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三森雪さんのレビュー
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  • 0円で空き家をもらって東京脱出!

    0円で空き家をもらって東京脱出!

    つるけんたろう

    朝日新聞出版

    タイトルは序章に過ぎず、その後の展開が飛んでます。

    新聞でよく見かけるようになった「空き家」対策。イケダハヤト氏がブログで取り上げたのもあって割と早く存在を知ったこの漫画。 東京→広島県尾道に移住し、ただしボロ屋かつ貧乏なので自前修理による家再生、...まででもその苦労ややらないといけないことの多さに「そうだよな、住むって旅行とは違うよな」と思うことしきりだったんですが、まさかのそれらは序章。 空き家修理の苦労、田舎(尾道が田舎なのか論はありますが)暮らしで見た風景、腰痛による苦労&アイデアによる解決策...あたりまでは移住ものの範囲だったんですが、その後の空き家再生プロジェクトが本格化するあたりは「これが『まだ東京で消耗してるの』ってことかぁ」と。「あなたの居場所なんてそこらじゅうに余ってます」に不覚にもぐさっときた。

    6
    投稿日: 2015.01.25
  • 鎌倉 女ひとり旅

    鎌倉 女ひとり旅

    さがらいさこ,松本麻希

    中経☆コミックス

    週末鎌倉ラバーによる、ベーシック&程よくマニアな鎌倉探索。

    京都奈良も、各地に散らばる小京都を巡るのも楽しいけれど、都内から日帰り可能な鎌倉一人旅も楽しいよね!ということで本書。 鎌倉の魅力に取り付かれ、週末鎌倉旅が日常になった作者のベーシック&程よくマニアな鎌倉探索。各地の見どころやグルメ、カフェ、お土産などが網羅されつつ「え?そこ行ったことあったけどそんな場所があったのか!」が結構多いです。京都などの古都と比べ、展望の良い寺社の多い鎌倉の展望スポットなんて、だいぶ見逃してたので次の機会には是非行きたい。 あと、作中に出てくる歴史ヒロインハイキングコースが、自分、鎌倉旅に役立ちました。地図や各スポットの見どころ背景、グルメやカフェなど、見どころの多い観光スポットでは悩みがちな点が絞られていてとても助かる!

    2
    投稿日: 2015.01.25
  • 仏像に恋して

    仏像に恋して

    真船きょうこ

    中経☆コミックス

    ふーん、で終わらせない仏像めぐり本を京都奈良旅のお供に。

    唐突に小学生の頃行った広隆寺の木造弥勒菩薩半跏像のことを思い出したんです。仏像見たいなー今見たら感想違うかなーというか奈良行きたい...!!日常に疲れた女の現実逃避ですね、わかります。 そんなわけでの仏像めぐり!の前に、もう少しコンテクスト(文脈や背景)を知ってからの方が楽しいよな、と思ったものの図鑑は早々に挫折。どこから読んだらいいのかわからなくて。その後手に取ったのがこちらです。 大学の授業で仏像の魅力を知り、個人でも仏像めぐりを楽しむようになった作者のコミックエッセー。入口が初心者なので、割と細かな仏像の背景や意味、分類や見どころなどを解説してくれるので、雑学として面白い。あとイラストがですねー、その後実際仏像めぐりで見比べてみたら割とそのままというか、「あこれ見たやつ」ぐらいには写実的な感じなので、京都・奈良・鎌倉あたりの旅のお供にも最適だと思われます。

    6
    投稿日: 2015.01.25
  • いつかティファニーで朝食を 1巻

    いつかティファニーで朝食を 1巻

    マキヒロチ

    月刊コミックバンチ

    早朝のティファニー前でデニッシュをかじる女性のサングラスの奥、その表情を夢想する。

    早朝のティファニーのウインドー前、黒のワンピースの女性がデニッシュを頬張る...。オードリーヘップバーンが演じた、かの有名な映画「ティファニーに朝食を」の冒頭です。 あのモノクロで描かれた映画のシーンを思い出します。いろいろ悩みを抱えながらも、朝食をかっ込んで、「よし!」と自分を奮い立たせて仕事に向かってくヒロインの勇ましい姿が重なる。決して美しいだけじゃなくて、むっしゃむしゃ食べる姿ははしたなさもあるんですが、それがすごくリアルというか。 実際の美味しい朝食のお店を巡る「朝食女子」を、学生時代からの親友4人それぞれにスポットを当てる形で展開する、短編連作っぽいストーリー。朝営業のお店リストでもありので、近場のは実際行ってみちゃったり。

    4
    投稿日: 2015.01.21
  • おとりよせ王子 飯田好実 1巻

    おとりよせ王子 飯田好実 1巻

    高瀬志帆

    月刊コミックゼノン

    ハッ(*゚O゚)ノと気がついたらお取り寄せのサイトに吸い寄せられる罠。

    なにこれ食べたい取り寄せたい!! 毎日残業、特に趣味友人なしのSE・飯田くんの唯一の趣味はお取り寄せ。全国からお取り寄せしたおいしいものを、めいいっぱい楽しげにウンチクかたって、しあわせそうに食べては呟く。 ちょっとした一手間アレンジもおいしそうでおなかがすくし、満腹になって普段の仏頂面を返上してしあわせそうな飯田くんに一緒になってしあわせ気分に浸れます。 そして気がつくと、通販でお取り寄せのページを見ているという。恐ろしい漫画だ...。

