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リクルートの すごい構“創”力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド
杉田浩章 / 日本経済新聞出版
リクルートの強さの秘密。「リクルートのすごい構創力」
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いや~、やっぱりリクルートって会社はすごいです。
元リク、リクルートOBという経営者や、フリーランスの方には、
本当によくお会いします。
これを読むと、だからリクルートの人は、独立したり経営…者になっても活躍できるのか、
という部分だったり、この環境にいれば、それは成長できそう、と納得できる点ばかり。
ではいきましょう。
■リクルートのすごい構創力 のあらすじ
BCGの日本代表の方が書いたということもあって、すごく論理だてて、
体系的に書かれています。
加えて、それぞれを証明するエピソードとして、実際にリクルートで起こったことが、
随所に載っています。
リクルートのモデルを、事業の成長フェーズに合わせて、
0→1
1→10 パート1
1→10 パート2
10を超えて
という流れで説明されます。
そしてその前後で、一般的な企業との違いや、リクルートの経営陣がやっていることが、
記されています。
ポイントは、「リボンモデル」「価値KPI」「価値マネ」「型化とナレッジ共有」など
9つのステップに分けて書いてあるので、すごくわかりやすいです。
そもそも、顧客のニーズではなく、「不」からビジネスを構想しているので、
目先ではなく、本質的に世の中に求められるサービスが生まれやすいことに起因し、
それを、うまく試し、兆しをつかみ、成長させるためのノウハウが詰まっています。
特に経営陣や、マネジメントラインが、何を見て、何に注意してメンバーと
コミュニケーションをとっているかは、すごくリクルートらしいポイントだと思います。
■刺さりポイント
・リボンモデル。このモデルの優れたところは、そもそもの事業の目的を、単に自社の売上や利益を追求するためのものにとどめないところにある。
自社の売上、利益を追求しない結果が、自社の売上・利益につながるという、
何とも禅問答みたいな結果なのですが、それを社員一人一人はもちろん、
マネジメントラインや、経営層が認めていることが大きいのではないかと思います。
普通、現場が自社の利益につながらなそうなことをしていたら、
「いや、お前変なことすんなって。」と思うところを、一定許容できるところがすごい。
・ニーズは言葉通り、お客様が求めているもの。一方の「不」には、それだけでなくリクルートが考える、あるべき社会の姿が反映されている。
この「不」の考え方に、リクルートらしさが詰まっている。
・多くの企業では、この企業の何が本質的な顧客への提供価値なのかですら、意識合わせができていない。どうしても、売上にばかり目が行き、「顧客への提供価値についての意識合わせすること」は後回しにしてしまう。
前述の「不」の考え方や、自社の利益を超えた目的設定ができるところが、リクルートの強みだとすると、
常にその目線に戻す、または、伝えていく経営層や、マネジメント層の役割が極めて大きい。
ここもリクルートの強さの秘密。
■これからやること
この本から学んだことは以下です。
仕事の目的をどのレベルで置けるか
身の回りにある「不」。仕事のまわりにある「不」に目を向ける。
それを自分の生業として、育てていく。
別にどの会社にいても、本質は一緒。リクルートのやり方がすべて正解というわけではないでしょうし、
リクルート自体もこれからまた進化していくのだと思いますが、
ある種マネすることで、アウトプットの質や量が上がる部分があるはずです。
すごく勉強になる本でした!
あきばのBlog →http://akibadokuritu.blog.jp/ 続きを読む投稿日:2019.02.17
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仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?
飯野謙次 / 文響社
ミスを減らして、仕事の生産性を上げるテクニックを知りたい方へ
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特段ミスが多いことに悩んでいるわけではないんですが、
やっぱりどの職場にもいると思うのですが、妙に仕事が速い人、います。
こういう方々は、何がすごいのかが知りたくて、手に取ってみました。
…
■あらすじ
「ミスしない」は、仕事の効率化&できる人になる、最短ルート!
ミスは、「しないほうがいい」というような軽いものではありません。
「ミスをしない」ということは、それだけで信頼感が高まり、あなた自身の「強み」になるのです。
失敗やミスを回避し、仕事を効率化するコツを本書で体得し、仕事の質とスピードを同時にあげてください。
ハイスピード&ハイクオリティの仕事はやがて、人生最高の楽しみになるはずです!
(内容紹介より)
大まかな内容としては、
・仕事の質と量をどうあげるか
・ミスが生まれない仕組みをどうつくるか。
・メール術や仕事術など、生産性を上げるためのノウハウ
・生産性を上げるための逆転の発想
・コミュニケーションのテクニック
といった流れで進んでいきます。
■ポイント
何かスタンスや、根本の話というよりは、テクニックに寄った部分はあると思います。
言ってしまえば当たり前なこともたくさん。
言われなくてもやってるわ、ということや、
それができれば苦労しないわ、ということもちらほら。
でも、こういうわかっててもできないことをやることが大事なんでしょうね。多分。
中には、参考になるテクニックも何個かありました。
例えば・・・
・ダブルチェックは逆から見る。確かに!
