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ティミーさんのレビュー
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  • 神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 2

    神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 2

    ウメ種,柴乃櫂人

    オーバーラップノベルス

    面白かった

    1巻は延々と主人公ののんべんだらりとした「ダメダメ人間」ぷりが目立つ1冊で、このあとどーなっちゃうんでしょう、という感じだったのが、2巻になってどうして主人公がのんべんだらりとして「ダメダメ人間」なのか(性格的にも、制約的にも)、ということが明かされていく。 とても優しい人間であるが故に、その能力を望み、それがゆえに傷つきそれでも子供たちを守る彼の一面がこの2巻で語られだし、そして凄絶な覚悟で立ち向かっていく主人公は「格好いい」の一言につきた!

    4
    投稿日: 2016.07.20
  • 私、能力は平均値でって言ったよね!

    私、能力は平均値でって言ったよね!

    FUNA,亜方逸樹

    アース・スターノベル

    軽快で読みやすい

    シリアス過ぎず、コメディ過ぎず、なんともいい塩梅のチート譚。派手さはないが、じんわり楽しめる。  事故で亡くなった主人公が神様から特殊能力をもらう…というテンプレかと思いきや、少女が望むのは平穏な人生。そこで神様にお願いした。「次の人生の自分の能力は、平均値で」と。ただし、神様の壮絶な勘違いで、全生物の平均値をいただいてしまい、結果、主人公、とんでもないチート能力者になっていた。  子爵令嬢に生まれながら、実父と継母の陰謀でどん底生活。学園に追いやられてからは、自活のために奮闘する。びっくり能力を本人は隠しているつもりでも、周囲には丸わかり。平凡に生きようとすればするほど、目立ってしまう。勘違いとツッコミ満載のライトな転生少女もの。主人公を応援したくなること必然。爽やかな読後感があった。

    8
    投稿日: 2016.07.20
  • 神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 1

    神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 1

    ウメ種,柴乃櫂人

    オーバーラップノベルス

    王道ヒロイック・ファンタジー

    魔神を倒し13人の英雄、その中でも「神殺し」の称号と「神殺しの武器」というチートを持つ主人公、序盤でこれらの説明がされる中、物語の終盤までずっと自分は弱いだの、英雄じゃないだの、ゴブリン5匹倒す時も怪我がなくて幸運だ、不意打ちがやっとだぜ、オーク10匹以上いて分が悪いだ、倒せるとは思うが怪我をするかもしれない、いや怪我だけで済めば運がいいか、等々。 とにかく主人公の俺は弱い発言が物凄い、序盤でチート持ちだと言ってんのに何言ってんの?と思ってしまう。 終盤でチート武器が魔神や魔神の眷属など魔神のみに特化したモノであり、通常のモンスターにはちょっと質の良い武器でしかない、と言う説明が入るが、それをもっと最初に言っといてくれよと本当に思う。

    3
    投稿日: 2016.07.20
  • 甘城ブリリアントパーク8

    甘城ブリリアントパーク8

    賀東招二,なかじまゆか

    富士見ファンタジア文庫

    シリアス巻

    7巻のお笑い中心から一転、8巻はシリアス巻です。 西也にとって「世にも奇妙な物語の自分カウンセラー」のような内容です。西也は廃墟と化した遊園地跡で甘ブリの地獄の未来を見ることになります。今までも、甘ブリの存続に関わる話はありましたが、この8巻は一番重く辛いものだと思います。 いすずと急接近する展開からのシリアス展開など読み進めるほど、物語に引き込まれる素晴らしい内容でした。

    5
    投稿日: 2016.07.20
  • 神話伝説の英雄の異世界譚 1

    神話伝説の英雄の異世界譚 1

    奉,ミユキルリア

    オーバーラップ文庫

    綺麗な絵につられて買いました。

    千年前に異世界に召喚され、周辺諸国を征服した後主人公は、記憶を失う代償に元の世界に戻ったはずだが、再び異世界に召喚されて割と早い段階で、以前の記憶と愛用の剣を取り戻す。 千年後の世界と言う割に以前主人公らが使用した”三つ叉”の陣形などが未だに使われ続けているが、この世界は千年の間文明がそれ程発展していないのだろうか? 最後の方のかつての親友と再会するシーン。そこで親友から贈られるエールが主人公を全面的に支持し・讃え・肯定するものであり、じっさい最後まで主人公が行動を起こす動機が自身の気まぐれレベルに終始し、ほぼ個人の武勇のみを用いて状況を打開してゆく。

