【感想】悪の教典(下)

貴志祐介 / 文春文庫
(800件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
157
281
217
68
9
  • 読み終わったあとにタイトルを見直すと寒気がする

    下巻は追われる側の恐怖だけでなく、蓮見聖司(狩る方の視点)を中心に描かれてる。
    あまりのリアルさと残虐さにこれはスナッフ小説のように思えた。

    投稿日:2014.07.24

  • 上巻と同じ感想です…

    ストアで上下巻が別売りになる前の
    単冊本だった頃、購入したので
    感想は上下巻同じ文を貼りつけてます。

    読む直前に、映画化CMを
    たまたま見てしまい、心の中で
    ハスミンが伊藤英明にしか
    見えなかったのは、失敗でした。
    やはり、本というものは先入観を
    持たずに読まないとダメだな←と、
    いうことを痛感した作品でした。
    海猿では、あんなにもカッコ良く
    爽やかな男が、なんともまぁ…
    こんなにゲスな野郎に化けたかと、
    どうしても、先入観を前提とした
    感想しか浮かばないのが残念です。
    ただ、それくらい先入観を持つと
    残念な作品だけに、本から入られる
    方々はおぞましく衝撃的な、かつ、
    楽しめる(楽しくは、ないですが)
    逸品ではあります。

    ※元AKBのセンターが、
     「この映画は私は嫌いです」と、
     申しておりましたが、合わない方には
     まったくもって合わないかと思います。
    続きを読む

    投稿日:2014.10.02

  • 次は映画版を

    上巻のテンポのよい面白さはあるものの、怖さと救いのない不快さがある。
    この不快さは・・・、「バトルロワイヤル」を思い出した。
    しかし、結末を読まずにはやめられない。次は映画版を見たい気ももする。
    作者の勝ちかな。
    続きを読む

    投稿日:2016.01.31

  • 【蓮見が苦悩する姿】

    完璧に物事をこなし、人の気持ち
    までも操る男「蓮見」


    「残忍」で「冷酷」なことを考え
    淡々と実行に移していく人間とは
    とても思えない姿


    だからこそ下巻で驚いた。
    行動しようと頭の中で考えている
    最中に不安に陥ったことに


    そして、そんな自分に
    「大丈夫だ、自分ならやれる」

    そう、盛り立てようとしている姿に
    驚きました。


    人間とは思えないから、
    蓮見という男もやっぱり


    人間なんじゃないか
    そう感じました。


    だからこそ是非、
    読んで欲しい。


    その姿に何か感じるのか
    何も感じないのか。
    続きを読む

    投稿日:2017.07.04

ブクログレビュー

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  • アンシロ

    アンシロ

    このレビューはネタバレを含みます

    この作品は面白い!どこまでも異常で、常人には理解できない。貴志祐介さんはきっと普通であるのにサイコパス教師をリアルに創り出すのだから、表現力と取材力がすごいなと思った。

    上巻の始まってすぐに蓮実聖司が毎朝ベランダに鳴きに来る2羽のカラスのうちの1羽を駆除するシーンがある。手の込んだ仕掛けで感電死させた。学校に頻繁に苦情を言いに来るモンスターペアレントの家の猫よけのペットボトルの中身を全て灯油に変えた、運に任せて太陽光で火災を発生させる為に…。度の過ぎたいたずらかと思ってたら火を放って確実に殺した。そこから色んな違和感が募るっていく。ただの人気英語教師ではない?!

    全ての殺人に至る流れとその前後の無感情さ。日常の当たり前の事を当たり前にしたかのような言葉とユーモラスな表現。

    下巻最後の三池崇史さんの「蓮実聖司を愛する者として」の解説ではこの作品の魅力が存分に語られている。ただの大量殺人、サイコパス教師でない、彼が彼らしく生きる場所を求めた結果だと。作品を誰よりも理解してるだろう映画監督の作品をすぐに観たいと思いました!

    最後、蓮実が逮捕される時に下鶴刑事が感じた「こいつは、もう、次のゲームを始めている」が抜かりのない表現で好きです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.16

  • ふとしじゃぱん

    ふとしじゃぱん

    頭めっちゃ良いサイコパスキラーって設定だけど、割とポンコツなミスからクラスメイトにバレそうになって結局皆殺しにすることになるのだが、こんな体たらくで前の学校では4人しか殺さずに済んだのか?そもそも電車内で同僚殺してるの絶対誰かに見られてるだろ?って思いが拭えない。とても博識なのに除細動器に録音機能があることは失念しているし、安原と屋上でキスしてるところは蓼沼がいるの気付いてないし、生徒が籠城したのも運が良かっただけな気がするしそりゃまぁそうなるだろうな、って感じ。
    でも黒い家でもそうだったが貴志先生にサイコパス描かせたら面白くなる。
    責任能力無しと判断され世に放り出されたハスミンの第二部も読みたいものです。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.13

  • 0kome

    0kome

    このレビューはネタバレを含みます

    グロすぎ注意報。
    今後、蓮見聖司の名前を忘れられないだろうね。
    一生級のトラウマ。
    作中で登場したモリタートという曲について気になったので調べてみた。
    moritat →mori(致命的な)tat(行為)→殺人
    鳥肌もんです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.13

  • ふう

    ふう

    有名すぎるが故に読んでなかったけれど
    やはり、貴志祐介さんの長編小説は
    読み応えがあって素晴らしいな〜。

    グロいしえげつないけど、
    エンタメ性が抜群。面白かったです。

    投稿日:2024.01.19

  • ミケ子

    ミケ子

    このレビューはネタバレを含みます

    最後まで胸糞が悪いです。
    終わり方も、なんとなくその後に不穏な空気。
    そういった意味で、終わり方があれで、読み手に不気味さを残したのは良かったと思います。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.07

  • Kura Naoki

    Kura Naoki

    このレビューはネタバレを含みます

    この悪漢をどの様に退陣させるのか期待したけど、思ったような幕切れではなかったなぁ。大量殺人も思いつきのように感じたし、期待したキャラは次々に倒れるし、みやちゃんは生きてるし。。そういう意味では、期待を裏切られた物語ともいえるか。
    蓮見がサイコパスに至った経緯や心情の変化をもっと表現してくれていたら良かったのか?エンターテイメントとしてはありかもしれないけど、自分の趣向には合わなかったな。

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    投稿日:2024.01.06

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