
Cの福音
楡周平
角川文庫
ハードボイルド初心者でも。
導入が長かったけど、恭介の日本でのコンディションが整って、ジャンキーらが登場した辺りからけっこう一気に読めました。麻薬って、やっぱり心の隙間に入り込むよね……。麻薬に手を出したら本人はもちろん、周りの人たちも不幸にするからオッソロしい。ていうか、日本人は結局中国マフィアのいいカモなのかしらね。恭介の日本社会に対する復讐が前提だけれど、それを強く感じさせる要素はなかったような。
0投稿日: 2014.08.13
夜明けのブランデー
池波正太郎
文春文庫
毎日を丁寧に生きたくなる本
初、池波正太郎。自分の好きなことをずっと大事にする人生って意外と簡単なのかもしれません。逆に、大事に出来ないようなものは本当は好きなことではないのかもしれないとも思いました。挿絵もほっとする温かい線で気持が和みます。コーヒーやお茶と一緒に数話ずつ読むのもいいかも。
0投稿日: 2014.08.13
切れない糸
坂木司
東京創元社
頑張るクリーニング屋さん
面白かった!クリーニングに出された衣類からわかるヒントが面白い!そして服の素材も昔と違ってものすごく進化してるんだということがわかったし、とにかく人情あり、豆知識あり、謎解き有りで、とてもお得な一冊でした!
1投稿日: 2014.08.13
僕の好きな人が、よく眠れますように
中村航
角川文庫
泣いちゃうけど笑っちゃう。笑っちゃうけど泣いちゃう作品
不倫だけど、しょうがないじゃん。いいよ、行こうよ!と思った。切ないというよりは、苦しい。でも、二人でいると楽しい。馬鹿だ。こいつら馬鹿だ。でも羨ましい。この作者の作品は初めてですが、ものすごく好きです。ものすごく。もちろん、妹も、木戸さんも。彼、一体何者?
2投稿日: 2013.10.28
ZOO 1
乙一
集英社文庫
淡々とした語り口。想像が膨らむ読了後。
十年ぶりくらいに再読。期待を裏切らない。さっぱりした語り口だけれども、緻密なストーリー。話の中に希望と喪失感が絶妙なバランスで共存する。
1投稿日: 2013.10.28
キスよりもせつなく
唯川恵
集英社文庫
具が詰まった感じの恋愛小説。
恋愛小説として全体的にはいいのだけれど、ヒロインがちょっと我がままな感じもした。彩子に逆ギレするあたりとか。結構周りに流されやすい女性なんだなあと思った。それが今後ポジティブに行けばいいんだろうけど。徹のことを考えているようで、徹って言う人があんまり見えてこなかったのは私の未熟な読解力のためか。心情描写は丁寧だが、ちょっと散漫な気も。
0投稿日: 2013.10.28
彼女はいいなり
サタミシュウ
角川文庫
エロく潔い作品
若いっていいですね、って感じかな。元カノがすごく良く描かれていた。使用前、使用後って感じで。女子から女になったって。美樹の頭の中がそればっかで、そこもすごく共感した。この作者のは初めて読みましたが、潔い作品だったと思う。
5投稿日: 2013.10.28
