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安野モヨコ / FEEL COMICS (72件のレビュー)
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総合評価:
麗しの聖母ひょう
6
かっこいい彼はデブ女が好き?
普通のマンガなら 「彼氏に痩せろと言われて」 みたいなきっかけでダイエットが始まるのだが、 この話は、まったく逆。 主人公(のこ)の彼・斎藤くんは のこがダイエットしていると聞いて逆上し、 「もっと…食え! 俺は太っているのこが好きなんだ!」 と、主人公の口に無理やり食べ物を突っ込む過激さである。 なぜ、彼がそうなったのか、その問題はここではおいておくが。 こんな不安定な関係で、 職場でも問題をかかえた主人公は 食生活のコントロールもめちゃくちゃになり 痩せたり太ったり、体型までも不安定になっていく。 美味しく食べ過ぎて太るならともかく、 泣きながら菓子を食べて太っていく姿は かわいそうで、でも歯がゆくて、 「あーっ、もう」と言いそうになる。 それは誰が悪いのか? 痩せてきれいになったら、人生は変わるのか? そして彼女は救われたのか? けっこう重いコミックで 「読後感がさわやか」とは、お世辞にも言えないが ダイエットに悩む人は、一読の価値ありと思う。 続きを読む
投稿日:2013.11.24
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3
痩せれば幸せになれる?
太っている自分にコンプレックスを感じている、OLの「のこ」。 「痩せればきれいになれる、痩せれば幸せになれる」 そう信じた彼女は、大金を持って高級エステに通い始めます。 『週刊女性』での連載中のタイ…トルは「やせなきゃダメ!」だった本書。 強迫観念にかられて、しまいには食べたものを吐くことで体型を維持していこうとする彼女の姿はあまりに痛々しい。 彼女の行為は過剰に見えるけれども、「痩せたい」という思いは多かれ少なかれ誰しもが抱えているもの。 でも、その願いを作り上げている"満たされない思い”は、体重を落とすだけでは叶わないのかも知れません。 ダイエットに成功しているのに、幸せを掴むことのできない主人公。 物語後半の「心がデブなんだもの。」という一言は、僕らの胸にも強烈に突き刺さります。続きを読む
投稿日:2015.02.19
黒ひつじ
1
「美しい」の裏にある闇
「体がデブなんじゃない、心がデブなんだ」という台詞に全てが詰まっている。 自分自身は恵まれた容姿を持っていながら、太っている人、醜い人を執拗に攻撃するマユミも病的だけど、そのターゲットにされる主人公の…のこも病的。自分に自信がない→ストレスを貯める→ドカ食い→自己嫌悪のループには、読んでるこちらも陰鬱な気分に、、、。 この本を読んでなお、健康的に「痩せたい」と思ってしまう私もまた、歪んでいるんだろうか?続きを読む
投稿日:2014.04.05
三森雪
誰のために何のために脂肪の服を脱ぎたいの?
読みながら痩せたい理由を考えてしまう。痩せて細くなれば幸せになれるのか、痩せて細くなることで得られる何かで幸せになれるのか、その幸せは痩せることでしか得られないのか。 女なら一度は思い描く「痩せたい…!」の願望を、最初からクライマックスの勢いでぐっちゃぐちゃに踏みつぶしてくれて、その先に進む後押しをしてくれる気がする。そしてこの作品を直視できないうちはダイエットなんてしなくていいんじゃない?とも思う。 つまりとても読んだことを感謝したい漫画です。続きを読む
投稿日:2018.01.01
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TAKA
「ヘルタースケルター」に繋がるものがあるよね。 大好きな漫画家さんで大好きな作品。 すごく共感できる。 心がざわついてしまう。
投稿日:2023.08.25
きょつ(comic)
救いのない女達を描くの本当上手だな安野モヨコ。 でもそんなに嫌悪感とか感じないところが 安野モヨコ作品の不思議なところだと思う。 リアリティはあるけどどこか俯瞰的に見れる。 全キャラに共感なんてしない…けど理解出来る。 拒食症て異常なのは身体だけど本当精神病だよね。続きを読む
投稿日:2023.08.22
おこのみやき
ムカついてロッカーに体当たりしているところが1番面白かった。 摂食障害は心の問題だと言われてますがまさにそれだなと思いました。
投稿日:2023.07.12
s2myself
のこちゃんが最後まで悪い意味でブレない変わらないのがリアリティがあって恐ろしかった。 けどそれはのこちゃんだけじゃなくて斉藤くんやマユミ、読者の私たちも例外ではない。本質的な変化を遂げるには計り知れな…い覚悟が必要。続きを読む
投稿日:2023.02.07
daiyuuki24
Diet or Die? 未収録の33ページを加えた完全版!!やせること、きれいになることへの執念と葛藤を丹念に描き『週刊女性』(主婦と生活社)連載時から世の女性に衝撃を与えた究極のダイエットコミック…!! 未収録だった33ページを加えた完全版となって復活!! OL花沢のこは、太っているという劣等感から気が弱く、職場でもいじめられていた。 嫌なことがあるたび過食に走り、食べることで現実から目を背ける毎日。 そんな時、長年付き合ってきた彼氏を奪われたのこは、弱い自分と決別するために幸せになるために、ダイエットを決心する。のこは、脂肪という服を纏うことで、弱い劣等感の塊である自分を現実から守ってきた。 彼氏を振り返らせるためにダイエットしても、幸せにはなれない。 この作品には、あなたが太っているのは心がデブだからよ、というセリフが出てくるけど、ダイエットの無間地獄から抜け出すには、ありのままの欠点も含めた自分をまず自分自身が愛せること、健全な自尊心を持つことが大事。 この漫画のラストで、のこはそのことに気づけたのか、読者自身で判断して欲しいです。のこの彼氏は過剰に厳しい母に対する反発から太っているのこに安らぎを見いだし、のこの彼氏を奪ったマユミは太っている女性をいじめることで優越感を保っているなど、周囲の人物の心の歪みも怖いくらいリアルに描いていて、男女問わず読んで欲しい傑作漫画です。続きを読む
投稿日:2022.12.22
kupange
食べて嘔吐。 みんな弱いし、それには原因がある。 誤魔化しているだけでは、不幸にしかならない。 自分のこだわり、依存、やめられないこと、見つめたくないけど対決して解決したほうが、前向きな人生が送れる。
投稿日:2022.08.02
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