理不尽な相手を殴り飛ばしてやりたくなること、ありませんか？ 他にやりようはあってもそれでは「スッキリ」しない。 彼女は心のままにやってくれます。そう、拳で。 美しく、ときに可愛らしい彼女に心奪われます。 画力が素晴らしく、世界観に没入出来ること請け合いですね。

ここにきてようやく太助の物語が進み始めました。 以前では畳めなかった風呂敷がようやく。 この巻で太助と精霊達以外については一応の解決がされたのではないでしょうか。 こういった恋愛要素の強い物語はドタバタコメディーやってるときが一番楽しくて、それ等が終息していくのは寂しさを覚えます。 それ故に「俺達の戦いはこれからだぜエンド」を迎える作品もあります。 コメディーを始めるとまた本筋から離れていってしまいそうなので、是非このまま進めて欲しい。 私の知る作品で、「生きる時間の違う者」は様々な結末を迎えています。 生涯を共に生きると決めた者、片方が寄せた者、それぞれの道を歩み出した者、産まれかわるたびまた出会う者など… 突拍子もない結末は望んでいませんので、どうか最後まで描き綴って頂きたい。

もともと短編ということもあり、2巻にて最終巻。 あまり変な方向に話を進められても困るので、これはこれで有りかと。 アンドロイドにこれ程感情と呼べるような動きをされたら…考えさせられますね。 追加エピソードで作中一番見たかった、けいこさんの笑顔が見れるのでポイント高いです。

先輩の卒業で迎える最終巻！ 普通の学園物なら卒業式で後輩達と…とかあるんでしょうが、そこは手品先輩、ぶれないですね。 個人的にはもう少し斑先輩とのその後を知りたかった。 助手君とはもう1年いる訳ですし。 伏線回収だとかはあんまりない作品なので、気軽に読めて楽しませて頂きました。

ヒロインとの掛け合い、他の冒険者の日常、遺跡の描写など丁寧に描かれています。 しかし、それ故に話が進まない。 週間連載ならこのペースでも問題ないかもしれませんが。 転生物やハーレムものと違った、純粋なファンタジー作品として期待しているので長く続いて欲しい。

カラーということもあってか表紙絵が凄い。 流石に全編この作画には無理があるのだろうか。 とはいえ決して中身がぞんざいなわけではなく、丁寧です。 契約時の交渉などが妙に生々しいのが他にはない魅力ですね。

この一冊で駆け足ながらまとめあげてあります。 補足として巻末（カバー裏）にも描ききれなかった設定も。 投げ出したり、意味の解らない終わり方をされたりせず、最後まで描ききった作者さんの次回作に期待したいです。

こちらの作品はテレビアニメも視聴していたのですが、アニメが先に終了し、同じところまでいったら終わりだろうなぁとは予測していました。 絵が大変可愛らしい作品だっただけに、ここで終わってしまうのは残念。 コミカライズ作品ではよくあることなので仕方ありませんが。 切りが良いところで終わっているので結末としてはよいのでないでしょうか。

原作小説の無い漫画なのできちんと終わらせてくれて有り難い。 途中で終わったり、未完のまま作者が投げちゃったり… ファンタジー作品の意外過ぎる展開や納得いかないラストはこの作品に求めていないので、ある意味では安心して読む事が出来ました。

原作小説は未読です。 区切りとしてはよく、ノベルを買うきっかけにはなるのかな。 私は漫画が読みたいのでここまでにしておきます。 絵が好みだっただけにもう少し続けて欲しかった。