Reader Store
amicakeさんのレビュー
いいね!された数50
  • 銀の匙 Silver Spoon(1)

    銀の匙 Silver Spoon(1)

    荒川弘

    少年サンデー

    青少年も悩むが大人も悩む

    まず!農業とか園芸とか食育とか!!! については語られている方が多いと思うのでさらっと横に置かせていただいて・・・。 この話はきっといい話だ~ と思ったのは、 下記内容がテーマなのかな~と感じたからかな~。 ●「勝つ」ということは (勝つことでしたい)目標・目的があってこそなんでは??? ●「夢を持つ」も 必ずしも持ってなくてもいいけれど、ほしいのなら次第につくられていくものじゃないの~ ●人生なんて最初からストーリーが決まっているわけじゃないから、  ゆる~く懸命に日々を過ごし、たまには人と戯れ頭も体も動かし・・・若いうちはとことん悩めよ~。 こんな著者の声が直球で伝わってくる。 道徳の授業や昔あった公共放送の悩める10代の番組のテーマの一部の内容を その受け入れられない恥ずかしかったり青臭すぎたりする個所を上手にそぎ落とし、 万人受けするように作りなおしたような話じゃ~。 「勝つことだけ」を考えるより「楽しいな~」と感じることに集中する方が好きな私には合っていました。 なお、「受験や進学教育」を否定するわけでもありませんし、 この話の登場人物とは逆で、そんな学校や環境にいるから得られるものもある。 そしておすすめしながらお話はとびとびでよんでいて、 既巻全てを読んでいるわけでもありません。 著者が女性だから感性も合うのかな?

    0
    投稿日: 2014.04.05
  • クレヨン王国の白いなぎさ

    クレヨン王国の白いなぎさ

    福永令三,三木由記子

    講談社青い鳥文庫

    大人が子供に戻り、ちょっと元気になって日常に戻れる一冊

    最近、このシリーズの別のお話を読み私は元気を少し取り戻しました。 ご存じない方にお伝えすると「クレヨン王国シリーズ」は40冊以上は出版されている児童書です。 私は自分が対象年齢だった時に刊行された作品達しか手にとっておらず、 シリーズ全てを読んではいませんが初期の頃の作品は起承転結がはっきりしていて、とっても読みやすい。 こちらの「白いなぎさ」で著者の福永さんは 「夢を大切にすること」と「自分を信じること」について 童話の形で伝えてきます。 キザですが、疲れた時に読むと初心を思い出しそうになり励まされます。 今、テレビで世界選手権(フィギュアスケート)を見つつこのレビューを書いていますが、 選手達はこの二つを手放さなかったんだろうな~。 ちなみに私は最近読んだ同シリーズの別本を楽しむためには、 シリーズの数冊を読み伏線を理解することも必要です。 ・・・なので、初期の頃の作品でそんなことは気にせず読め、 子供の頃に好きなお話だったこちらのレビューを書きました。 追加で、20年ほど前の作品なので今の時代ではちょっと古いな~という単語もでてきます。 *カラーテレビ・国際電話は高い・公衆電話・・・など。

    0
    投稿日: 2014.03.27
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人

    かのこちゃんとマドレーヌ夫人

    万城目学

    角川文庫

    ぜったいに読んで~とかそういうものではなくて”間”ができた時にどうぞ。

    主な登場人(動)物 ・マドレーヌ夫人(猫) ・その夫(犬) ・かのこちゃん(人間の女の子) 分・秒刻みではない時間の流れとそれに伴う登場人物の気持ちや環境の変化が書かれています。 児童書・大人向けの童話 どちらにもカテゴリーづけできそうな内容です。 わたしは読んでいる間、シンプル且つのどかであたたかな絵が頭の中でかってに展開されていったので、 絵本を読んでいるような気持ちになりました。 ラストは余韻を残すためかはっきりとは書かれていません。

    3
    投稿日: 2014.02.19
  • 阪急電車

    阪急電車

    有川浩

    幻冬舎文庫

    いたどり を食す地域

    私がはじめてきちんと読んだ有川さんの小説。当時の友人が貸してくれた。 田舎を離れて寂しいかもしれない私を励まそうとしてくれたのかな~と嬉しかった。 この小説のどの部分かは書きませんが、山菜 いたどり の名前がでてくる。 郷土色がないはずの作品ですが、別作品で筆者が いたどり を食べることを知っているのは郷土民だ~というようなことを書かれていたような記憶があり、 「ほぅ。関西を劇場とした話にその手法できたか。」 とほくそ笑んでしまいました。 なお、私は同じ四国内の隣県、本を貸してくれた友人と同じ県で暮らしていた時期がありますが、 そこで いたどり を食べる習慣を知りました。 でもwikiで見たら、郷里が一番食べるとの記載があるんですよね~ なんでだろう。。。 著者の作品ではこれが一番好きです。

