壮絶な最期へ
史実に基づいていることもあるのだが,どうしても最初は人物関係やらが 面倒くさい。活字を読むことになれていてもそう思ったりするので,普段読 まない人にはやはりちょっと。 でも,上巻も真ん中ぐらい…(2巻目)になれば,面白くなりますよ。下巻(3,4巻)の壮絶な中身を理解するにも前半のやりとりがとても重要です。最初だけちょっとがんばりましょう。 途中の穏やかさも漂う状況から,後半の怒濤の戦の描写へ。 爽快感とは言えない,荒々しい海賊の生き様が描かれています。 天下統一に向けて海賊の最後の輝きを。 でも,あまりにも激しい。 全体評価は4.5ですが,後半だけなら5つ。読み応えがありますよ!続きを読む
投稿日:2018.04.08
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