Reader Store
future4227さんのレビュー
いいね!された数98
  • 岳飛伝 二 飛流の章

    岳飛伝 二 飛流の章

    北方謙三

    集英社文庫

    岳飛、コブラになる?

    なんか哲学的になっちゃったなぁ。 志とは?国家とは?なんて小難しいことをみんな延々と考えてる。 ちょっと悩みすぎだろ。 それでも後半は、いよいよ金国と梁山泊との全面対決が始まる。 新体制での梁山泊の戦いが楽しみ。 残念なのは、元祖水滸伝とも言えるあの人が逝ってしまったこと。 世代交代は仕方ないけれど、やはり寂しい。 一方、岳飛は右腕がサイボーグ化してパワーアップ。まるでコブラじゃん!強すぎー。

    0
    投稿日: 2017.03.03
  • 岳飛伝 三 嘶鳴の章

    岳飛伝 三 嘶鳴の章

    北方謙三

    集英社文庫

    戦闘シーンで北方節が炸裂!

    梁山泊VS金国の戦いの後半戦。 常に流動する戦局、指揮官の瞬時の判断、統率された軍の動き、流れるような騎馬の走り、北方謙三氏の合戦描写はワクワクする。 そして今度も両軍ともに英雄たちが消えていく。 秦容はなんでそうなるの? ちょっと理解に苦しむけど。 後半はいよいよ南宋が動く。 岳飛も動く。 次巻で金国との全面戦争突入か?

    0
    投稿日: 2017.03.03
  • 傭兵代理店  死線の魔物

    傭兵代理店 死線の魔物

    渡辺裕之

    祥伝社文庫

    金正男氏暗殺でわかった!もはや小説ではない、現実なのだ!

    傭兵代理店シリーズ第6弾。 去る2月13日、金正男氏が暗殺された。 その直後にたまたまこの本を読んでビックリした。 まさに北朝鮮の内部抗争や後継者闘争が描かれており、北朝鮮工作員による暗殺、粛清、VXガスなど、とてもフィクションとは思えないリアリティーさをもって迫ってくる。 本作品の初版刊行が9年前の2月20日。 なんか予言的な小説ともとれるではないか。 今回は傭兵チームの活躍より藤堂浩志の恋人、森美香の凄腕諜報員ぶりが如何なく発揮される。 そんな彼女に拍手喝采しながらも、北朝鮮人民の悲哀を感じるラストに胸が痛む。

    0
    投稿日: 2017.02.26
  • ドンナ ビアンカ(新潮文庫)

    ドンナ ビアンカ(新潮文庫)

    誉田哲也

    新潮文庫

    なぜかほのぼのする犯罪小説です

    池袋署の魚住と金本、略して「袋の金魚」。 今は所轄が別れてしまった中年刑事の二人が再会。 絶妙なコンビネーションで事件を解決に導くシリーズ第2弾。 ミステリーというほどミステリアスではなく、サスペンスというほどハラハラしない。 誰も死なずグロさもない。 どんでん返しもなくて、読み手の望む通りの結末。 何だろう、この安心感。 姫川シリーズとは対極的な小説。 犯罪小説というよりは恋愛小説なのかな。

    1
    投稿日: 2017.02.25
  • 豊臣秀吉を名乗る人物から刀狩りの連絡が来ました。詐欺でしょうか?

    豊臣秀吉を名乗る人物から刀狩りの連絡が来ました。詐欺でしょうか?

    スエヒロ

    幻冬舎単行本

    歴史の教科書の人物写真に落書きしたくなった

    『塩を止められて困っています』の続編となる歴史パロディ。 いやぁー、相変わらず笑える。 前作のインパクトが強すぎて、今回は超ウケるとまではいかなかったけれど、クスッと笑いに誘うネタが満載。 特に聖徳太子の持っている笏をびよーんと伸ばした絵は最高!そう来るかって感じ。 そろそろネタパターンが使い回し的になってきたので、新たなパロディを開拓してほしいところ。 それにしても、本の題名が長いな。

