【感想】GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──

桜庭一樹 / 角川文庫
(140件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
12
51
56
3
1
  • 大きな流れの出発点

    2巻の舞台は山奥にある謎めいた村です。独特な祭り(夏至祭)に、閉鎖的な村人たち、過去に起きた殺人事件と、怪しさあふれる要素についワクワクしてしまいました。
    1巻同様、ミステリとしては読み切り形式(1冊=1話)になっていますが、今回は事件以外の部分が大きく動きだします。ヴィクトリカにまつわる謎が少しずつ明らかになったり、また新たな謎が出てきたり……特に、ヴィクトリカと一弥の関係を追う上では読み逃せない1冊だと思います。
    ヴィクトリカの可愛さは言うまでもありませんが、個人的には貧乏くじ体質の一弥が大好きです。基本ネガティヴなところがなんとも……。
    続きを読む

    投稿日:2014.06.28

  • 灰色狼とヴィクトリカ

    他の媒体で6巻まで読んだ上での感想です

    ヴィクトリカと灰色狼が本格的に絡み始める巻です。

    第一章はウォーミングアップです。ヴィクトリカと久城がケンカするのですが、随分と可愛らしいケンカでした。アヴリルやグレヴィールも絡んだ挿話も最初に用意されています

    残りは灰色狼の村でのミステリーアドベンチャーとなります。次々に起こる事件を解決しながら、20年前の殺人事件も解決します。クライマックスの吊り橋のシーンはシリーズ屈指のシーンになったんじゃないでしょうか。ミステリー部分の善し悪しは自分にはよく分かりませんが、まあまあだったような気がします

    本巻ではじめて、コルデリア・ギャロ、ブライアン・ロスコーが登場します。名前だけですが。ほかにも、ヴィクトリカと久城に決定的な預言がなされます。様々な伏線が出そろい、ヴィクトリカと久城との関係が確立して、シリーズの方向性が定まった巻といえます。

    それにしても、ヴィクトリカの可愛らしさはちょっと凄いです。名シーンが沢山あります。デコピンですねるヴィクトリカ、動く巨大なスーツケース、寝ぼけるヴィクトリカ、歌うヴィクトリカ、久城に手を伸ばすヴィクトリカ。

    ヴィクトリカの描写を読むだけでも本巻の価値があると思います
    続きを読む

    投稿日:2013.12.01

  • 一弥くんの成長に期待

    一作目が期待以上に面白かったので、続きを買ってしまいました。
    若いホームズとワトソンという趣で、限定条件下での殺人事件に挑むというミステリ仕立ての流れは前作と同様。ただ、仕掛けが弱くて意外性に欠けた点も前作同様でした。
    その前作で大変素晴らしかった、殺人動機に至る過程を現在の物語と並行して絡ませるプロットも、今回は特にとって代わるようなものは無かったので、読み所が減ってしまったのは残念。
    ただ、互いに弱い所を補いながら事件に挑む主人公二人は大変魅力的で、応援したくなります。一弥君の成長が楽しみなシリーズです。
    続きを読む

    投稿日:2014.01.19

ブクログレビュー

"powered by"

  • うみ

    うみ

    このレビューはネタバレを含みます

    野兎走りの次に覚えてた話。
    トリックとか動機とかミステリとしては緩いけど、ヴィクトリカが可愛いしサクッと読む分には丁度良い^^
    いつもは開いてるけどシオドアの気分次第で時々閉まる程度の鍵なら到底密室とは呼べないのに、視野が狭い上に頭が固くて前時代的なセルジウスが結論を出すのが性急過ぎたせいでコルデリアが無実の罪で追放されたなんて遣る瀬無いな。

    同じ我が儘でもヴィクトリカのは可愛いと思えるのにアブリルのは何か無理…
    それに人の郵便物勝手に開けたり生垣の枝鉈でへし折ったり色々有り得なくて嫌い…そういうキャラも必要なのはわかるけど(ー ー;)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • nattak

    nattak

     第一次世界大戦後のヨーロッパの架空の国を舞台にしたライトノベルの第二巻。第一巻の雰囲気をそのまま引き継いでいて、そのいかにもライトノベルのようなところも、ちょっとミステリーの要素があるところも第一巻と同じような感じ。なので実は私はあまり好きではなかった。続きを読む

    投稿日:2024.03.05

  • 1958296番目の読書家

    1958296番目の読書家

    いつも喧嘩しているヴィクトリカと一弥だけど、毎日一緒に過ごしているためか確実に二人の間に絆が生まれていることが分かってほっこりした。好奇心から飛び出した先に希望があるのか絶望があるのかは分からないが、その状況を変えるにははじめの一歩をまず踏み出してみることが大切だと思った。続きを読む

    投稿日:2024.02.19

  • planets13

    planets13

    お菓子入れがいじらしいというか、目をつぶって火の海を走れるのがすごいというか。ただ、ミステリー自体はたいして。

    投稿日:2023.12.24

  • ジェンディー

    ジェンディー

    安易にラブコメ的に発展しないのが良い。
    一弥が、古き良き男性像から、距離を置いた
    キャラクター造形なのも良い。
    アンチラブコメ、アンチ男らしさ
    とかっていうと言い過ぎかもしれないけど。

    投稿日:2023.11.05

  • こ

    このレビューはネタバレを含みます

    ヴィクトリカの母親コルデリアの無実の罪を証明できてよかったよかった。

    本編とはあまり関係ないけど、占いで久城とヴィクトリカが実は同じことを聞いていたのがほっこり。

    2021年5月5日

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.05.05

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。