【感想】マルドゥック・ヴェロシティ1 新装版

冲方丁 / ハヤカワ文庫JA
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
6
10
3
0
0
  • 哀しき男の終焉

    文句なく面白い。「スクランブル」では敵だったボイルドの話を中心にマルドゥックという都市そのものの歴史と成長が渾然一体となって語られる。最終巻は数々の謎を回収しながらボイルドのグラウンド・ゼロに向かって物語りは加速度的に収斂していく。これを読んでから「スクランブル」読んだらかなり違った読み方になっただろうなあ。ディム、やすらかに!続きを読む

    投稿日:2013.11.15

  • STAR WARSは何作目から観ますか?

    スターウォーズは公開順にエピソード4から観るのがよいのか、時代順にエピソード1から観るのか・・・。個人の好みでしょうが、私的にはエピソード4(公開順)からが面白いと思います。「スクランブル」はエピソード4、当作「ヴェロシティ」はエピソード1。というわけで??「スクランブル」からがおすすめです。 あっ、でもゴッドファーザーは3から(時代順)のが面白いとおもうんですよねぇ。
    「スクランブル」→「ヴェロシティ」少し時間をおいて→「スクランブル」読み直し・・・なんてどうでしょう。
    続きを読む

    投稿日:2013.12.28

  • とても面白いけど、前作の方が読みやすかった

    前作を読んでいる事が前提で、人物の描写説明や世界観を若干省略している風がある。
    ストーリーは前作とは独立しており、物語内の時系列的にはこちらが先で、前作が後にあたる。
    前作を先に読んで世界観とキャラクターについて予備知識を得てからこちらを読んだ方がいいと思う。
    ただし、前作とは作風が結構変わっているため、続けて読むと初めは少し取っつき難いかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2014.01.23

  • 「スクランブル」のあとに読んでほしい前日譚

    「マルドゥック・スクランブル」のボイルドを主人公とした前日譚。時代設定や人物設定などは読者は知っていることとして省略されている部分が多いので、「スクランブル」を読んでからこちらにトライするのが吉。
    ヴェロシティ」の名の通り、後半になるほど加速するストーリーの疾走感が気持ちいい。だからといって決して明るい話ではなく、「スクランブル」でボイルドがあんな人物に設定されてしまっている理由が重く語られています。
    個人的には、敵味方として登場する異能者たちの「能力」が見物だと思っています。これらは、冲方氏でなければ思いもつかないような奇妙奇天烈なものばかり。ハードSFファンとしては、実現可能性としてどうよ、というところもありますが、敵味方一人一人の冒険談だけでそれぞれ短編が書けそうなくらい生き生きしているのは冲方氏ならではという部分もあるように思えます。
    「スクランブル」を読んで気に入っていただけた読者なら、文句なく楽しめる作品だと思います。
    続きを読む

    投稿日:2014.07.12

  • 書体に面食らいました。

    今まで見たことが無い書き方だったので、最初は耐えられるか心配だったけど、案外読みやすかったです。むしろリズム感、スピード感が有って作品を盛り上げています。
    内容は、前作を凌ぐグロさ(-_-;)。でも主人公が哀しいですね。前作では執着心に辟易したのに、今回は誠実さや優しさを感じるのは私だけ?続きを読む

    投稿日:2014.09.11

ブクログレビュー

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  • 鴉羽

    鴉羽

    マルドゥックスクランブルにも登場したボイルドというキャラクターの過去の物語。
    ボイルドとウフコックの関係を見ている笑っちゃうけど、じりじりと悲しさも湧いてくるのが辛いね。
    ボイルドの一人称視点の文体はスプライトシュピーゲル感あってエモい。続きを読む

    投稿日:2023.10.07

  • izzy

    izzy

    このレビューはネタバレを含みます

    マルドゥックスクランブルより前の話。
    ボイルドが戦地において友軍への誤爆という罪を犯したのちに研究所に収容されていた。そこで出会った知能を持つ万能兵器であるウフコック。研究所は戦後の影響で三つのグループに分かれることに。

    ボイルドが、このあと、どう虚無の世界へ向かっていくかの導入部だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.07.02

  • マタン

    マタン

    このレビューはネタバレを含みます

    前作で命を落とした男、ボイルドが主人公です。
    なので時系列は前作の前。

    彼は味方を殺したがために
    研究所に入れられました。
    そして致命的なヤク中でした…

    「かつてウフコックのパートナーだった」
    前作のあの恐ろしさとは違った
    パートナーを悪辣な実験から救うその行動は
    まさに信頼していた者同士の行動です。

    そしてところどころに前作の伏線が出てきます。
    この時系列からもあのヤバイ野郎は
    暗躍していたわけです。
    そこの描写はグロなのでまじめに注意。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.03.13

  • lasttrainhome

    lasttrainhome

    再読。
    なんだろ初めて読んだときの方がドキドキした気がする。
    この巻では異能バトルが本格的に始まらないからだろうか。
    終盤になるにつれて戦いが壮絶になっていくので、まあ仕方ないのかもしれない。
    とはいえウフコックの悩む姿はとても愛くるしく、ボイルドの静かな狂気も不穏でよい。
    久々にみんなに再開した感じ。
    続きを読む

    投稿日:2020.03.07

  • chroju

    chroju

    文体はボイルドの客観的かつ冷酷な視点を表現しているのかと思ったが、他の方のレビューを読んでクランチ文体というものだと知る。なるほど。しかし作品にマッチしている。

    映像的に目まぐるしく展開していく疾走感あるアクションが楽しい楽しい。ボイルドのチート能力っぷりは『スクランブル』でよく知っているが、彼の鉄壁のメンタルがまだ築かれていないあたりが不安を醸す。限りなく強いはずがどこか危うく、一歩間違えばすぐに誰かが死んでいきそうな雰囲気。先が楽しみ。続きを読む

    投稿日:2016.03.18

  • see_you_cowboy

    see_you_cowboy

    冲方的クランチ文体初体験。素地があったおかげか意外と馴染みやすい。字コンテ的な?感じか。テンポがとても良くなるが、想像力が追いつかない時もある。

    投稿日:2014.05.22

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