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フラジャイル(1)
恵三朗,草水敏
アフタヌーン
ぶれない決断。全ての責任を背負って。
全く予備知識もなく試し読みを読んで、絵柄が好きなタイプだったのと、なんとなく緊張感というか雰囲気が良かったので購入してみました。 医の知識は全くないので、どこまで実際の現場に真に迫っているのかわかりませんが、患者に直接接することのない病理医という裏方に焦点を当てた点については目新しかったです。 第一話の出来事でおしかけ病理医となった新人医の宮崎を通して病理医の意義や重要性が語られます。 「診断とは決めること」、「ここで決めたことが最初の論拠となって最終診断に影響する」、「データは助けてくれない。だってデータを出すのも決めるのも、病理医...」 それだけの責任を負いながら、直接患者から感謝の言葉ももらえない。そんな病理医のうちのひとり、主人公の岸京一郎が白衣を着ない理由はプロ意識の現れか、それとも皮肉か…。 語りすぎないのがいいですね。
4投稿日: 2015.12.27ハイキュー!! 19
古舘春一
週刊少年ジャンプ
月島のブロック、西谷のレシーブ!
いいですね。今巻の表紙の月島の活躍はさることながら久々に日向の活躍が見られて楽しいです。日向が動き出すと躍動感が跳ね上がり、こちらのテンションも合わせて跳ね上がります。 本来、この作品の良いところは敵のチームや、ちょい役も含めて、周りの選手たち、マネージャーの活躍を限られたページの中で、良く掘り下げて、しかもそれぞれをかっこ良く(可愛く)魅せてくれるところですが、ちょっと個人的に日向贔屓すぎて、他の選手が活躍していてももっと日向を出せ!と思ってしまいます。 日向の活躍に気を良くしたというのもありますが、それを除いても今巻は面白かったです。月島のブロック、西谷のレシーブ!トリハダものです。
3投稿日: 2015.12.27僕らはみんな河合荘(7)
宮原るり
ヤングキングアワーズ
やっぱりこうでなくっちゃね!
6巻から続いていたあの展開。住民達もそこまで関わって、分かっているならさっさと取り持てよ!と拳を突き上げたくなる衝動にかられ、あ~イライラしたw それも前半で(これでも長すぎた(怒))ようやく収束し、後半はほっこり、にやにや、身悶えるいつもの河合荘です。 それにしても律ちゃんの「壁ドン」が可愛すぎた。宇佐くん...、気持ちはわかるw
3投稿日: 2015.12.19だがしかし(3)
コトヤマ
少年サンデー
相変わらず、無駄にかっこいいw
本気(笑)で語る駄菓子愛。ほたるを始めとする登場人物たちの話の内容と無駄なテンションのギャップ、構図の妙が笑いを誘う本作も第3巻。 今巻も駄菓子がいくつか紹介されていますが、盲点だったのは祭りの屋台です。厳密には駄菓子ではないように思えますが、よく考えると確かに「だがしかし」で取り上げる内容としてこれほど相応しいものもありません。 それにしてもかた抜きか...。懐かしすぎます。私は不器用で、絶対失敗することが経験則から理解しているので、基本的には見るだけが多かったのですが、一際明るい照明に照らされてワイワイ楽しいそうな雰囲気に、街灯に誘われる蛾のごとく、ふらふらと近づいていったものです。最近あまり見かけた記憶がないのですが。まだやっているんですね。
6投稿日: 2015.12.19時計Begin (2015年秋号)
世界文化社
世界文化社
「買いのキーワード」はいまいち(個人の感想です)
全290ページの内、約100ページが別冊付録の「フランクミュラー完全読本」となっていて、内容としては、2015年の新作、値段別のモデルの紹介と、レディースモデルの完全カタログ、フランクミュラー正規取り扱い店の紹介ページ等です。 本編のほうは、「買いのキーワード2015」と題して特集が組まれているのですが、「おたく復刻」、「イエローゴールド」、「グラスヒュッテ謹製」、「最新クストス」、「シリコンパーツ」、「唯我独尊GPS」、「実は語れる青ダイヤル」、「U50万円台のクロノ」とキーワード毎に特集されていましたが、個人的にはあまりピンとくる内容が少なくて印象に残りませんでした。
2投稿日: 2015.12.02時計Begin (2014年夏号)
世界文化社
世界文化社
今、正に調べたいと思っていた通りの内容
