
うちの執事が言うことには 5
高里椎奈
角川文庫
ちょっと不完全燃焼!
花頴と衣更月の関係また一歩近づきました。まだまだ当主と言うには未熟な花頴だけれど、衣更月のサポートのもと頑張ってます。それにしても、赤目君て、敵なの味方なの。衣更月が警戒する、花頴が興味引きそうな問題をわざと教えて、花頴が巻き込まれるのを楽しんでる感じだ。花頴もまた何度注意されても、警戒区域に首を突っ込んじゃいます。好奇心には勝てないんだなぁ。そして真一郎パパと凰には、花頴逹に起こる出来事や災難が、みんなお見逃しなんですね。陰ながらしっかりと守ってくれてます。5巻も、一気に読んじゃいました。相変わらず読みやすくて面白い。でも、最後のお話、何か不完全燃焼で終わってます。また、6巻に続くようです。1巻から5巻までずーっとお話が繋がっています。登場人物の行動や動機の伏線が張られていています。6巻楽しみに待ちます。
1投稿日: 2015.08.09
ある日、アヒルバス
山本幸久
実業之日本社文庫
やっぱり原作の方が面白い。
原作読んで、デコちゃん可愛い!バスガイドのお仕事が大好きな事が伝わってくる。バスガイドさんも大変なことがいっぱいあるんだなぁ。人間相手の仕事だから、嫌なことも多いだろうし、ガイドしている場所の魅力を如何に端的に説明するか?と言う工夫も必要になってくる。デコちゃんは、頑張ってますよ!みなさんもデコちゃんのガンバリ見に来てください。デコちゃんただいま奮闘中!! 余談。テレビドラマが始まったので、見ましたが、デコちゃんのお話じゃない。主人公が替わってる。デコちゃんどこで登場するのか楽しみに待ってたけど出てこない。全然お話が違う。運転手や先輩ガイド、寮の食堂のおばちゃんなど他のメンバーは登場してるのに、デコちゃん出てこない。ガッカリ。残念。つまんな~い。
2投稿日: 2015.07.17
モップの精と二匹のアルマジロ
近藤史恵
実業之日本社文庫
ちょっと重たい結末でした。
キリコちゃんと大介くんは、可愛い夫婦。前の2巻は、短編集でしたが、今回は長編。真琴さんが夫の友也さんの浮気を疑い、キリコちゃんに浮気調査を依頼すると言う、ほんのささやかなきっかけが、友也さんのこころの闇(病)を明らかにし、 ココロもカラダも深く傷つけ、取り返しのつかない結果を招いてしまった。ちょっと重たい結末でした。heavy!!
0投稿日: 2015.07.17
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂3
似鳥航一
メディアワークス文庫
またちょっと近づきました。
ついに、葵ちゃんの正体と手首の傷の訳が、明かされました。「なるほど」って感じかな?悪友の浅羽君の後押しで、仁君、いよいよ告白っか。と、いう所で、また問題が発生。次巻に持越しになりました。残念!今回も収録されているお話は、どれも身近なあるある話で読んでてホッコリ、解決してジンワリ。あったかいお話です。
0投稿日: 2015.07.17
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂2
似鳥航一
メディアワークス文庫
和菓子って奥深いですねぇ
昔、ちょっとやんちゃしてた仁君。でも、和菓子の事が大好きで、人知れず努力して確かな技術を習得してきた。両親の死によって、若くして店を継いだが、昔馴染みの人たちに支えられ、店を続けている。仁が、和菓子で悩んだ時に、そっと現れ解決のキッカケをくれるのが、「和菓子のお嬢さま」の葵ちゃん。和菓子の知識が豊富で、五感が鋭い。でも、ちょっと天然。こちらからは、連絡が取れない謎めいたお嬢様。1巻も2巻も物語は、身の回りに起こる日常で、「こんなこと、あるある」ってお話ですが、それがまた、ホッとするところでもある。今回、葵ちゃんの謎が少し解けそうで、やっぱり解けない。ちょっと不完全燃焼気味だが、また、次の巻に繋がるんだと思って、楽しみに待ちます。読んでて、嫌な人が出てこない。 浅草の風景や、人情、和菓子の知識も散りばめられ、心が、ポーと温かくなります。
0投稿日: 2015.04.14
うちの執事が言うことには 4
高里椎奈
角川文庫
ますます面白くなってきた!