    1
    投稿日: 2015.01.21
  • 甘々と稲妻(1)

    甘々と稲妻(1)

    雨隠ギド

    good!アフタヌーン

    好きな人とたべれば、どれでもおいしい。

    ひとり子育てに奮戦する教師、とその愛娘。と、その教え子で料理屋の女子高生。なにこのふわふわの空気感!て言うぐらいに優しくてほわほわした雰囲気で、3人が頑張ってご飯を作る話。 恋愛的な糖度は(少なくとも1巻は)ほぼなし。まっすぐひたむきに、お米研いだり野菜切ったり必死になって唐揚げを揚げます。そう、3人とも料理初心者なんです。鍋でご飯が炊けた時の3人の感動が、微笑ましくて微笑ましくて「よかったねぇ、うちの梅干し持ってきーしゃい」みたいな気持ちになった。梅干しないけど。 色々上手くいかなくて俯く生真面目なパパと、そんなパパを立ち直らせる愛娘つむぎちゃんの純粋さだけでも心いっぱいなのに、同じく寂しがり屋でまっすぐな小鳩さんが加わって、すごく幸せな食卓です。

    3
    投稿日: 2015.01.21
  • 高杉さん家のおべんとう 1

    高杉さん家のおべんとう 1

    柳原望

    MFコミックス フラッパーシリーズ

    思わず(*´ω`*) な顔になっちゃう、ふれあいお弁当コメディ。

    癒されるるるる。 オーバードクターな温巳さんと、彼に引き取られることになった従兄弟で12歳の美少女・久留里ちゃんが、毎日のお弁当をきっかけにちょっとずつ仲良くなるほのぼの家族コメディ。ほのぼの家族コメディ(大事なことなので二回言った。) 思いやりがあふれつつも不器用極まりない日々のふたり+αな交流にほわーんとなる。料理初心者気味なふたりが四苦八苦しながら「家族の味」を再現しようとする姿がすごく可愛いのです。 久留里ちゃんのため、徹夜で家族の味再現に挑んでだ上、どうにか間に合った朝に「それ、高杉家の味だから」とかしれっといっちゃう温巳さんのハリボテっぷりにきゅんてきた! 一言で言うと、(*´ω`*) ←です。

    2
    投稿日: 2015.01.21
  • 君に届け 1

    君に届け 1

    椎名軽穂

    別冊マーガレット

    青春という液体を蒸発させて作った純水みたい。

    水を沸騰させて水蒸気にし、それを冷却して液体の水に戻し作られたのが蒸留水。まさにそんな感じの青春です。恋と友情と自分探し的悩みと、不純物なしの混じりっけなしの青春。 心汚れた大人の自分は、爽子ちゃんと風早くんのあまりの爽やかさに、浄化され何も残らないんじゃと心配になるほど爽やかで甘酸っぱく胸が高鳴る。そして、風早くんという扉を通して爽子ちゃんの世界が開けていく感がすごくあたたかで爽やかで、優しく見守りたくなるのです。女の子ズの友情だったり対立だったり、それでも結局「そんなこともあったね」と後年笑い合えそうな余地もとても好き。絶対的な終わりでない。 一言でまとめるなら「青春ていいなー」ですかね。

    9
    投稿日: 2015.01.10
  • ピース オブ ケイク(1)

    ピース オブ ケイク(1)

    ジョージ朝倉

    FEEL YOUNG

    恋に堕ちると女はすごく面倒くさい。

    "a piece of cake"・・・お茶の子さいさい、朝飯前、簡単なこと―。彼氏と別れて仕事も家も変えた20代女性の恋愛叙事詩。案外簡単に終わって始まる愛とか恋とか。 女の面倒くささとか、ふとしたタイミングでの生っぽいドロドロさとかが、一遍回ってむしろ楽しくなってきた今日この頃。愛すべき女の性ですね。あー恋ってこんな感じにきっかけがあると分かりやすくていいなーというか、レンタルビデオ店という舞台装置的にお仕事感がなくて恋愛脳ぽくて楽しいなーというか世の中平和だなーと楽しい(失礼。) でも途中から、面倒くさいのは女だけじゃないとバケツの水をぶっ掛けられたような不意打ちに目が冴えて、そう、男も女も深く知れば知るほど面倒なものでしたね、という気づきが得られます。すごく恋愛に浸りたい時に。

    7
    投稿日: 2015.01.06
  • ブルーバード ブルー(1)

    ブルーバード ブルー(1)

    楠田夏子

    Kiss

    恋がしたいんじゃないのです、恋が知りたいのです、

    しばらく恋をせずにいたら、恋の仕方も駆け引きも知らずに過ごしてしまった女性の新感覚レンアイ探求ロマンス。出版社勤務の同期5人を中心に展開する、口当たり軽めで優しいオムニバスぽいの。 まさにモーツァルトの歌劇のように、「恋とはどんなものかしら」と展開するストーリー。 「恋を知るから始める」主人公がすごく可愛い。恋と友情は延長線上にあるのか的な不毛で永遠のテーマっぽいぐるぐる感も、やいのやいの囃し立て合う同期同士が素敵でしてねー、楽しい。 そして3話目あたりからボールが坂を転がるように面白くなってくと思うのです。女同士の腹を割ってないのに信頼しあってる感じが、らしくていいなぁ。不倫中の友人に対する主人公のアンサーがとても秀逸。

    3
    投稿日: 2015.01.06
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