【感想】ガール

奥田英朗 / 講談社文庫
(613件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
113
255
160
27
3
  • 生々しさとユーモアあふれる短編集

    奥田さんの小説ならではの味がしっかりと出ています。

    鋭い人間観察から作られる登場人物たちが生きているかのように生々しく、皮肉っぽくも愛情あふれるユーモアがアクセントをつけていると思います。

    短編集なので読みやすく、文章のテンポもいいです。ただ、会社内部でのやりとりなど、生々しすぎて息抜きで読むという感じではなくなっているようにも感じました。そこは好みが分かれるかもしれません。続きを読む

    投稿日:2016.02.16

  • 働く女性の応援小説

    ちょっと皮肉っぽくても、最後には前向きになれる短編集。

    湿っぽくないのもよいところです。

    どこにでもありそうな話なだけに、元気をもらえます。

    投稿日:2014.12.28

  • 奥田テイスト全開です

    なるほど、働く女性の心理は複雑なのですね
    でもそれを男性作家さんの話で知るとは思いませんでした
    女性が共感しながら読むのもよし、男性が勉強しつつ楽しむのもよし
    いつもの奥田テイストで最後はホッと前向きになれる話ばかりです続きを読む

    投稿日:2013.10.31

  • 働くアラサー女子必読!?

    働く女性の気持ちってこんな感じなんでしょうか?仕事先の代理店の人たちの姿がチラツキながら楽しく読めました。 どの主人公も最後には自分なりの答えを見つけて前向きなのが清々しい。

    投稿日:2013.09.26

ブクログレビュー

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  • kirinnokubi

    kirinnokubi

    前向き系、お仕事系が好きなので、どのお話も楽しく読めました

    著者が女性ではないことが信じられないほど、
    女性の気持ちが鮮明に描かれている!

    女性である以上、壁やプレッシャーもあるけれど、
    女性だからこそ得られることももちろんたくさんあるんだよね

    読了から日が経ってしまい感想が薄くなってしまいましたが、
    またいつか読みたい本です
    続きを読む

    投稿日:2024.04.07

  • shirotantan

    shirotantan

    どのストーリーもあっという間に読めた。読みやすい。奥田英朗さんは初めて。感じを知りたくて短編から選んで読んでみた。

    この短編集はいわゆるバリキャリな女性たちの話たち。共感できる人はできると思うし、縁のない人たちは、へー、ふーんって感じかも。読んでて映像が浮かぶので実写化できそうって思ってたら、実際、映像化されていたらしい!男性作家なのによく女性の気持ちを代弁できてるなぁと思った。リサーチ力のたまものでしょうか。さすが作家さんです。10年くらい前の話だけど、今はまただいぶオフィスの様相は違っているのでしょうか。。続きを読む

    投稿日:2024.03.15

  • えり

    えり

    ゆるく働いている一般事務OLの方が共感できるが、これはバリバリ働く女性に焦点を当てている。

    バリキャリ女性は仕事があるから独身でも立派、おしゃれな街で顔も恵まれたような女性たちの話。

    キラキラした生活を送っている人や仕事にやりがいを持っている人は共感できるかも。

    自分もアラサーになるし、「働く女子の気持ちをありえないほど書き込み、話題騒然となった」とあったので興味を持ったが好みではなかったし、読み終わった後は気持ちが沈んだ。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.05

  • タマル

    タマル

    人はそれぞれだ。
    しあわせかどうかなんて、物差しを当てること自体が不遜だ。
    話してよかった。
    立場はちがっても、女同士は合わせ顔だ。
    自分が彼女だったかもしれないし、
    彼女が自分だったかもしれない。
    そう思えば、優しくなれる。続きを読む

    投稿日:2024.02.13

  • はなちゃん

    はなちゃん

    働く女性達の本音を描いた5つの短編集

    ・ヒロくん
    ・マンション
    ・ガール
    ・ワーキング・マザー
    ・ひと回り

    どの物語も思い当たる節があったり、身近な誰かを思い浮かべたり、過去の自分と照らし合わせてみたり・・・
    それぞれに展開が上手く面白い作品だった。

    2009年=平成21年に発刊された作品だが、令和5年になっても、このお年頃の働く女性達の内情は、殆ど変わってないように思う。
    もしかしたら、今の方が個の様々な事情に対する認知度が上がった分、複雑化しているような気がする。

    男女のライフサイクルにおける決定的な違いは、出産だろう。最近では、メイクする男子も、スカートを履く男子も見かける様になったが、出産だけは遺伝子レベルで備わった機能であり、男女の垣根を越えられない。
    この出産こそが、いつの時代にも女性の生き方に大きく影響するのは揺るぎない事実だろう。
    そして多くの女性達は、出産適齢期やリミットが頭を掠めながら社会生活を営むのだから、産む産まないは別としても、女は強くなるのだと思う。

    本作は作者が男性というのにも驚いた。
    きっと観察力・洞察力に秀でた作家さんなのだろう。女心の機微をよく捉えた作品だ。

    ただ、もっと中性的な目線で楽しんでいる女性も意外に多いということを男性陣には知って貰いたいと思う。主人公達のキャラを敢えて分かりやすく傾けている為か、正直ややイタイ感じが否めない・・・笑
    強くしなやかな女性になる一歩手前だと理解されるといいんだけどなぁ・・・(誰に?)
    とぼやきたくなった。
    あっ、これって老婆心かしら?

    その一方で、男性社会の中で対等に生きる逞しさを身に付けて奮闘する女性達には、心からエールを送りたいと思った。

    全ての短編は、希望や救いが感じられるオチになっている。この作者の絶妙な心配りに感謝しつつとりあえず明日からまた頑張りますか〜!っと
    爽快感に浸れるので、週末に読むことをオススメしたい作品。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.16

  • りのっち

    りのっち

    『立場はちがっても、女は合わせ鏡だ。』


    26というまだ25に近い歳に読んだからいいけど、29くらいにこれ読んでたらなかなか胸にくるだろうな…

    1番驚きなのが、これを男の人が書いたん…?
    女同士にしか伝わらない牽制とか、働くか結婚するか、仕事か育児か、、繊細な気持ちとか、あまりにもリアルすぎて怖いんやけど。笑

    と思ったら奥田英朗さん、過去はプランナー、コピーライターだったとか。
    納得、、、
    続きを読む

    投稿日:2023.12.15

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