
Xの悲劇
エラリー・クイーン,田村隆一
グーテンベルク21
内容が濃い!!
初エラリーが本作でした。 正直エラリークイーンは難しく感じます。 この話も二転三転し、突然登場する謎の人物が重要だったりと、内容が濃くとても長い話に感じます。 1冊の本を読んでいるというより連続ドラマでも見ているような気分になりました。 また、本作の探偵はドルリー・レーン氏ですが、ポアロなどの他の有名な探偵と比べるとキャラが立たないような気がしてしまいます。ただ、シェイクスピアが好きな方にはとても面白いと思います。 衝撃的ではなかったですが、とても内容が濃かったので何度も読むと理解が深まり面白く感じそうな気がしてまた読み返したいと思っています。
0投稿日: 2016.12.12
アクロイド殺し
アガサ・クリスティー,羽田詩津子
クリスティー文庫
ヘイスティングの不在
この話はシェパード医師の一人称で書かれていますが、私はスタイルズ荘の次に本作を読んだのでなんでヘイスティングいないの!?とそればかり気になってしまいました(笑) その後2作目のゴルフ場殺人を読んで、どういうことなのか納得しましたが、ポアロシリーズは意外と順番に読むことが重要かもしれませんね。 トリックに関しては、やはりとても驚かせられたし、とくに私にとっては面白い展開でした。 また、ラストが結構衝撃的で、あの時代だからこその結末かな、という気がしました。現代的ではないです。 全編を通して意外性がありとても面白かったです。 そしてやはり重要なのはポアロシリーズに興味を持った際、有名なこの話から読まずに、少なくともゴルフ場殺人事件から読むと更に楽しめると思います。
3投稿日: 2016.12.12
りら荘事件
鮎川哲也
講談社文庫
イライラするけど面白い!
古臭さはあまり感じず、読みやすい話でした。 驚いたのは、警察があまりにも役に立たず、恐ろしい勢いで次々に殺人事件がおこります。 もう終盤は笑ってしまうほどです。 そして、有名な星影龍三が初登場する作品と聞いていたので期待していましたが、とってもあっさりした活躍でこれまた驚きました。 しかし、クローズド・サークルものは登場人物でこの人殺されてほしくないな~とか犯人じゃないといいなと思える人物がいると面白いですね。私は読み進めるごとに牧君がどんどんいい人に感じられて、心配になってすぐに最後まで読んでしまいました(笑)
0投稿日: 2016.12.12
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー,青木久惠
クリスティー文庫
騙された!
初めて読んだ本格ミステリーでした。 なんとなく最初からこの人が犯人かな~とわかっていたつもりでしたが、誰もいなくなったころにはわからなくなってしまいました。 ミステリー作品に慣れると、こういうパターンもあるなと思いますが、初めて読んだときは衝撃的で完全に騙されました。 また、インディアン人形の数か減っていく演出も雰囲気がでていて面白いです。
0投稿日: 2016.12.12
青の炎
貴志祐介
角川文庫
少しだけ主人公に共感できる罪と罰
有名な倒叙小説に「罪と罰」がありますが、意図的なのかかなり近いものを感じました。 ただ、納得できる動機もあり、少しは主人公に共感できました。 主人公の葛藤など心理描写がメインの話だと思いますが、犯行の手口もかなり詳しく描写されており、リアルで面白いです。
0投稿日: 2016.12.12
フラッタ・リンツ・ライフ Flutter into Life
森博嗣
C★NOVELS BIBLIOTHEQUE
今回の主役はクリタ!
前作ではそこまで重要人物とされていなかったような気がするクリタが主役ということで少し抵抗がありましたが、とても面白かったです。 自由奔放な印象が強いキルドレの中ではクリタはかなりまともで、すぐ好きになりました。 またクリタ視点ですがクサナギとの関わりもあり、クサナギの状況もわかります。 重要人物が登場したりと、シリーズを通した話にもかなり進展がありました。
0投稿日: 2016.12.12
ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven
森博嗣
C★NOVELS BIBLIOTHEQUE
謎めいてくる・・・!
このシリーズはファンの間で色々考察がされていたりとミステリアスな話ですが、前作よりぐっとミステリアスになり、気になることが増えてくるような気がします。 また、クサナギの出世に対する苦悩がとても面白いです。 ちょっと重くて濃い内容の中でも最後はスッキリするような気がします。 やっぱり飛行機に楽しく乗っている描写は爽快です。
0投稿日: 2016.12.12
ナ・バ・テア None But Air
森博嗣
C★NOVELS BIBLIOTHEQUE
クサナギが魅力的!
映画を見て、「スカイ・クロラ」シリーズに興味をもち、この話を読みました。 本作はクサナギが主人公で一人称で話が進んでいきますが、映画で見た印象よりずっとイキイキとしていて魅力的に感じました。 浮世離れしているようで人間臭いところもあり、面白いです。 戦闘中のスピード感が短い文章で表現されているところも非常に面白いと思います。 また、クサナギがとても楽しそうに飛行機に乗っていたり、エンジンなどについて細かい描写があるので飛行機への興味も沸きました。とりあえずエースコンバットをやりたくなます(笑)
0投稿日: 2016.12.12
水車館の殺人〈新装改訂版〉
綾辻行人
講談社文庫
衝撃的な一作目に対し・・・
1作目の十角館はあっと驚くような作品でしたが、こちらはトリック自体はかなり普通でたぶん少し読むと予測できると思います。当時はどうだったのかわかりませんが、今読むとよくあるトリックです。 しかし、とても読みやすくて面白いと思いました。前作より動機等も納得でき、人間関係の描写が濃いです。 また、島田さんがどうして探偵役になっていくのかがわかるので、十角館の次にぜひ読んでほしい話です。
0投稿日: 2016.12.12
フリークス
綾辻行人
角川文庫
ミステリー?
精神病棟が舞台でサイコホラ―っぽい雰囲気があります。 最近見た「visit」という映画に近いものを感じました。 ただ、うまい具合にミステリー要素を含んであり綾辻先生らしいです。 どこまでが本当なのか・・・とずっと考えながら読んでしまいました。
0投稿日: 2016.12.12