    4
    投稿日: 2013.12.18
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

    嘘つきアーニャの真っ赤な真実

    米原万里

    角川文庫

    私は東欧を知らない

    西は東南アジアを超えたことがない私は、東欧以前にヨーロッパに行ったことがない。知っているのは世界史の教科書だったり、子供の頃なら児童書伝いで知るその空気だったり、今ならメディアやネットだったり・・・ ただ、10代のころ、少なくともメディアを通して見る東欧諸国はいろいろなものをかかえて生きている人が多く、その分大人になること(現実をたくましく生きること)が早い人も多かったのかな~ということ。 著者の作品で一番好きなのは別の作品です。

    3
    投稿日: 2013.12.17
  • ちはやふる(1)

    ちはやふる(1)

    末次由紀

    BE・LOVE

    愛とは何かの上になりたつものなり

    読んだのは数巻だけですが、私はあまりにも愛だの恋だのという漫画類よりは主人公や周りがそれ以外に目標をもつ話が好き(ベルばらは別♪)。 百人一首の札での”かるた取り”は子供の私にはかなりハイレベルな遊びでしたが、”いろはかるた”を使ったかるた取りは熱中しました。 では、最初の札を、    (い) 犬も歩けば棒にあ・・・。

    4
    投稿日: 2013.12.17
  • クローズド・ノート

    クローズド・ノート

    雫井脩介

    角川文庫

    著者の他の作品とは異なる

    著者の他の作品とは少し異なる雰囲気の話です。 ストーリーの構成はやっぱりミステリーですが、主題は恋愛でしかも明るい終わりをにおわせているため、 ミステリーが苦手な人も読みやすい。 また、人の心の闇などから事件が起こって・・・という話に疲れた人(この本を読んだ当時の私)にも。 雫井さんの本を勧めてくれたのは、その当時に隣のデスクに座っていた同僚でした。 ごめんね(笑) 勧めてくれた本は読んでいません。

    3
    投稿日: 2013.12.17
  • 百鬼夜行抄 1巻

    百鬼夜行抄 1巻

    今 市子

    Nemuki+コミックス

    ようかい・まかい・もうりょうと生きる筆者

    この話を好きだと思われるのは、下記の方々です。 昔流行ったテレビ番組「世にも奇妙な物語」や柳田国男さん・京極夏彦さんのお話、 水木しげるさんのアニメは楽しんだ~という人々。 ちょっとおどろおどろして、でもその世界にひきずりこまれすぎるわけじゃない、 現実と向こう側の間の空間を主人公がたんたんと生きています。 最近の巻は読んでいません。また、少し大人向けの内容です。

    5
    投稿日: 2013.12.17
  • 銀河英雄伝説1 黎明篇

    銀河英雄伝説1 黎明篇

    田中芳樹

    らいとすたっふ文庫

    壮大な話は大体、最初はつまらない

    他の方のレビューにもありましたが、はじまりは少し退屈します。 私はこのシリーズは 外伝 から読み始め、とりつかれました。 指輪物語等、ファンタジーものが好きな人なら、ぜひ、手にとってください。 2巻3巻と読み進めると、字の隙間からオーケストラが音楽を奏でているような、 雄大なオペラ作品を、本の隙間から覗いているような気がしてきます。

    2
    投稿日: 2013.12.17
  • ロスジェネの逆襲

    ロスジェネの逆襲

    池井戸潤

    ダイヤモンド社

    ビジネスマン、サラリーマンのための作家

    ”いいんだよ~”と池井戸さんの本をすすめられたのは、10年以上昔。 同窓会で再開した同級生が猛烈サラリーマンになっていて、真剣に彼の本を語っていた。 彼が勧めたのは「空飛ぶタイヤ」。企業不正問題を軟らかくでも柔らかすぎず取り扱っています。 私はいわゆるビジネスマンやOL感覚があまりなかったので、珍しい世界に思えた。 ”半沢直樹のシリーズ”である、この本を読んだのは1・2ヶ月前。 銀行はお金を動かすことで利益を生む場所だと思う。 これだけ動きのある金融マンでいる半沢直樹やその周囲の人は感覚の違いもあるだろうが、 勤務内容が充実した楽しい人生を送れている、ともいえるかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.12.17