【感想】エッジ 上

鈴木光司 / 角川ホラー文庫
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
5
7
4
1
0
  • さすがのダイナミズム。

    かつて、リング・らせん・ループで読者を心底驚かせた作者による、大スケールのSFホラー/ミステリ。緊迫感のあるミステリ進行に、SF的に面白いモチーフをたくさん散りばめた、お腹いっぱいの一作。この人の持ち味は、「ビデオテープで呪われるみたいな身近な恐怖から最終的に巨大コンピューターネットワークの仮想世界につながる」みたいな、いい意味での飛躍だと思う。この作品はまさしく、これ以上大きくはできないだろうという程の大ジャンプを遂げる。必ずやあなたの期待を裏切るでしょう。ただしSFが嫌いな方には、最後がチンプンカンプンになる可能性はあります(知識という意味ではなく、想像できるかどうか、という意味で)。続きを読む

    投稿日:2013.09.26

  • 非現実なリアル感

    自分でも何言っているかよくわからないけど、鈴木光司ならではの一作。人々が突然消えていくなんて何それ、と思うことなかれな秀作。

    投稿日:2013.09.24

  • ループを上回るスケールの大きさ

    2013年7月に『エッジ』が米国で「シャリー・ジャクスン賞」(長編部門)を受賞したというニュースを見て、久しぶり鈴木光司先生の本を読むことにしました。作品前半に散りばめられたいろいろな現象が作品の後半になって一気につながりを持って、急展開。かつて読んだリング・らせん・ループと同様に、後半は本を置くことができず一気に読みたくなりました。『ループ』を読んだ時にスケールの大きなSFミステリーという印象を持ったが、エッジはスケールはさらに大きいストーリでした。続きを読む

    投稿日:2013.09.29

  • 面白い!

    起きる現象の細かい突っ込みは別にして,読み始めるとぐっと引き込まれます.最愛の父の失踪を引きずる主人公が連続失踪の闇に取り込まれていきます.

    投稿日:2013.12.12

  • アメリカでも評価されたSF作品!

    リングシリーズでお馴染み、鈴木光司氏のSFサスペンスです。日本各地で起こる謎の失踪事件。一連の事件に奇妙な共通点を見いだすが…。

    随所に散りばめられた物理学の小ネタを使って、読者を主人公たちの視点に引きずり込むのは鈴木氏お得意の手法。本作品でも如何なく発揮されています。

    日本人初のシャーリー・ジャクソン賞(米国のサスペンス&ホラー文学賞)受賞した作品ということで、上巻で広げた風呂敷をどう下巻で展開させるか楽しみです。
    続きを読む

    投稿日:2013.12.28

  • なかなか

    リングとは違う恐怖が良い。世界の成り立ちから訪れる恐ろしさを

    投稿日:2013.09.24

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ブクログレビュー

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  • 本好きの社長

    本好きの社長

    不可解な疾走事件をきっかけに、主人公の過去の父親の失踪との関係が徐々に明らかになってくる。リングを超えることはない。

    投稿日:2024.02.07

  • nur1202

    nur1202

    (上下巻共通)
    出だしの雰囲気はよかったのに、途中がものすごい残念。
    大事件やらパニックやらが下巻までほとんどでてこないっていうね。
    これなら、上下巻にせずに 1 冊くらいの分量でもよかったんじゃないかと思うんだけれど。
    そもそも、コンピュータのくだりがダメダメすぎる気持ち。
    プログラマなら、まずはウィルスを疑うだろうし、そもそも計算結果が違うのが物理的に違うとは言えないだろうって思うのがすじではなかろうか。(^^;
    その違和感だけで、物語に集中できなかったなぁ。
    逆に詳しくない人なら気にせず愉しめたのかもしれないけどね。
    続きを読む

    投稿日:2016.11.27

  • たけ坊

    たけ坊

    人が消える、星が消える、円周率が割り切れる、どうなってんだと。人が消えるにあたっては断層だとか太陽の黒点だとかが関わってくる。ただのホラーじゃなくいろんな物理だなんだの科学的な話がポロポロ出てくるので面白い。続きを読む

    投稿日:2014.07.10

  • 高槻

    高槻

    このレビューはネタバレを含みます

    私が根っからの理系学問苦手人間のせいか、何となくの理解はできるものの、ストーリーの鍵になるであろう物理学化学等のトピックに突っかかり、なかなか話に入り込むことが出来なくて辛かった 本作は本作として面白いのだが、事件の原因の方向性が私の期待していたものと異なっていたのでそこが少々残念ではある とはいえ、この巻の後半から明らかにされつある集団失踪事件の謎以外にも、意味有りげな事象の描写があるし、何よりも結末が気になるので下巻も引き続き読みたい

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.07.10

  • dnakata

    dnakata

    壮大なテーマだが、設定にこだわりすぎていないか。下巻で一気に展開していくのだろうが、いまひとつ壮大感が伝わってこない。物語自体は面白く読めているので、このギャップは残念に思った。

    投稿日:2013.09.04

  • massy

    massy

    このレビューはネタバレを含みます

    「エッジ」鈴木光司
    消滅SFホラー。夜空の色。

    久しぶりに鈴木光司さんの文庫の新刊を書店で見たので、すぐ飛びつきました。
    物理定数と宇宙構造を”崩して”、根源的なホラーを描こうとする意欲作。
    いろんな意味でキレキレです(笑)

    「神々のプロムナード」でも思ったのですが、リング3部作の時に高潮に達していた密度というか重たさみたいなものが今ひとつ感じられず。。
    テーマ負けしてしまっているかなあ、という読了感。
    自分が何に一番違和感をもったか考えてみたんですが、徐々に崩壊していくところかも。ストーリー上仕方ないのかもしれませんが。
    あと、結局小説としてはカタストロフしないのね、というところも残念。

    惹句でかなり期待しただけに残念さを感じてしまいましたが、一気読み!(3)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2013.02.14

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