素浪人 花山大吉さんのレビュー
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40
このユーザーのレビュー
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城(下)
カフカ, 谷友幸 / グーテンベルク21
結局・・・
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解説にも書いてあるように人に理解されるように書いていない作品なのでどう読んでも意味不明な作品
結局人間の不条理さや閉ざされている空間で社会で生きている人間の浅ましさや不可解さを書いているのでしょうか?…
いくら読んでも私のような凡人にはこの作品は理解できない 続きを読む投稿日:2016.01.15
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「空腹」が人を健康にする
南雲吉則 / サンマーク出版
賛同できます
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本当にお腹がすいたとき、人間は食べればよいと言うことをいっている本です。人間はそもそも空腹でも生きることができる遺伝子をもっており、
満腹状態で生きていける遺伝子は持っていないと説明しています。だから…、糖尿病などのさまざまな病気を発祥するのだと書かれています。
なので、人間は一日一食で生きていける。しかし、我慢できないときには食べても良い。また、夜の10時から夜中の2時までは必ず寝るようにする。
その間が細胞が活性化される時間帯であるなど、とても納得できる内容の本です。
テレビをつければやたら「食べ歩き」番組だらけ。食べたくなくても食べさせようとする。そんな時代に警鐘を鳴らしている本かもしれません。
続きを読む投稿日:2015.03.21
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黒蜥蜴
江戸川乱歩 / 東京創元社
明智小五郎シリーズ、一番の名作
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脚本 三島由紀夫 出演 美輪明宏で劇にもなっている有名な原作。ご存知名探偵明智小五郎と卑劣な女賊の黒蜥蜴との戦い。
テンポが良い作品なので、何の苦もなく読めます。子供時代に読む作品かと馬鹿にしていまし…たが、大人になった現在読んだ方が、文章の内容が良く理解できる。
全体的に、紙芝居を見ているような、はらはらどきどき感があり、なんとなく少年時代、図書館で本を読んだ記憶がよみがえります。 続きを読む投稿日:2015.04.07
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用もないのに
奥田英朗 / 文春文庫
おやじのボヤキ旅行記
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なかなか読んでいて面白かった。愛知万博や星野ジャパンなど、批判しまくりのけなしまくり。
価値観が私と似ているのでこの作者の作品は読んでいてスカッとする。
それぞれの旅行も出版社の企画なのか接待なのか?…担当編者者たちに対しても辛口のコメントなどあけすけに書くところが評価できる作品です。 続きを読む投稿日:2015.05.27
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その日のまえに
重松清 / 文春文庫
久しぶりに泣ける作品
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自分の周りの人間、同級生、母、妻、友人などが余命を告げられ、それぞれの残りの人生をどのように過ごすのかが書かれている作品。
家族と本人は死を迎える日を「その日」と考え、一生懸命に悔いのない過ごし方をし…ようとします。
実際に、自分も幼い時に父を失くしているので、「もし、今の年齢での自分だったら」と重ね合わせて考えるととても涙がでてくる作品でした。
読んで失敗のない一冊また、人に読ませたい一冊だと思います。 続きを読む投稿日:2015.06.04
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凶悪―ある死刑囚の告発―
「新潮45」編集部 / 新潮社
上申書殺人事件
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死刑囚から記者のもとへ「事件化されてないことで、話したいことがある」という内容から始まる。
死刑囚は「先生」と呼ばれる数件の殺人事件を告発するが、記者は「本当の事なのか?表ざたにして死刑執行を長引かせ…たいのか?」
告発者の真意を探りながら、「先生と死刑囚」との関係と事件のうらを取っていく。
この経過が記者目線ながらでは書かれており、事件の証拠収集と警察への上申書、そして確定死刑囚に対して、更なる刑罰の判決を下す意味があるのかなど
事件に関する多角度からも、とても面白く読める作品です。
続きを読む投稿日:2015.07.08