素浪人 花山大吉さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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ボーン・コレクター(下)
ジェフリー・ディーヴァー, 池田真紀子 / 文春文庫
生きる希望
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話も後半。犯人は更なる誘拐と殺人を企てていく。その謎を解いていくライムたちの活動。
首から下は動かない主人公、自殺を考えているが、犯人との対決を通じ、そして、アメリア・サックス巡査との関係を通じて、
…生きていく希望に目覚めていく。その過程が面白い。
そして、犯人は誰なのか?犯行を防ぐことができるのか?映画とは異なる犯人の動機は何だったのか?
そして、事件が解決したと思いきや、さらなる事件が・・・ ライムは死のうにも、死ねないという、これから始まるリンカーンライムシリーズの1作目。 続きを読む投稿日:2015.09.11
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狐火の家
貴志祐介 / 角川文庫
密室殺人事件あれこれ
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硝子のハンマーが面白かったので、期待していたのですが・・・。短編集になったことで、パンチがなくなったような気がします。
女弁護士と元泥棒の防犯コンサルタントが様々な密室殺人事件に遭遇し、解決していきま…す。
解決方法、理由が強引なこじつけのような気がしますが、パロディ事件簿として読めばそれなりに楽しめる一冊ですね。 続きを読む投稿日:2015.10.02
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鍵のかかった部屋
貴志祐介 / 角川文庫
強引な謎解き小説
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密室殺人事件簿のシリーズ3冊目。
知的な謎の防犯コンサルタント榎本と突拍子もない事を言い出す女弁護士青砥の掛け合いが楽しめます。
それぞれの事件に対する榎本の解決が方法が面白いですが、なんだか2冊目と…同様、「そんな事本当にできるのか?」
と疑問に思うトリックです。作者はある程度、確認したのでしょうかね?まぁ、小説だから良しとしましょうかね。
続きを読む投稿日:2015.10.02
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ごたごた気流
星新一 / 角川文庫
大人向けのショートショート
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疲れている時でも、あっという間に読める1冊ですね。
天才博士の息子は新聞社に勤めていたが、スクープ記事に恵まれず、社内でもぱっとしない。
そこで、博士は息子の為に、事件が起こりそうな場所を示すレーダー…のような装置を作り、実際に事件が起こり、息子は社内の評価がアップする。
しかし、だんだんと警察に疑われるようにもなり、博士と息子はどうするのか・・・
いつ読んでも、星新一はやっぱり面白い。 続きを読む投稿日:2015.10.02
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城(上)
カフカ, 谷友幸 / グーテンベルク21
さっぱりわからん
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著者が精神的に不安定なのか?自分に読解力がないのか、それとも翻訳者が悪いのか?
読んでいてもさっぱり頭に入ってこない作品です。
測量士である「K」が城の招きで出向くが、出会う人、出会う人、みんな変な人…物ばかり。
何を言っているのか、何をやっているのか、ストーリーとして、こんなのが最後まで続くのかと思うとぞっとする。 続きを読む投稿日:2015.10.27
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後家長屋 町之介慕情
阿部牧郎 / 講談社文庫
好色貸本屋のものがたり
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貸本屋である男が、さまざまな女性と出会い、色事を重ねていく物語です。
元武士であることから、ものごしが女性に気に入られるのでしょうか。下は10代から年配の女性まで、
知り合う女性と関係を持ちます。面白…いことに、それぞれの女性が、性に関して奔放に生きている部分があるので、
主人公が、他の女性と関係を持っていることを知っていても、あまり怒らない。
この時代は、夜這いなどがあった時代なので、性に関しては今以上に開放的、そんな一面が感じられる作品です。
エロ作品なのであっという間に読めます。 続きを読む投稿日:2015.10.27