    0
    投稿日: 2017.02.22
  • 帰ってきたヒトラー 下

    帰ってきたヒトラー 下

    ティムール・ヴェルメシュ,森内薫

    河出文庫

    勘違いコントで現代社会をバッサバッサと斬りまくる

    要するにこれはアンジャッシュの勘違いネタのコントと同じなんだね。 たとえば「オペレーション」をヒトラーは「作戦」と解釈し、相手は「整形手術」のつもりで話を進める。 かみ合っているような、いないようなやり取りが笑いを誘う。 歩きスマホの問題もヒトラーにかかれば「むしろ劣等民族に義務化すれば数日のうちに車に轢かれたやつらの遺体がごろごろと転がり好都合だ」となる。 過激な思想だけども、意外と優しい面を見せるヒトラーさん。 まだまだこれから活躍しそうな期待感を持たせて終わってしまった。 ぜひ続編を書いてほしい。

    0
    投稿日: 2017.02.15
  • 帰ってきたヒトラー 上

    帰ってきたヒトラー 上

    ティムール・ヴェルメシュ,森内薫

    河出文庫

    ヒトラーが現代の社会問題を斬る!

    タブー視されているヒトラーを現代に持ってくるという設定自体が面白い。 本人はいたって真面目に振る舞っているのだが、周囲はそっくりさんの芸風だと勘違いして、逆に大うけするというギャップ感がたまらない。 現代にタイムスリップしてあたふたすると思いきや、わりとすんなりと現実を受け入れ、インターネットやスマホを駆使してしまう。 テレビ番組や新聞、欧州連合に至るまでヒトラーの目線から見た現代社会に対する痛烈な批判が次々と繰り出されるが、それがわりと真面目な内容で、むしろ現代人の方がヒトラーに笑われているみたいだ。

    0
    投稿日: 2017.02.12
  • 新・傭兵代理店  欺瞞のテロル

    新・傭兵代理店 欺瞞のテロル

    渡辺裕之

    祥伝社文庫

    パリ同時多発テロの背景がわかる!

    新・傭兵代理店シリーズ第5弾。 『デスゲーム』以来、再度ISとの戦い。 今回は一昨年末に起きたパリ同時多発テロの背景やフランス、ベルギーの抱える政治的問題が浮き彫りにされる。 また、トルコの事情やクルド人の民族問題などもよく理解できた。 ISの活動も新たな展開を見せ始めている。 昨年の2月ぐらいまでの情報を元に執筆されているので、かなり最新の中東情勢が把握できる。 これを読むとフランスやベルギーには、怖くてとても行きたいと思えなくなる。 そんな殺伐とした中で傭兵部隊の戦いの先には常に平和への願いがあるというのが素敵だ。

    0
    投稿日: 2017.02.06
  • 新・傭兵代理店  死の証人

    新・傭兵代理店 死の証人

    渡辺裕之

    祥伝社文庫

    台湾に詳しくなります!

    新・傭兵代理店シリーズ第4弾。 今回は台湾が舞台。 リベンジャーズの活躍がほとんどないのが残念。 藤堂の孤独な戦いがメインで、それはそれでいいんだけど…やっぱり傭兵部隊の戦いを期待して読んでる読者としては物足りないなぁ。 そして半分は台湾のガイドブックみたいな内容。 観光スポットや風習、地理、歴史、政治など勉強にはなるが。 特に台湾料理についての描写がやけに詳しかった。 藤堂が苦手な臭い豆腐、食べたいような食べたくないような…台湾に行く機会があったら、その前に再読しようっと。

    0
    投稿日: 2017.02.06
  • 新・傭兵代理店 デスゲーム

    新・傭兵代理店 デスゲーム

    渡辺裕之

    祥伝社文庫

    イスラム国の実情がよくわかる!

    新・傭兵代理店シリーズ第3弾。 実はシリーズものだとは知らずに初めて読んだ。 特攻野郎Aチームの日本版という感じ。 時節柄、最強傭兵集団VSイスラム国という帯のコピーに惹かれて思わず手にしてしまったが、正直あまり期待しないで読んだ。 ところが、意外にも結構面白かった。 中東情勢やイスラム国の経緯などにも触れられ、単なる派手な戦争小説ではなく、国際政治問題として捉えていこうとする作者の姿勢が感じられる。 それにしても、傭兵代理店とは…すごいビジネスがあるもんだ。

    0
    投稿日: 2017.02.06
1
...
282930
...
49