【感想】伝わる・揺さぶる! 文章を書く

山田ズーニー / PHP新書
(208件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
85
70
36
4
1
  • もっと昔に

    もっと昔にこうした本に出合いたかった!
    幼いころ作文や感想文が苦手だったのを思い出しました。これはあまりにも時間が遡り過ぎかも知れませんが、文意が七つの視点に分けて理論立てて書かれているので、頷いてしまう箇所が多々ありました。
    自分の頭で考え他者とかかわる事の痛みと歓びを問いかけるとは、背筋がピンとなる言葉ですね。
    自分の言葉や文章を見直そうと思いました。今からでも遅くないと思わせてくれる一冊。

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    投稿日:2014.02.05

  • 伝えたいことを文章にできないときの参考に

    伝えたい情報が沢山あるのに上手く文章にできないという方、
    この本を読むと、どのように文章を書いていけばいいか。が見えてきます。
    わたしも文章を書くのは得意ではありませんでしたが、何から始めればいいか。どのように構成を考えればいいか。
    が分かってくるようになりました。
    情報を伝えたい時の手本になるでしょう。
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    投稿日:2013.11.10

ブクログレビュー

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  • つよし

    つよし

    人に考えを伝えるとはどのようなことなのか、長い間丁寧に考え続けている人が書いた本。

    この本を読んで、文章という「自分」と「相手」を繋ぐ道具の使い方が少しだけクリアに理解できたように思う。

    投稿日:2024.02.16

  • book0704

    book0704

    文章の書き方の本でこんなに薄く為になった本は初めてでした。
    高校生の小論文の添削に関わってきたとのこと。なるほど、わかりやすく次から使えそうな方法がたくさん載っていました。

    投稿日:2024.02.05

  • 横

    どうしたら誤解されずに想いを伝え、読み手の気持ちを動かすことができるか
    小論文のエキスパートが、よい文章を書くための戦略をアドバイスする書です。
     ①意見 あなたが一番いいたいことは何か
     ②望む結果 だれが、どうなることを目指すのか
     ③論点 あなたの問題意識はどこに向かっているか
     ④読み手 読み手はどんな人か
     ⑤自分の立場 自分はどんな立場にいるのか、自分は相手からどのような人物とみられているのか
     ⑥論拠 相手が納得する根拠はあるのか
     ⑦根本思想 あなたの根本にある想いはなにか
    の7つが視点となっています。

    ・書くことは考えることだ。だから、書くために必要なことを、自分の頭で考える方法がわかれば、文章力は格段に進歩する
    ・自分の頭でものを考える方法を習った人はすくない
    ・「何と何を考えればいいのか」それらを「どう考えていけばいいのか」を具体的に提案する

    気になったのは、以下です。

    ・入試の小論文対策は、最終的な読み手である大学側が、なぜ、どんな力を求めているのか、正しく深く押さえることだ

    ・文章を書く上で、基本となるのが、①論点、②論拠、③意見 である。

    ・なぜ意見がでないのか
     ⇒いいたいことがたくさんありすぎて絞れない
     ⇒いいたいことが自分でもはっきりしない
     ⇒意見はでているのだが、自分が本当に言いたいことではない感じがする

    ・自分の意見が打ち出せない原因は
     ⇒考えていない
     ⇒大きすぎる問いをまるごと相手にしている
     ⇒自分の根本にうそをついている
     ⇒基礎知識、情報が不足していて意見をいう資格がない

    ・問い
     ⇒大きな問いを、いくつかの小さな問いに分けてみる
     ⇒問いを選んだり、整理しながら、自問自答を繰り返す
     ⇒問いが行き詰まったら、問いを立てるエリアを広げていく ⇒過去へ、そして、未来へ ⇒ 自分の身の回り、他者、世界へ

    ・論点
     ⇒論点と意見は呼応する 問いと答えの関係にある
     ⇒論点は「問い」の形にする
     ⇒①論点を集める 読み手はだれか、そして、テーマは何か ⇒ ②論点を絞る ⇒ ③論点を決める

    ・相手に応じて書き分ける
     ⇒相手を理解するための問い
     ⇒相手の立場から見る

    ・論拠
     ⇒視野を広げる ①自分の理由を挙げる ②相手の都合からみた理由を想定する ③相手の反対理由を正しく押さえる ④反対理由に合わせた論拠を準備する
     ⇒自分の考えをいったん、おいて、外をみる。しかも、意識的に角度を変えて、多角的にみる

    ・根本思想
     ⇒根本思想を変えないかぎり、話題を変えても、読み手への印象を変えることができない
     ⇒自分の根本にかる想いが知りたければ、書いたものを要約してみる

