
アナザーフェイス
堂場瞬一
文春文庫
刑事として特別ではないことが凄いと感じる作品
刑事モノ作品の金字塔。刑事モノは数多くありますが、本作の主人公刑事は刑事らしくないことをウリ?になっているようです。でも映像化すると俳優が演じる刑事はみんなそんな感じですよねw それが原作の中でも柔和でイケメンの設定なので映像作品とのギャップが少ないのではと思います。 内容は第一線を家庭の事情で退いた主人公刑事が子供の誘拐事件に関わり、刑事としての本性を感じながらも 自身の状況との葛藤をうまく表現している良作だと思います。
4投稿日: 2015.03.16
とある飛空士への誓約1
犬村小六,森沢晴行
ガガガ文庫
空に憧れた若者たちの三国志
飛空士シリーズの本作。今回は7人の物語。 どのキャラも魅力的な個性がありそれぞれの抱えている背景や 恋愛への発展の予感や誰が裏切り者なのかわからないサスペンス感も楽しい1巻です。 本作の「誓約」が7人の運命を苦しめていくと書かれた1巻目。 2巻目も読み終えたらレビューしたいと思います。
1投稿日: 2015.03.05
クジラの彼
有川浩
角川文庫
この作品を読む前に。。。
タイトルになっている「クジラの彼」は「海の底」を読んでからの方がクジラの彼(冬原)をより 理解できます。 読まずに本作品を読むとその大事な部分がさらっと1頁で流されてしまいますので、ぜひ先に「海の底」を 読むことをオススメします。
3投稿日: 2015.02.26
海の底
有川浩
角川文庫
ジェットコースター・パニックSF作品
とにかく展開が早いです。 いきなりパニック! 何がどうなっているのか理解できないまま 潜水艦に閉じ込められる若い自衛官と偶然助けてしまった子供たち。 未知なる生物とのありえない戦いにとまどう警察の葛藤も盛り込まれて 途中からえっ?恋愛まで盛り込まれる??と予感させるところは有川作品のお約束ですね。 一気に読んでしまえる楽しさがあります。
4投稿日: 2015.02.26
ソムリエール 21
城アラキ,松井勝法,堀賢一
グランドジャンプWEB
ついに過去が明らかに!
カナの過去の謎がすべて解明する最終巻。 両親と祖父との確執にピリオドを打つカナのストーリーになっています。 今まで毎巻楽しみに読んでいましたが、ラストは泣けます!
1投稿日: 2015.02.19
とある飛空士への夜想曲 上(イラスト簡略版)
犬村小六,森沢晴行
ガガガ文庫
スピンオフと侮れない名作です
とある飛空士への追憶から登場する千々石が主人公。 上巻は「とある飛空士」シリーズ中、異端にハードボイルドなパイロットの 戦いと秘めたラブも絡めた仕上がりで、切なさとスリリングな戦いの両面で楽しめます。 「とある飛空士への追憶」を読んでいない方でも楽しめますが、ぜひ本作品の後からでも 読むとより人物像や世界観が楽しめます!
1投稿日: 2015.02.18
空の中
有川浩
角川文庫
おとなのラノベです
「おとなラノベ」 作者が本作品をこう表現していました。 読み終えたら本当にそう思える作品で、SFミステリーに恋愛を 上手に取り込んでいると思います。
2投稿日: 2015.02.16
センゴク(1)
宮下英樹
ヤングマガジン
この作品はただただリアル
今までの戦国モノのような描写とは違い、作者がよく調べて独自の解釈で描かれている リアルな戦国モノだと思います。 読み手にもリアルさが伝わる作品で 武者の息遣いまで聞こえそうな生々しさが楽しいです。
3投稿日: 2015.02.09
ジョーカー・ゲーム
柳広司
角川文庫
昭和初期を舞台にしたクールなスパイたち
スパイとは、絶対に存在をさとられないこと。 今までのスパイもの作品は敵と戦ったりする物語が多いと思いますが ジョーカーゲームでは任務完了後もスパイと気づかれない凄さがあります。 シリーズ化して他の隊員たちの話も読んでみたいです。
8投稿日: 2015.02.09
マリアビートル
伊坂幸太郎
角川文庫
伊坂ワールド全開の面白さ
新幹線の車内という限定された空間に偶然居合わせる裏稼業の面々。 伊坂作品らしいテンポの良さでストーリーが進むにつれて 偶然が必然へと変化していく様が楽しい作品です。 他の方も書かれているように登場キャラが個性的で 本作に登場する前の物語もできそうな緻密さがあります。
4投稿日: 2015.02.05