ここ最近になって、急にクロノやダイバー等、オフで着けるカジュアル目の時計が欲しくなってしまい、Readerで検索するとドンピシャの内容の雑誌があったので天啓とばかりに購入してしまいました。時計雑誌を購入するのはかれこれ10年ぶり。私の知識はそこで止まっている為、まず驚いたのが値段です。滅茶苦茶値上げされていてびっくり。さらにこの雑誌は2014年夏号でスイスフランショック前。2015年度のものは、店頭で確認すると、ここからさらに1割、2割値上げされているのも多く、2度びっくりでした。 それはともかく、久々に読むということもありますが、新鮮で面白かったです。内容としては雑誌の表紙の通り、大人なスポーティウォッチがたくさん載っていてとても参考になりました。買えるかどうかは別ですけれどw
4投稿日: 2015.12.02僕のヒーローアカデミア 1
堀越耕平
週刊少年ジャンプ
清々しいまでの少年漫画。
ストーリーは、ある期を境に超常能力を持つ子供たちが次々に発見され始め、いつしかそれが日常になった時代。世界の総人口の8割が特異体質を持ち、それが「個性」として認識される超人社会。「個性」 を悪用した犯罪が爆発的に増加すると、それを取り締まる「ヒーロー」が脚光を浴びます。主人公の緑谷出久(14歳)はそんなヒーローに憧れますが、この時代には逆に珍しい「無個性」だったのです。それでもヒーローになる夢を諦めきれない主人公の目の前に憧れだったナンバーワンヒーロー「オールマイト」が登場したことから物語が動き始めます。 努力・友情・正義を標榜する少年週刊ジャンプらしい清々しいまでの王道少年漫画です。 1巻が期間限定の閲覧無料だったので、試しに読んで見たら面白かったです。続きが読みたくてすぐに2巻とついでに正規の1巻も購入してしまいました。 架空(ゆめ)を現実に。「君はヒーローになれる」このセリフ、この場面、この展開、ベタといえばベタですが、それがまた良い!
3投稿日: 2015.11.04伊藤潤二自選傑作集
伊藤潤二
朝日コミックス
ああ、持ってるのに、持ってるのに...。
伊藤潤二自選傑作集ということでどんな作品が選ばれているんだろうと、目次だけ確認するつもりで試し読みをクリックしたのが運の尽き。目次の所に「自作解説」という文字が...。 いつもどんな構想でこんな奇抜なことを思いつくのだろうと常々疑問に思っていたこともあり思わずそこだけでも読みたいと思ってしまい、収録された作品全ての単行本を持っているにも係わらず買ってしまいました。 自作解説についてはだいたい400文字から800文字と想像してたのより短かったですが、それでも思いついた時の内容、その作品に取り入れた要素の出来事、作品としてまとまるまでの過程等が簡潔に解説されています。また、当時のアイデアノートのコピーもついていました。 そして収録作品ですが、さすがの傑作選です。最初の3作品「中古レコード」、「寒気」、「ファッションモデル」は評価の分かれるところですが、それ以降の「首吊り気球」、「あやつり屋敷」、「画家」、「長い夢」、「ご先祖様」、「グリセリド」。どうですかこのラインナップ!強烈な印象を残すという意味で納得の選抜です。(ちょっと「画家」が分かりにくいかもですが、富江シリーズの一つです。)あと描き下ろしが一点載っていますが、こちらは正直出来はよろしくありません。 計10作品が掲載されています。 初めての方が伊藤潤二という漫画家を知るのには良いのかもしれませんが、ファンとしてはこれだけを読んで、「これが伊藤潤二だ」と思ってほしくないような何とも不思議な気持ちになりました。
6投稿日: 2015.11.04蜜の島(4)
小池ノクト
モーニング・ツー
二つの笑顔
第4巻。起承転結の「結」になります。 村の風習とか価値観の違いというより、もっと根本的な思考の基礎となるべき概念の違い、いや、この物語の場合は概念の有無でしょうか?死とは、心とは、といった哲学的な疑問に対しての一つの答えが瀬里沢の口から語られ、これまで起こった出来事の解答が示されます。 そして最終話の二つの笑顔とそのシーンで語られる瀬里沢の一言は印象的でした。色々考えさせられる作品で読み応えがありました。
1投稿日: 2015.11.01キングダム 39
原泰久
週刊ヤングジャンプ
嬴政と呂不韋、頂点の論戦
太后による謀逆と、さらにその上を行く呂不韋の遠謀深慮が渦巻く加冠の儀もいよいよ佳境。咸陽での戦火が拡大する中、加冠の儀が執り行われている雍で繰り広げる嬴政と呂不韋の己が秘めた信念をぶつける頂点の論戦。静謐な空間で熱く論じられる「天下とは...」必見です。 今巻ではまずは呂不韋のターン。呂不韋らしい理論と相手を説き伏せる弁舌です。呂不韋の主張の行き着く先に何が起こるのか、まさに我々は知っていますが、思わず説得されそうになりました。やはり敵が豪胆で泰然としていると物語が締まります。 そしていよいよ次巻は嬴政のターン。楽しみです。
4投稿日: 2015.10.30