【感想】ユリゴコロ

沼田まほかる / 双葉文庫
(423件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
102
174
94
19
5
  • 映画化されたのですね

    えー?知らなかったの?と言われそうですが、読んだあと映画化されていたことを知りました。
    読みながら、映画化するなら誰が適役かな…と想像してたのですが、いやまぁ見事に外してました。

    人物相関が少しごちゃごちゃするので、映画だと理解が追い付くか少々不安ですが、原作ママとは限らないし、もしかしたら登場人物が多少アレンジされているかもしれませんね。

    わたしは割とさらっと読んでしまい、感想もあっさり「こんなものかな」といったところですが、ハマる人にはハマるかもです。
    独特の世界観がありますね。しかし、期待を裏切らない暗さなのはさすが。
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    投稿日:2017.12.31

  • 嫌悪感が・・・・

    理解できない殺人者が主人公なストーリーを書く作家さん最近割と多い気がします。
    病んじゃってこじらせちゃった人が身近に居たらどうします?それが身内かも知れない・・・と知ったら





    そんな嫌悪感を昇華させるプロットに圧巻。続きを読む

    投稿日:2015.11.18

  • 面白かった

    買って損はない。
    出だしから引き込まれて一気に読んでしまいました。

    投稿日:2015.08.16

  • サイコパス 一転 家族愛?

    「ユリゴコロ」という不思議な音色の言葉と裏腹に不穏な雰囲気が漂う。

    「殺人の告白」の手記は嫌悪感を催すが、内容に引き込まれてしまう。中でも古井戸の闇、ミチルちゃんの話は恐ろしい。

    父の最後の行動をみると、美紗子になりきれなかった妹が切ない。

    これがイヤミスというものなのか。でも読後感は悪くない。
    続きを読む

    投稿日:2015.02.04

  • オススメです!

    殺人鬼の手記は本物か?
    しかもその殺人鬼が自分の親かもしれない?
    読み始めると止めることができなくなってどんどん話に引き込まれてしまう。
    そして、何?
    このさわやかさえ残る読後感。

    投稿日:2014.11.20

  • この手のストーリーには珍しい結末

    途中まで殺人鬼フジコ系かなと思いきや終盤意外な展開が。
    それがまた無理やりすぎなくて良い。
    このタイプのストーリーでこの終わらせ方は中々ないのではないかと。いいで意味です。買いです。

    投稿日:2014.04.24

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ブクログレビュー

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  • なえまる

    なえまる

    このレビューはネタバレを含みます

    288ページ
    1400円
    4月25日〜4月26日

    亮介は、恋人の千絵が失踪し、父ががんの診断を受ける。そんな中、母が交通事故で亡くなるという、次々と襲いかかる不幸の中にいた。たまたま訪れた実家の押し入れから、母の名前が書かれた包みに入っていた髪の毛と、何冊かのノートを見つける。ユリゴコロとタイトルがつけられたノートには、私は平気で人を殺すことができると、信じられない内容が綴られていた。

    母が入れ替わったように感じていた幼い頃の自分の感覚は正しく、その母を亡きものにしたのが母の家族であった。しかも死んだと思っていた本当の母は生きており、共に働いていた人だったと最後にわかった時は衝撃だった。平気で人を殺す人間というのに吐き気がした。恋人が失踪した話と、母の話が独立しており、それが残念なような気がした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.10

  • mysterymanbo

    mysterymanbo

    大藪春彦賞受賞、本屋大賞ノミネート作品。
    殺人鬼が出てくるホラーミステリーなんだけと、最後は泣ける小説。そして社会から落ちこぼれてしまった人間の再生物語でもある。
    この作品は人間の愛憎もサブテーマだと思う。昔から小説の世界は、コトの大小にかかわらず愛憎なくして成立しえない。例えば、
    ・人間は一生、人間の愛憎の中で苦しまなければならぬものです。のがれ出る事は出来ません。忍んで、努力を積むだけです。…太宰治「竹青」
    ・善悪は好悪を超越しない、好悪は即ち善悪である、愛憎は即ち善悪である…芥川龍之介「侏儒の言葉」

    ラスト近くに出てくる主人公の弟の言葉「(驚愕する母親の手記の感想を聞かれ)家族の愛の歴史、憎しみはどこにもない」が作者が本当に描きたかったことなのだろう。
    とはいえ、細谷さんのキャラ造形、年齢的にあってる?
    続きを読む

    投稿日:2024.04.09

  • 2063476番目の読書家

    2063476番目の読書家

    めっちゃ面白かった!イヤミス読むと結末が気になって手が取らないんだよね。今まで読んだイヤミスって全部女性視点だったから男性視点だったのが結構新鮮だった。殺人を犯したことを記録したノートから始まって、登場人物も多くはないのに、どう転ぶかわからないドキドキもあって、結末もちょっと切なくて。今まで読んだイヤミスの中だと面白さは個人的に1番だった。続きを読む

    投稿日:2024.03.30

  • RUI

    RUI

    途中で伏線も予想がついて、最後案の定で終わったけど、感動した。狂ってるけど、素敵な最期を迎える純愛小説を読んだ気持ちで読了。

    投稿日:2024.03.17

  • 浮音⚘

    浮音⚘

    このレビューはネタバレを含みます

    ラストは溢れる涙が止まらなかった。
    母を癌で亡くし二人の子を持つ私には、辛すぎるミステリだった。

    手記の書き手には怒りにも似た感情が込み上げるのに、なぜかシンパシーも覚える。
    ラストの繋がりを薄々感じながらそれが真実であるとこんなにも泣けるのかと。

    愛とは何か、この作品を読んで分かるわけではない。
    しかし、愛とはこんな形もあると知ることはできるだろう。

    あと、これは蛇足だが、主人公の犬に対する描写に愛情が感じられないのは、やはり何か設定の伏線を感じたのだが考えすぎなのかな。
    数個ほど過激な表現があったため、主人公も母と同じ性質で実は行動しているのかと思ったぐらいだけど、そこの回収はなかったので、星一つマイナスしました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.24

  • asano910

    asano910

    このレビューはネタバレを含みます

    昔コミカライズの冒頭だけ読んで、気になってたので手に取った本作。
    序盤はミステリというかホラー感が強くゾクゾクした。途中のリストカットの描写がリアルで恐ろしかった。
    最後の展開は予想していなかったので良かった!
    全体的な感想としては、短めであっさりと読めると感じた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.21

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