ararakorara2000さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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生首に聞いてみろ
法月綸太郎 / 角川文庫
本格推理小説
1
タイトルから敬遠していたが、本格ミステリーですね。
無数の伏線がはりめぐらさた緻密なストーリー。
しかし、解決までの過程が長すぎるのではと思いました。投稿日:2014.10.16
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アンタさん
阿川佐和子 / 文春文庫
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シェエラザード(下)
浅田次郎 / 講談社文庫
戦争
1
「弥勒丸」沈没の謎と金塊探しにまつわる話は興味深く、現在と戦時下が入り混じりストーリーが展開する。物語の前半は面白いが、残念かな後半は失速。同じ話が何度も何度も繰り返され、「弥勒丸」を執拗に「彼女」と…擬人化し崇める。設定が良いので全体としては十分に楽しめるが、感動するところまで至らないのはこの辺が原因かもしれない。
日本が先の大戦に至る過程や理由を、学校教育ではしていないと思う。
このような小説に触れることも、戦争がもたらす理不尽さを理解する一助になると思う。
「戦後」である現在が、「次の戦争」の戦前にならない事を願うのみだ。 続きを読む投稿日:2016.02.25
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クライマーズ・ハイ
横山秀夫 / 文春文庫
力作なのか?
1
旧態依然とした地方新聞社内の人間関係や、縄張り争いを絡めて日航機墜落事故を描いている。しかし、主人公や他の記者達の常軌を逸した言動等、読んでいて不快感しか湧いてこない。うんざりする社内の確執、派閥争い…を延々と語られても、巨大航空事故の前では邪魔にしか感じない。中盤からは読むのが嫌になった。
著者の多数の警察物を大変面白く読んでいたので、こんな気分になるのは初めてだ。
日航機墜落事故を題材にする必要があったのだろうか。最後まで、なぜこの作品の評価が非常に高いのか解らなかった。 続きを読む投稿日:2016.04.19
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傍聞き
長岡弘樹 / 双葉文庫
良品
1
初めて聞く「傍聞き」という言葉につられて読んだ。
短編集だが、緊迫感を生み出す設定の面白さがあり
人間模様がうまく絡み読み応えがある。
話の展開に首を傾げるところもあるが、ミステリー人情話として良作…が揃っている。 続きを読む投稿日:2017.02.17
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金色の風
近藤史恵 / 文春文庫
走る
1
パリの情景や日常生活がリアルで瑞々しく感じる。
過去の自分と向き合い、乗り越えた事がパリマラソンに集結している。
「走る」ということは人生を映し出しているのかもしれない。投稿日:2017.04.28