4巻まで進み、花頴が立派な主人(当主)となるよう、努力しているのが見える。1巻から見ると、かなり成長。それに比べて、執事の衣更月は、執事の職務を完璧にこなすと言う大義に、囚われ過ぎているように見える。何かにつけて、花頴の当主たる振舞いについて、頼りなさや、異議を感じているようだが、花頴はまだ18歳の子供、衣更月とて22歳の大人になりたての青年なのだ。花頴は自分の未熟さに気づいているが、衣更月は、自分の未熟さを気づいているだろうか?そんなことを感じる。それにしても、衣更月、もう少し花頴に優しく接してあげて。鳳の花頴に対するようなやわらかな温かさが感じられない。感情を閉じ込め、職務的に接している為だろうが物言いがキツイ。赤目君の方が、からかっているようにみえて花頴に優しいし気遣っているように思う。花頴は、まだ子供だから、利害だけで、人を割り切ることが出来ない。助けを求められれば、手を差しのべて助けようとする。それが衣更月には、相容れられないところらしいが、良いではないか。それが花頴の良い所なのだから。次の巻⑤で、また少し歩み寄った2人が見られますように。5巻目楽しみにしています。
2投稿日: 2015.04.06
思い出のとき修理します3 空からの時報
谷瑞恵
集英社文庫
じんわり温かくて、おもしろい
1巻から3巻まで読み進んで思うこと。甘えるのが苦手で、自分の心を上手く言葉にできない、甘え下手の明里ちゃんと、とても穏やかで優しく、ちゃんと思いを言葉にして伝えてくれる秀司くん。秀ちゃんの時計店に持ち込まれる壊れた時計をきっかけに、修理を依頼した人が、思い出は直せないけれど、一歩踏み出す勇気やきっかけになり、少しずつ良い方向に進んで行け、幸せに向かっていることが、読んでいて、嬉しいです。明里も秀司も心のキズを互いに癒していける関係になっていけて、良かった。それにしても、太一くんは、何者だ!ひょっとしたら、津雲神社の精霊かな?と、思う場面が、所々出てきて、謎めいてま~す。
0投稿日: 2015.03.15
うちの執事が言うことには 3
高里椎奈
角川文庫
成長著しい!!
3巻まで読み終えて、ようやく最後のところで初めて物語が1巻から3巻まで繋がっていた事が判って、納得。当主の花頴や執事の衣更月、烏丸家を守る使用人達に降りかかったいろんなトラブルも、みんなお見通しで、前当主の花頴のパパと家令の鳳の手の中で、見守られていたとは、いやはや、お見事!物語が進む毎に、若輩、未熟だった花頴が、だんだん当主らしくしっかりして、頼もしくなる。執事の衣更月も、完璧な仕事だけではない、執事の本当の使命がようやく解ってきて、発展途上コンビが、だんだん歯車が噛み合い、頼もしく成長していく過程が、面白かった。それにしても、花頴のパパと鳳には脱帽。「敵を欺くには、味方から」を実践していたなんて。何も知らされず、不安なまま、懸命に立派な当主になろうと努力していた花頴が、ちょっぴりいじらしく、同情しちゃいました。花頴パパと鳳の狸!! 4巻の発売が待ち遠しい!
2投稿日: 2015.01.03
なんて素敵にジャパネスク(8)≪炎上編≫
氷室冴子
集英社コバルト文庫
全巻読破、面白かった!
おてんばで行動派の瑠璃姫と、堅物だけどとっても誠実な高彬。何故だかトラブルに自分から進んで巻き込まれていく瑠璃姫の為、嫌がおうなく巻き込まれてしまい、一生懸命その後始末に奔走する高彬。本当に瑠璃姫を愛しているのだ。考えなしの行動のせいで、何度も死ぬ目に会ってるのに、やっぱり突っ走ってしまう。ハラハラドキドキ、物凄い展開で、一気に全巻読破してしまいました。とっても面白かったです。また、違うお話が出たら嬉しいです。
1投稿日: 2014.12.23
なんて素敵にジャパネスク
氷室冴子
集英社コバルト文庫
面白い!!
面白い!ヒロインの瑠璃姫は、平安時代の御簾の奥でしずしずと奥ゆかしく佇むお姫様を想像していたら大まちがい。現代っ子のような元気で、行動的、何事も自分の目で確認しないと納得できないようなハチャメチャなお姫様。でも、とっても素直で、思いやりも人一倍。だから、瑠璃姫に逢った人は、そのハチャメチャぶりにびっくりするけれど、瑠璃姫のことが大好き、ファンになっちゃうのです。だからとっても、人脈が広い。時の帝から、その先帝の大帝や皇后様など、なかなか会えない高い身分の方も居られる。そんな瑠璃姫に振り回されながらも、ここぞの時にはしっかり姫の身を守ってくれる恋人の高彬。平安時代の貴族の生活も垣間見えて、とっても面白い。シリーズ全巻制覇の予定です。読み出したら止まらない。一気に最後まで読みたくなる。物語の展開もスピーディーで、起伏もあり、コミックのような読み易さ。次の巻が楽しみです。
1投稿日: 2014.12.20