    ・文章のチェック
     ・相手が読んでどう思うか
     ・一番言いたいことはなにか
     ・的確な論点を立てられているか

    ・文章を書くステップ
     ①結果をイメージする
     ②論点を決める
     ③意見をはっきりさせる
     ④論拠を用意する
     ⑤アウトラインを創る 論点⇒論拠⇒意見

    ・多角的にものをみる 自分に反論してみる 対立する相手の論拠を押さえる 視野を広げる 再反論のあるアウトライン 自分の信頼性をたかめる

    ・お願いの文を書く
     お願いする・されるの両方の立場を身をもって経験する
     ⇒何をお願いしたいのか、なぜお願いしたいのか
     ⇒相手のやる気をどう引き出すか ×自分の都合ばかり、×だれでもいいという態度 ⇒ 〇志に共感してもらう 〇面白いと感じてもらう 〇相手がやる必然性がある

    ・メールを書く 冒頭に一番大切なことを書く

    目次

    プロローグ 考えないという傷
    第1章 機能する文章を目指す
    Lesson1 目指すゴールを確認する
    Lesson2 文章の7つの要件を押さえる
    Lesson3 文章の基本構成
    第2章 7つの要件の思考法
     第1節 意見 自分が一番言いたいことを発見する
    Lesson1 意見とは何か?
    Lesson2 自分の意見を発見する方法
    Lesson3 問いを立てるエリアを広げていく
     第2節 望む結果 何のために書くか?
    Lesson1 望む結果を意識して書く方法
     第3節 何を書くか?集め方・絞り方・決め方
    Lesson1 論点とは何か
    Lesson2 テーマと論点は違う
    Lesson3 論点の2つの原則
    Lesson4 論点の集め方・絞り方・決め方
     第4節 関係性 自分の立場を発見する
    Lesson1 相手に応じてかき分ける
    Lesson2 相手の側から見る
    Lesson3 他者の感覚を知る
     第5節 論拠 説得のためにいかに視野を広げるか?
    Lesson1 論拠を用意する
    Lesson2 説得のために視野を広げる
     第6節 根本思想 自分の根っこの想いに忠実か?
    Lesson1 根本思想はごまかせない
    Lesson2 要約でわかる!根本思想
    第3章 伝わる・揺さぶる!文章の書き方 実践編
     実践1 上司を説得する
     実践2 お願いの文章を書く
     実践3 議事録を書く
     実践4 志望理由(自薦状)を書く
     実践5 お詫びをする
     実践6 メールを書く
    第4章 より効果を出す!テクニック
    Lesson1 引きの伝達術
    Lesson2 動機をつくる
    Lesson3 やる気をわかせる指示の出し方
    Lesson4 思考停止ポイントを発見する
    第5章 その先の結果へ
    Lesson1 戦略的コミュニケーション
    Lesson2 言葉という不自由な道具
    Lesson3 存在を形づくる「なんか」
    Lesson4 誤解されずに想いを伝える
    エピローグ あなたと私が出会った意味

    ISBN:9784569617367
    出版社:PHP研究所
    判型:新書
    ページ数:240ページ
    定価:860円(本体)
    発売日:2011年03月07日第35刷
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    投稿日:2023.05.23

  • アニあつ

    アニあつ

    論点→論拠→意見(論点の結論)が文章の基本!!

    アウトラインを作るときは気を付けなきゃいけないと思いました。

    投稿日:2022.06.09

  • pomet

    pomet

    『その文章を書く目的は何なのか』という問いかけが大切なのだと筆者は言う。
    小論文なら相手は何故この文章を書かせるのか、何を伝えてほしいと願っているのか。
    メールならそれを送ることで何を得たいのか、どうなれば自分は満足なのか。
    論点・論拠・意見を伝える。例えば子供が微熱があるという学校への連絡にしても、その事実だけでは受け取った側が困ってしまう。「だから何をしてほしいのか」それをしっかりと伝える。
    などなど、割と当たり前なこと、けれど忘れがちなことを一から丁寧に伝えてくれる本。
    多くの人がひっかかるであろう「志望動機」「お詫びの文章」あたりは多くの人が参考になるのではないか。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.10

  • takabookman

    takabookman

    言葉、文字で自分の考えを伝える難しさを日常的に感じていた。
    その中で、「人に伝える文章とは?」を考えさせてくれる、この本は、人に薦められる本となった。
    相手のことをどれだけ考え、自分よがりでなく、本当に伝えたい時にどうすればいいのか。
    この感覚に少しでも近づくものだった。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.23

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