    2
    投稿日: 2016.07.20
  • Re:ゼロから始める異世界生活 2

    Re:ゼロから始める異世界生活 2

    長月達平,大塚真一郎

    MF文庫J

    長い( ̄~ ̄;)

    ループものなんだから、とことんしつこく、あの手この手で失敗させて、学習させて、乗り越えるというコンセプトは理解できますし、それだからこそ読んでいて楽しいはずなのですが、前編と言う事もあってか、枚数稼ぎかと邪推したくなる程、しつこさの印象が残りました。 嫌いじゃないけれど、疲れました。

    4
    投稿日: 2016.07.17
  • ようこそ実力至上主義の教室へ

    ようこそ実力至上主義の教室へ

    衣笠彰梧,トモセシュンサク

    MF文庫J

    実力至上主義?

    実力至上主義と言っている割に、実力が無くても、ちょっと肩身が狭いくらいで済んでいるようにしか思えない。 設定上は進学率・就職率100%の名門校ということですが,実際は成績の評価方法が極めて不透明で生徒がそれに惑わされているだけ,しかもテストが毎年ほぼ同じ問題で,先輩から過去問を入手できれば楽勝だったり,一度でも赤点を取ったら退学という設定なのに,途中で寝落ちして答えも満足に覚えられず赤点を取った生徒を結局は救ったりと,まるで堕落した大学の文系学部を見ているようです。

    5
    投稿日: 2016.07.17
  • Re:ゼロから始める異世界生活 1

    Re:ゼロから始める異世界生活 1

    長月達平,大塚真一郎

    MF文庫J

    ループもの

    元がweb小説の作品です。商業化したことでイラストが付けられ、文体や内容もweb版と違い読みやすく編集されています。作品内容は異世界ループもので、世界観と密接した複線が過多。 この作品は読み手を選びます。主人公が非常に個性的だからであり、その個性を活かす書き方で作品が構成されているからです。 異世界+ループもの(あまり異世界出身を活かしてない気がするが) 異世界ものにありがちな俺TUEEEではなく、無力ながらループの中で行動を修正していくお話です。 異世界ものは俺TUEEEばかりで飽きてきていたので、その点ではこの作品は面白かったです。

    6
    投稿日: 2016.07.17
  • 治癒魔法の間違った使い方 ~戦場を駆ける回復要員~ 1

    治癒魔法の間違った使い方 ~戦場を駆ける回復要員~ 1

    くろかた,KeG

    MFブックス

    くま、

    チートと言うよりは根性論と治癒魔法のタイトル通りの使い方による効率プレイみたいな感じ?あと、熊カワイイです。 キャラクター的には、余り多量に出てこないので覚えやすく特徴も掴みやすいです。 難点と言うか個人的好みになりますが、ヒロインより上官のほうが魅力あります。ヒロインはオタク+変態な印象を受けるので今のところ魅力を感じないです。 上官は、男勝りな態度と口調してますが、戦争で負った心の傷など見えてきていて俺が支えなきゃと思わせるキャラで個人的に凄い好きです。

    3
    投稿日: 2016.06.25
  • のんびりVRMMO記

    のんびりVRMMO記

    まぐろ猫@恢猫,まろ

    アルファポリス

    アルファポリス「第7回ファンタジー小説大賞」優秀賞受賞作!

    15歳未満は保護者同伴でないとできないVRMMO。 ゲーマー双子の妹たちに、保護者が必要だからと頼まれて初めてVRMMOを始める主人公。 元々両親の代わりに、妹たちを育てたような、女子力の高い男子ですが、戦う力はない!と最初から投げ出して、いっさい戦いません! その代り、生産職をのんびり楽しむのですが、助けたクモに懐かれてテイマーしちゃったり、女子力発揮して、他のプレイヤー達の中でおいしそうな料理を作りまくっちゃったりします。 15歳未満のロリ双子を見守るスレが立つのですが、それがついでに、「お兄さん(保護者)がいないと双子もログインできない」→「お兄さんも見守ろう!」 という流れになって行くのがホンワカします。 そうとは気づかずに、周囲のプレイヤーから生暖かく見守られつつ、のんびりゲームを楽しむ主人公。

    4
    投稿日: 2016.03.31