いつもの順番で、いつものように見ることで、イージーミスを防ぐ方法ですね。
これは確かに、と思いました。
ただ、もう少し科学的根拠とか裏付けはほしかったかな~。
・メールの返信術
これはよくある、すぐ返す、件数は少なくしておく、っていうやつですね。
ちょっと油断するとすぐたまるんですよね。デスクトップも。。。
・シングルタスク
これだけ何度も言われているのに、シングルタスクにし切れていないときがあるな~。
というより、PCをシングルタスクにするだけじゃなくて、
働く環境とか、スマホを見れない環境にする、とか強制的にしないと正直難しいですよね。。。
・コミュニケーション術として、自分も相手も不完全な前提。
これはほんとにその通りだと思いました。
そもそも完全である前提だから色々なミスが発生する。
これはテクニックというよりは意識の問題で、すぐにできることですね。
■こんな人に
これを読んで劇的に何かが変わるということはあんまりないような気がしますが、
日々の仕事の進め方を見直すという点で、参考になるテクニックはあると思います。
ちょっと最近、生産性上げれてないな~とか、自分の仕事ミス多いかも、遅いかも、
なんて感じている方は、手に取ってみれば、参考になるテクニックは何個か見つかると思います。 続きを読む投稿日:2020.03.15
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青い鳥
重松清 / 新潮社
「正しいこと」と「大切なこと」は違う
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吃音の村内先生が、中学校の生徒(一部元生徒)に対して、それぞれの悩みを受け止め、答えを与えるわけではなく、きっかけを与えていく物語。
大切なことしか話さない、という吃音の先生の言葉は、非常に重いし、…そうありたいとおもうものの、一番大切なことは大切なことしか話さないことよりも、その人の葛藤を「理解」してあげていること。そして、その葛藤を理解するときに、言葉が重要ではなく、言葉は最小限でいい、ということがこの本からの悩み。
ただ、実世界では、村内先生くらい最初から分かっていればいいが、理解するためにまずはコミュニケーションの頻度や、量が非常に重要。そうなると、本音を話してもらう関係性を築くために、コミュニケーションの機会をたくさん取らざるを得ない。多くの人はこの過程を経て、頼れる人を見つけられるが、なかなかそのアプローチだけでは、心をひらけない人がいる。それがこの小説に出てくる中学生たち。村内先生は、そもそも平等な世の中ではないし、全員に優しい社会ではないことを明確に言っていて、一方でそうじゃないほうがいいよね~ということも言っている。その答えは、唯一解ではなく、それぞれがそれぞれのらしさを活かして、見つけるしかないということを提示しているように感じた。
正しいことと、たいせつなことは違う。
これは人生の中でも大切な言葉になりそう。 続きを読む投稿日:2021.10.24
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送り火
重松清 / 文春文庫
年を重ねたことによる少しの寂しさと、愛を感じる短編集
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重松さんの世界に浸りたいと思って読んだ本。
序盤のフジミ荘の話から、非常に不思議な話が続き、解釈が必要な話が多かった。漂流記については、解釈の仕方がいろいろあり、最後まで分からずに終わってしまった。…
ただ、中盤以降のシドビシャスから離れて、から、送り火、家路、については、よかった。年を重ねてきたことで、よくも悪くも変わったことを痛感させられながら、変わっていない人を見て、複雑な気持ちになった。でも変わっていく、それでもいいと思わせてくれる。送り火については、昔の両親は、家族が幸せでいることが、自分の幸せ、という価値観だったという言葉に、はっとさせられ、家路に至っては、なぜ家に帰りたいんだろう、という当たり前のことを考えさせるストーリーとなっており、読後感が非常に良かった。普通の人生かもしれないけど、そんな日々を重ねていくことの大切さを改めてかんじさせる本。 続きを読む投稿日:2022.01.10
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愛なんて嘘(新潮文庫)
白石一文 / 新潮文庫
愛を否定するもの、ではなく、愛の強さともろさを感じる本
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全体を通じて、パートナーではなく、違う相手に行く、という話が多い。最後の解説のところが一番しっくり来た。嘘という意味が何かについては、言葉通りの嘘、ではなく、フィクションとしての意味というのがしっくり…来た。虚構かどうかはおいておいて、誰しもそういう部分はあることも考えさせられた。自分を守るため、よい関係を続けるために、一定のフィクションを誰もが抱えながら、パートナーとの関係を続けていることや、どんな愛でも、そういうもろさを抱えていることを改めて感じさせられる話だった。 続きを読む
投稿日:2022.01.10
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侠飯
福澤徹三 / 文春文庫
侠の一言にハッとさせられる料理小説。
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ヤクザが、あることをきっかけに、大学生の家に居候することから始まる物語。大学生は、就活を控えている中で、男たちとの共同生活をすることに。
そして、そのヤクザは、何故か料理にはうるさく、毎食、美味しい…料理をうんちくとセットで作ってくれる。料理以外のことは話さない、という、なんとも不思議な状態。警察はもちろん、友達にもバレないように、と頑張る主人公ですが、一緒に暮らす中で、その男たちから学び、成長する一面も。内定を取ったら出ていってやる、という約束をした結果。。。
もともとは、マンガから入って、面白そうと思い、読み始めましたが、小説もなかなか面白かったです!ヤクザは明日死ぬかもしれないから、適当な飯は食べたくない。ヤクザじゃなくても、明日死ぬかもしれないので、ちゃんとしたご飯が食べたいと思っちゃいましたwwまた、手の混んだご飯じゃなく、一般的なもので作れる料理というのがいい。レトルトや缶詰を使ったご飯など、普通に真似できそうなものも何個かあります。料理が好きな方は、知識としても楽しめるかも。
ヤクザとの掛け合いなんかは、ちょっとお笑いのノリもあるので、漫画のほうが向いてるかも、なんて思いながら、読み終わりました!3巻まで買ってみたので、続きが楽しみです! 続きを読む投稿日:2022.01.23