ゆきおんなさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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フランス人は10着しか服を持たない2
ジェニファー・L・スコット, 神崎朗子 / 大和書房
シックな暮らしの道しるべ
10
今を大切に、穏やかな心で過ごしてほしいという著者の思いが詰まった本でした。
1より、ファッションについての話は少なめです。毎日、気忙しくすごしがちな私には、とても参考になることがたくさんありました。
…どんな時も穏やかな心で過ごす日々は、まだ程遠いけどいつかはきっと!という気持ちを強く持ちました。 続きを読む投稿日:2016.08.29
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くうねるところすむところ
平安寿子 / 文春文庫
土建屋の魅力満載でした。
10
形あるものを作り出すことの素晴らしさを改めて感じました。
職人たちの仕事に向かう姿勢に心を打たれます。
でも、世の中には手抜き工事なるものが実在するのもほんとの話なので、複雑な気持ちになりました。
…誰もがやりたいことを仕事にできるわけではないし、最初の情熱がいつの間にか惰性になってしまうのもよくある事だけれど、働くとはどういう事か考え直すいいきっかけになりました。
二人の微妙な距離、鍵山工務店のこれからをもっともっと読みたいです。 続きを読む投稿日:2014.10.20
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かなりや荘浪漫 星めざす翼
村山早紀, pon-marsh / 集英社オレンジ文庫
ライバルの予感
10
期待を裏切らない、とても温かいお話しでした。
主人公の茜音がいい子過ぎてこんな子ほんとにいる?と若干思いますが不快感はありません。
次巻では好敵手が登場するようでハラハラの予感です。
お母さんのましろ…が空から降ってくる言葉にまた出会うことができて、こちらも期待感が膨らんできました。
次の作品が早く読みたいです。 続きを読む投稿日:2016.09.13
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ランチのアッコちゃん
柚木麻子 / 双葉文庫
食は人を元気にする。
10
何といってもアッコ女史が魅力的でした。
社会に出ていろいろな経験が増えてくると、どうしても他人の目を気にして振り回されることが多くなる…。頑張ってるのに、いつのまにかそこには本当の自分がいない。
そん…な世渡り下手の代表である派遣女子がアッコさんとのかかわりの中で変わっていく様子がとても心地よかったです。
アッコさんがあまり出てこないお話もありますが、
どれも、自分で自分を追い込んでいる人の肩からふっと力が抜ける瞬間を楽しめるお話でした。
次作も楽しみです。 続きを読む投稿日:2015.06.01
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タルト・タタンの夢
近藤史恵 / 東京創元社
最高に悪くないお店です。
10
食材を選ぶ確かな目と料理に対する真摯な心が、素直になれなかったり、すれ違ってしまった人たちの心の隙間を見つけて繋ぎなおしていきます。
ものすごいトリックが仕掛けられたミステリーではありませんが、無愛想…なシェフの鋭くも温かい指摘にこじれて固まっていたものがふんわり崩れていくのが心地よいです。
初めて聞くフレンチのメニューに味を想像できないものもたくさんありましたが、料理もワインもパ・マルのスタッフもみんなとっても魅力的でした。
読んだ後で買い物に行き、チーズ売場に心惹かれてあれこれとえらんでしまいました。 続きを読む投稿日:2014.08.04
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いつもが消えた日
西條奈加 / 東京創元社
神楽坂長編ミステリーです。
10
今回は、衝撃の始まりでどうなることかと思いましたが、ドタバタと事件を解決するのではなく、静かにじっくり核心に迫っていく所がとても気に入っています。
望くんのお料理は相変わらず絶品なのですが、前作よりは…登場が少ないように感じられて、ちょっぴり残念・・・。
でも、現代のネット環境が起こしうるたくさんの弊害が細やかに書かれていて、考えさせられる場面が多々ありました。心の動きがとても鋭いのに優しく表現されていて、ラストはちょっぴりうるうるしてしまいました。
早く次が読みたいのですが、お高いので文庫になるのを待ってみようと思っています。 続きを読む投稿日:2016.11.02