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kkcさんのレビュー
いいね!された数89
  • 信長の棺 下

    信長の棺 下

    加藤廣

    文春文庫

    歴史の謎解きは楽しい

    タイトルの通り信長の遺体は何処にあるのかをベースに記録係の牛一の探偵の物語になっているので、歴史の好き嫌いにかかわらず誰でも楽しめるミステリー小説に纏められています。上下2巻の構成ですが長さを感じず苦無く読めるお薦めできる一冊です。

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    投稿日: 2018.01.19
  • 静かな炎天

    静かな炎天

    若竹七海

    文春文庫

    葉村晶のタフさが欲しい

    今回も女探偵・葉村晶!楽しめました。 読めば読むほどにアラフォーとは思えないタフさが欲しくなりますが、此処までお人好しにはなれないかな。優しくなるには体力が前提なのかもしれませんね。 お話は安心して楽しめる短編集ですが、つながっている話もあり淀みなくスイスイ読めました。 次は若かりし頃の女探偵・葉村晶を読みます。このシリーズ止められません。

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    投稿日: 2018.01.19
  • さよならの手口

    さよならの手口

    若竹七海

    文春文庫

    葉村晶が面白い

    いそうでいない葉村晶のキャラクターで、次から次と事件に関わってく逞しさ。素敵なアラフォー女探偵でした。軽快な会話で探っていく賢さと、妙に脇が甘く事故や怪我が、命が危うくなるなど可笑しくもハラハラもありです。そういえば恋愛沙汰は無かったと思います。どんな恋愛するのか興味深い。これは男性女性誰でも楽しめる一冊です。 他にも葉村晶の探偵本が有るようなので、早速読んでみます。恋愛沙汰とか元彼とか出てこないかなぁ。楽しみ!

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    投稿日: 2018.01.17
  • パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子

    パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子

    内藤了

    角川ホラー文庫

    マジ楽しめます

    シリーズのスピンオフではあるもの、若い頃の石上先生。人はそうそう変わんないね!やけくそ感はまだないが、鋭さは変わらず、恋愛もありめちゃくちゃ楽しめました。藤堂シリーズを1冊でも読んだ方には必読本です。是非、手にとって下さい。

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    投稿日: 2018.01.10
  • 裏切り

    裏切り

    カーリン・アルヴテーゲン,柳沢由実子

    小学館

    怖いくらい入り込めるサスペンス

    先ずは凄い作品です。一気に読めます。 身近な出来事なのにそれぞれの心理を描くと、こんなにもサスペンスになるんですね。例えば、一見会話交換が成り立っているような夫と妻の会話だが、それぞれの思い込みから、その心は全くかみ合っていないことの怖さ。最小限の情報交換しなしないコミュニケーションの不味さ、疑心暗鬼から思い込みは広がり、心も状況もどんどん追い込まれて行く切迫感! 凄い作品です。 また、外国語でかかれた本とは感じずに入り込めたので、翻訳も上手いんだと思います。海外の作家が苦手でもサスペンス好きな方なら楽しめますよ。なお、ちょっと怖い味付けもしっかりされていますのでご注意下さい。

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    投稿日: 2018.01.09
  • MIX 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子

    MIX 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子

    内藤了

    角川ホラー文庫

    成長

    怖さも残忍さも事件のえげつなさも史上最悪で胸くそ悪い内容だが、立ち向かう藤堂比奈子もしっかり3年目の刑事に成長し、後輩の部下も新たに登場! 犯罪の影に組織の存在も見え隠れしています。今後も期待大です。

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    投稿日: 2018.01.04
  • むかしのはなし

    むかしのはなし

    三浦しをん

    幻冬舎文庫

    淡々と

    今をベースに昔話を描くとこうなるかもなぁと思うものの昔話にある教えとかは感じられず、人間観察としての話をまとめた感じで、短編で合間に読んだせいなのか話にあまり入り込めず淡々と展開されドキドキやワクワクは感じられませんでした。 但し、読み返したら感想は変わりそうな話が詰まっており、その意味では狙いはいいし繰り返し読まれる「むかしはなし」と言うことなのかもしれません。

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    投稿日: 2018.01.04
  • 喪失

    喪失

    カーリン・アルヴテーゲン,柳沢由実子

    小学館

    しゃんと生きる

    なかなか考えさせられるお話でした。 舞台や話はわかりやすく自由なホームレスとして生きてきたが、とあることで猟奇殺人の容疑者にされてしまい自ら真犯人を探し出すという推理サスペンス。 途中自分の意見は通らず、全て親や周りの人に決められて自分の人生を喪失した裕福な子供時代や親や子供への思いをオーバーラップさせることで、生きる強さを感じられる本でした。 顧みると主導権とか面倒で諦めていたり、自分を喪失してることに気づかせてくれます。シャンとしなきゃ!

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    投稿日: 2017.12.31
  • 罪

    カーリン・アルヴテーゲン,柳沢由実子

    小学館

    ゾクゾクします。

    速いスピードで小気味よく読み進められるが、ゾクっとするお話です。でも、面白い! これが33歳デビュー作とのこと。作者のすごい才能を感じられたので、2作目の「喪失」を読んでみます。楽しみだなぁ

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    投稿日: 2017.12.26
  • クリムゾンの迷宮

    クリムゾンの迷宮

    貴志祐介

    角川ホラー文庫

    ゲームブック

    選択で生死が決まるサバイバルゲーム。食料コースや武器コース、情報コースとどのコース選択が生き残れるのか。知りうる情報はどこまで開示すればいいのかなどまさにゲームブックの選択の繰り返しでサバイバルが成り立っている。 完全な別世界で織りなす駆け引きなどコミック的な面白さで楽しめました。

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    投稿日: 2017.12.21