
刑事のまなざし
薬丸岳
講談社文庫
夏目さん
この作者の作品を初めて読みました。重い話を丁寧にかつさらっと書き上げる作風がすばらしいですね。
1投稿日: 2017.04.18
地獄行きでもかまわない
大石圭
光文社文庫
一皮むけた佳作
あかぬけない主人公が嘘をついて築いた幸せな家庭が次第に崩壊していくという駄目人間の黄金比をなぞるような作品。作者名をしらずに読んでたら大石圭の作品とはわからなかったかもしれない(いい意味で)
0投稿日: 2017.04.12
水の柩
道尾秀介
講談社文庫
佳作です
肝心なところが思わせぶりに伏せられていて、気になりつつ最後まで一気に読み進めてしまう。道尾秀介の描く小中学生くらいの子供の心理描写はしんみりくる。
0投稿日: 2016.09.29
共鳴
堂場瞬一
中公文庫
今時のおじいさん
PCを見事に使いこなし定年してからも仕事に打ち込むおじいさん。ただし家庭ではやりきれなかったことを、ひきこもりの孫を通じてもう一度取り組んでみる。若者も年寄りも人情味のあるキャラでなかなか読ませるストーリーでした。
0投稿日: 2016.09.29
飼育する男
大石圭
角川ホラー文庫
プリン(2回言いました)
とある女性のさわやかな朝の描写による書き出し。それ以降は救いようもない、邸宅の地下の個室には・・的なストーリー。個人的にこの個室系の話しはあまり好きではない(最後に持ち主の隙をみて脱出という展開だけがハッピーエンドだから)。ラストでどう持っていくのか淡い期待をもちながらあまり熟読せずに読み進めた結果、著者の作品のラストとしてたまにある持っていき方の一つであり、それはそれでありだと思うのだけど、凄惨な描写の連発を期待しているわけではない読者としては・・・(だったらこのタイトルをみて買わないほうが良かったか)
0投稿日: 2015.12.12
邪な囁き
大石圭
角川ホラー文庫
自分のなかのあいつ
ストーリー展開はよくある感じ。自分のなかにいるあいつの声にそそのかされて悪事を働く自分自身とあいつの折り合いの最後は描き切れておらず、いまいち腹落ちせず。でもそういうもんなのかな。
0投稿日: 2015.12.10
殺人勤務医
大石圭
角川ホラー文庫
救いようがない
猟奇的なお話しのみで構成されており、最近、同じ大石圭でも少々違う作風のものを手に取っていたからか、何だかきつかったです。
1投稿日: 2015.07.08
殺人鬼を飼う女
大石圭
角川ホラー文庫
よかった
ワイン豆知識が楽しめる作品。貴志祐介デビュー作ぽい流れかと思わせつつも妙にさわやかなラストで読後感よし。
0投稿日: 2015.07.08
たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く
石村博子
角川文庫
事実は小説より・・
創作としか思えない。この物語に書かれた世界を本当に生き抜いた人がいるなんて。歴史物・戦争物が好きなら必読。
3投稿日: 2015.04.30
水底(みなそこ)から君を呼ぶ
大石圭
光文社文庫
ホラー小説への挑戦
がんばって書いたホラー小説でそこそこよくかけている。主人公格の男性が立派な人物なことと、寝床の描写を完全に避けたという点は、既存の作風からの脱却(味の素をつかわずに炒飯をおいしくつくるような努力)をめざした一作なのでしょう。このままホラー作家として大成して欲しいもの。
0投稿日: 2015.04.30
