
攻殻機動隊S.A.C. タチコマなヒビ(1)
山本マサユキ,櫻井圭記
月刊ヤングマガジン
とにかくマニアック!
1つのテーマでとことん知識を披露していますが、そのテーマが戦車であったり銃であったり、はたまた世界の料理だったりと多岐にわたります。 故についていけないテーマの時は少々退屈に思えるかもしれませんが、普段は脇役であるオペ子などとのやりとりがコミカルで面白いです。 それにしてもこの本を読んでいると、早く本編が読みたくなってしまうのはワタシだけでしょうか…。
2投稿日: 2014.05.04
信玄の軍配者(上)
富樫倫太郎
中公文庫
遅咲きの知恵者
今は黒田勘兵衛などに押され気味で地味な存在に思えるかもしれませんが、織田信長を恐れさせ、武田信玄の名を高めたのは山本勘助の陰の功績があってこそ。 物怖じせず発想は大胆、だが時折みせる冷淡さは勘助の半生を表しているように思えます。 晩年において活躍した人物なので、物語としてはやや物足りなさを感じる部分があるかもしれません。
2投稿日: 2014.05.04
百鬼夜行抄 1巻
今 市子
Nemuki+コミックス
貴方の背中で起こっていることかも…?
タイトルだけを見ると禍々しい内容を想像しますが、全くそのようなことはありません。 祖父から負の遺産(?)を引き継いだ主人公が、現代においても何処にでも居る妖怪らを静かに眺めているような日常が描かれています。 (本家や分家などのややこしい関係を理解するのが大変かも) 一昔前の、まだ灯りが少なかった時代は、何事かあると妖怪などのせいにされていましたが、本当にこんな感じだったのかなと想像力がかきたてられます。
1投稿日: 2014.05.04
兄弟にゃんこ スウとクウ
くりた陸
フォアミセス
猫飼いあるある
柄だけみれば似ても似つかない兄弟にゃんこ。まん丸のお目々がチャームポイント。 子猫なら誰でも通る(?)イタズラの数々に、「あぁウチもそうだったなぁ…(遠い目)」とか「ウチはここまで悪くなかったなぁ…(安堵)」など、 傍らの愛猫を撫でつつ仔猫時代を思い出すには丁度よい本かと。 (勿論、全ての仔猫が極悪なイタズラ好きではありませんので、これから仔猫を迎えようかと思われる方はご安心を。笑)
2投稿日: 2014.03.30
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(1)
衣谷遊
ヤングマガジン
予備知識もないまま読みました
原作も読まずアニメも見ずにこの作品から入ったので、分かりにくい設定が多いのだろうなぁと覚悟はしていましたが、 コレはコレ、と独立したコミック風にすんなり読めてしまいました。スピード感のある絵も格好良いです。 ゆえに原作やアニメのほうへ更なる興味がわきました。 続きが楽しみです。
0投稿日: 2014.03.29
女だてら 麻布わけあり酒場
風野真知雄
幻冬舎時代小説文庫
百人百様
登場人物すべてが「訳あり」な事情を抱えつつ、その中心にいた女将が火事で亡くなってしまうところから物語は始まります。 最初はドタバタ劇風であり、やや無理がある箇所が目に付いてしまうが、登場人物たちの今後を思うとなかなかに楽しみな作品かと。
1投稿日: 2014.03.22
影武者徳川家康(上)
隆慶一郎
新潮社
フィクション? or ノンフィクション?
2014年の正月にドラマ化された作品。 緻密で論理的な時代考証に圧倒されっぱなしで、「実はそうだったのかも・・・」「言われてみれば・・・」と思い始めたら、覚えていた史実が置き換わるような錯覚すら覚えます。 上巻は影武者や周辺人物の過去の物語が大半なこと、登場人物の多さと展開にややこしさを覚えることなどで少々難しく思えますが、その分読み応えは十分あります。
1投稿日: 2014.02.08
文豪ストレイドッグス(1)
朝霧カフカ,春河35
ヤングエース
文豪あるある
明治~大正時代の文豪・詩人が、それぞれの作品にちなんだ能力を持ったら…という物語。 皆巧く特徴をとらえてあるので、美男美女でありながらも変人ぶり(?)を存分に発揮しています。 (時に細かすぎてツッコミを入れたくなることも。笑) この先、どのような文豪がどのような能力を発揮してくれるのか、非常に楽しみです。
2投稿日: 2014.01.12
剣客商売一 剣客商売
池波正太郎
新潮社
ときに優しく、ときに厳しく
物語の中心となる秋山親子の好々爺ぶりと、馬鹿がつくほどの生真面目な息子、周囲の人物の優しさが合わさり、とても良い味を出しています。 今でこそ「命のやりとり」をすることはありませんが、行間からにじみ出る迫力に引き込まれます。
0投稿日: 2014.01.03
密封 奥右筆秘帳(一)
上田秀人
講談社文庫
魑魅魍魎
時は天明、第十一代将軍家斉の治世。 策略には策略で返す、明暗の駆け引きが日常な江戸城中で、権力を巡って欲望のぶつかり合う様に、いつの間にか目が離せなくなっている作品です。 立花親子と柊衛悟の信頼関係が築かれる様子が、一服の清涼剤になっています。
3投稿日: 2013.10.19
