【感想】永遠をさがしに

原田マハ / 河出文庫
(96件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
18
38
27
5
0
  • 『型破りな新しい母』は、なんで母になろうとしたのか?思いを知って下さい!

    “チェロ”
    心許ない気持ちを、地に近づけてくれて、
    そ~っとおさえていてくれている様な、そんな音色なので好きです。
    この15歳の今まで、あの環境でよくぞいい子に育ってくれた。
    と思いきや、またもや青天の霹靂!和音ちゃんなんとか踏ん張れ!
    この作品もやはり、納得の「会話の妙」を楽しめることが魅力でもあり、
    実のところ重い部分もありますが、それを踏まえた上で、
    心で「分かり合える」という事を教えてくれるホッとする温かさがあります。
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    投稿日:2017.01.07

  • 『新しい母』が良い味をだしている

    世界的な指揮者とそのオケの主席チェリストの母の間に生まれた主人公。ある日,急に母が家を出てから,お手伝いさんとたまに帰ってくるだけの父との生活だったが・・・。

    ここで登場する『新しい母』,訳ありなんですが,これがぐっときます。詳細は書けないのですが,ともかく,良くも悪くも魅力的な人物で,これまでこの作家さんのいろいろな作品にでてきた人物の中で,私ランキングではかなり上位に入ります。

    ちょっとお話としてできすぎな部分はあるんですが,とにかくぐっときますよ。

    という2つの要素で5つをつけてしまいました。

    本書の最後に(本屋大賞をとった)宮下奈都さんが解説を書いているんですが,この題材やストーリー展開などは宮下さんの作品なんではないかという気さえしながら読んでいたのでびっくりしました。どちらも今とても好きな作家さんです。
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    投稿日:2016.07.18

  • 魅力的な登場人物たち

    主人公の和音と,そのもとにやってきた新しい母親の二人。どのような生活が始まるかと思えば…。
    それにしても,原田マハさんの描く人たちは,みな魅力的だ。そしてみな生き生きとしていて,心の底に秘めた強いエネルギを感じる。
    個人的には,チェロといえば,バッハの無伴奏チェロ組曲が好きだ。(この本には出てこないけど)
    最近聴いていなかったが,また聴いてみたくなってきた。
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    投稿日:2017.01.11

ブクログレビュー

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  • かず

    かず

    このレビューはネタバレを含みます

    ほとんど家にいない父を持ち、ほぼ一人で暮らす主人公。ある日家に帰ると知らない女性がいて、しかも自分は母だと名乗る。このとんでも展開に面白い!と思って一気に読みました。
    主人公と新しい母親の掛け合いが好きだったので、後半にかけて物語の展開が速く進んで行ったのがちょっと勿体無いなと思いました。あと100ページはゆっくり書いても良いくらいです。もう少し長く浸っていたかったです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.28

  • ちい

    ちい

    本当に愛が溢れる作品。それぞれの「まっすぐ」さが刺さる。満たされない思いも周りの人たちや自分の気持ちでこんなに変わっていくんだなぁと心に沁みた。

    投稿日:2024.01.02

  • 京

     周りが無理にさせようしても動かない、本人が自らの意志で動き出すという事がどういう事かがよくわかる。

    投稿日:2023.11.10

  • 岡田 すみれ

    岡田 すみれ

    チェロの話。最後は思わず泣いてしまった。
    まっすぐにぶつかり合いながら、深い愛情を感じられる関係性よいなぁ。

    投稿日:2023.10.26

  • たま

    たま

    テンポ良く読みやすい印象
    和音が成長していく様子、周りの大人の心情が間の世代にあたる自分には深くささり、自分の過去の親への振る舞いを内省するとともに、愛のあり方の多様性を感じた。その多様性から自分自身の愛をどうしたいかの解像度をあげたいと感じた。続きを読む

    投稿日:2023.09.12

  • hiroking

    hiroking

    自分勝手な感想です。原田マハさんの作品には主に何種類かあると思っています。芸術の思い入れを丹念な調査に基づいて作品に仕上げたアート系小説。ご自身の日常をそのまま描いたエッセイ。読者の感情を鷲掴みにする劇場形小説等々。様々な表現を巧みに操っておられる。

    私は原田さんの作品を全て読み尽くした訳ではないので極めて拙い感想なのかも知れ得ませんが、感動の仕方が異なっている。

    「キネマの神様」「本日は、お日柄もよく」等の作品は私にとって劇場形小説の部類に入る。

    現実にはあり得ないストーリーだと分かっていながら、没入してしまう。心を鷲掴みにされてしまい、ふと気がつくと時間を気にせず最後まで読まざるを得なくなってしまう。感情がブルブルと震えてしまう。

    たとえ、現実にはあり得ない世界であったとしても、多少の矛盾を感じながらも感動してしまう。創作能力の高さに恐れ入ってしまいます。

    この「永遠をさがしに」も私にとっては劇場形小説でした。

    いくら何でも、そうそう家族を含めた自分の身の回りの人たちが身体的な問題を次々に抱えてしまうことなどあり得ないだろう?本当にこのような状況に置かれたら、普通の精神状態で生きていけないだろう。といった状況にある主人公を奮い立たせながら、すべての登場人物たちが良い人たちで、不思議と爽快感を持って最後まで読み切らせる。

    またまた、原田さんにやられてしまいました。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.09

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