魚うんちくが自然な形で読むことのできるこの漫画ですが、やや考察不足の話もあって、もやもやしていました。この巻のノルウェー漁業の話はなかなか深くてとても良かったです。おそらく、作者もネタに行き詰って、思い切って海外取材をされて、新たな気持ちで書かれたのではないかと思います。

14巻でクリガニを記載したことを、ここでももう少し触れてほしかった。確かに東北では人気があると、14巻でも書いているが、味は毛蟹の下に位置付けれている記述だった。地域の人気差は理解するが、三代目の絶対味覚は変化しないでしょ？14巻では悪徳業者だっったから、クリガニも質が悪かったので、今回始めてクリガニを食べたとか、毛蟹との差を書くとかすべき。また、奥さんもクリガニの見分け方を教えられてたはず。なんで毛蟹と見分けられないの？

鯛の兜を安く卸すようですが、鯖でも食べられますよ。もっと皮や内臓、兜、骨の食べ方も紹介してほしいですね。

あそこまで味覚が鋭く、調査意欲のある人が、ここまで魚の知識がないという設定はやや無理がありますね。ただ、蘊蓄がさらっと読めるので気持ちがよいシリーズです。

北海道の蟹が特に悪そうに書いていますが、この会社だけでしょうか？ 実際にはネットで悪い蟹を送ると短期間で悪評が立つというのを見落としています。まあ、ネットショッピングは詳しくなさそうですものね。

カレーってスパイス料理としか定義できませんよね。胡椒も山椒も胡麻もスパイス。植物由来の粉のことかな・・・。刺身も韓国ではスパイスつけるし・・・。基本何を料理してもOKになりそうってところが・・・微妙だな。

子供時代よりも読みごたえがありますが、最短距離の拳って、パックマンがモデルなのかな・・・。

制御の数に直接の危機がなくても、最低限、稚魚漁は禁止すべきと思う。 他の巻で、シラウオやシロウオを旨いと紹介していたが、本当にそれでよいのか？ 特定の稚魚に新宮三代目が、資源枯渇を指摘。シラス鰻を養殖用に捕るのも、シラウオやシロウオを食べるのも、長期的に見れば同じではないのか?危機が迫ってからでは遅くないのか。稚魚をここまで大量に捕るのは人類だけではないのか? 他の巻でも資源枯渇の指摘はあったが、ちょっと安直すぎる意見にあきれてしまった。底が浅いぞ。

結構この作者は干物好きですね。今回は干物がテーマの話を含みます。私は刺身、塩焼でストレートに魚の味を楽しむのが好きなので温度差があるのが残念です。

ボクササイズとの兼ね合いとか、サラリーマンからの転身とか中々リアルにかかれていて良いです。