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朝井リョウ / 集英社文庫 (1263件のレビュー)
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総合評価:
はなゆき
29
中年の私でさえ感情移入できる高校生活の描写
バレー部のキャプテンの桐島が部活をやめたことから広がる高校生たちのさざ波を描いた青春小説です。 私が高校生だったのは、何十年も前ですが、丁寧な文章描写のおかげで、頭の中がすっかり高校時代になりました…。この著者はすごい文章力です。 17歳って、ちょっと残酷な年代なんですよね。今の高校生も私の高校時代と同じなんだなと思いました。ちなみに私は学生時代、映画部でした。続きを読む
投稿日:2013.11.09
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boubura
このタイトル、なんだ?
直木賞作家ということで読んでみた。うーん、変わっている。高校生が話す文句がそのまま小説になっている感じがする。それが嫌味に感じずにストレートに入ってくる。内容は特段おもしろいわけではないが、文章構成に…光るものを感じた。続きを読む
權兵衛
10
現代小説の話題作に相応しい
話題性に飛びつき、読破。 現代の若者の心理描写が素晴らしいです。表題が意味する連鎖反応になるほどなあ、と感銘しました。 読書している最中は、楽しめました。
投稿日:2013.09.25
ノラネコ生活
6
桐島君は、どうしたの?
高校生の普通の日常にある変化が起こって変わり始める学園生活を8人の生徒目線で書かれている。 各生徒の話は小さくまとめられ、連続で読むと高校生活の日常に桐島が起こした行動が各生徒にどのように影響を与えて…いるかが書かれている。 劇団ひとりの「陰向日葵に咲く」と似た作品で読めば読むほど中味の解釈を探しているのはおもしろい。続きを読む
getsu
5
清々しい読了感
タイトルからして主人公であろう桐島くんは最後まで出てきません。読み終えて感じたことですが、登場しないことでいろいろ考えるところがあって良かったのかなぁと思えました。 誰もが感じていたであろう高校生のと…きの感情を的確に表現しています。懐かしく思えました。 今だから懐かしさで微笑ましいことですが、高校生の時に読んだら結構イタイのかも!?続きを読む
投稿日:2014.10.24
図書館とReaderStoreの住人
4
客観的でいるのがかっこいいと思っていた僕へ
中学生のころ、やたらに熱いヤンキーがやたらに熱く先生やらに反攻している姿を見て すこしうらやましいような、いや、やっぱり馬鹿にするような、そんな思いで日々を過ごしていた。 「客観視」という言葉が好き…で、それは「頭がいい」とか「大人な人」という言葉とほとんど同義だった。 社会人になって出会った言葉 「頭のいい奴がどれだけ集まってもモノゴトは動かないし始まらない。 でも、そこに一人、行動する馬鹿がいると、モノゴトは始まり、一気に動き出す」 今、「桐島、部活やめるってよ」を読んで、中学のころの僕の悲鳴が社会人の僕のところに届いた。 そんな作品です。おすすめです!続きを読む
投稿日:2013.09.24
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あずさ
クラスの空気感、陽キャと陰キャでグループが分かれている感じ、部活の雰囲気など自分の学生時代を思い出す要素が多く、懐かしい気持ちになった。 表紙と題名を見たとき、桐島が主人公なのだろうと思っていたが、こ…の本に出てくるのは桐島が部活をやめたことと人伝の情報だけで桐島のセリフはない。桐島の周りの人からあまり関係なさそうな人までいろんな人にスポットが当たる。 汗や髪の毛など細かいところまで描写されているからありありと景色が浮かび、臨場感がある。特に宮部実果の話の時、複雑で毒づいたことを思ったり素直になったりする気持ちがすごくうまく表現されていて、男性の作者でもこんな風に書けるのかとびっくりした。 続きを読む
投稿日:2024.04.06
にほけ
朝井リョウ氏のデビュー作品。状況の光景を表す文章と言葉がとても美しい所が多く、読む側の想像を膨らますのが上手な作家さんだなぁって思います。桐島君が在籍する高校の生徒をピックアップされてる内容。桐島君が…いつ出てくるのかと読み進め、結局最後まで出てこずでこうゆう演出もあるのかと関心した。周りから弾かれないよう自分を繕い周りに合わせて行動することの息苦しさ、高校生もその社会の中で生き延びるために大変なのだという事を大人も分かってあげたい。続きを読む
投稿日:2024.04.04
はるな
学生生活を送っていた当時は、それが世界の全部で、肩身の狭い思いをしていたり、空気を読んだり、色んなことが思い出された。 一気にその時代に引き戻された感覚がした。
ピザまん
昔、子どもが買ってた本。なんとなく読んでみた。 なんて高校時代の何気ない日が鮮やかに書かれているんだろう。 キラキラして楽しくて仕方ない感じも、モヤモヤしてイライラしてどうしようもない感じも。 教室…で、部活で、恋愛で、家庭で、笑い転げる事も喉の奥に挟まったままの事も。 きっと読む人それぞれの経験が思い出されたりするんだろうなぁ。 そして、なんて高校時代の空気が鮮やかに書かれているんだろう。 体育館の床のなる音に、グラグラのバスケットゴールに、プルプルのリップに、ポッキーに、大きめの制服に、黒い生地の野球カバンに。 もうずいぶん時間が経ったけれど、自分が高校生の時にこの本を読んだら、しんどくて読みきれないかもと思ってしまった。 この本を買った時、高校生だった娘に、今更ながら感想を聞いてみると「まぁ普通に面白かったかな〜どうだったけ?」 そりゃあそうだ。子ども達は今が大切で忙しいよね。続きを読む
投稿日:2024.03.31
mm
学生時代に映画化され、気になってはいたが映画も見ず、本も積読の山に紛れていた。正欲を読んで、朝井リョウさんの他の作品も読んでみたいと思い、手に取ることに。 この作者は普段感じていながらもみんなが言葉に…しないようなことを文章で表現するのが本当に上手いと感じた。学生時代の自分の心の中を覗かれているようで、やはり読んでいて怖かった。この作者の他の作品も読んでいきたい。何者は映画を観たが、小説を読み直そう。続きを読む
投稿日:2024.03.30
Naoty
『正欲』が面白かったので、2冊目の朝井リョウさん。 インパクトのあるタイトルで当時からずっと気になっていた。 「○○、部活やめるってよ」は、誰もが学生時代に一度は聞いたことがあるフレーズで、それは学生…にとっては一大ニュースだ。 自分も中学の時に部活をやめているので、当時の辛かった気持ちがよみがえってきた。 上手いタイトルだなぁ。 でも桐島は出てこない! そういうところ好きです。 もう忘れていた学生ならではの繊細な気持ちや女子中高生特有の友達との難しい関係などがとてもリアルで、一気に当時にタイムスリップしたかのように感じた。 放課後の遅くまで練習しているブラスバンド部のトランペットの音が、読みながら頭にずっと響いてきた。 当時のもやっとしてあまり深く考えないようにしていた気持ちを代弁してくれているようだった。 朝井リョウさんの本は、自分も小説の中に入れる感じが好きだ。 自分の学生時代の経験で感想も違ってくると思うので、皆さんの感想を読むのも楽しみ。 『正欲』のように○○目線で同じ事柄に対するそれぞれの感じ方の違いなどがもっと見たかった。続きを読む
投稿日:2024.03.28
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