BL苦手なんですが…これ面白い。 Web版にない護衛騎士視点もいいですね。腹に一物みたいな。無意識意識とか。 全然、序盤でまだ素材が出きってないので、上手く結末まで綺麗に完結して下さいますよう。 腐女子的な嗜好がイチミリも無いので、萌えには一切、共感出来ません。 が、身内のって事で上手くドン引き、反発している主人公にすんなり感情移入できます。 高いところのあいつの紡ぐ世界はなかなかに気持ち悪いので、ぶっ潰し期待です！ 世界があれなせいでノーマルな人が全部魅力的に見える。 地の文章に主人公の江戸っ子っぽい気の強さと、迂闊な言動がどんどん誤解されて 斜め上な展開になって行くのが面白いです。

主人公の逆境っぷりが凄い。 ハッピーエンドだが、虐げていた両親は結局のところ流されたまま本当には和解していない。 でも、そういったモヤモヤをきちんと表現しているのが面白かった。 陰影をくっきりさせるためか、他のキャラクターの役割が単純化しているのは 一冊に纏める為に必要だったと思うけれど、少し残念。 長編で重くかつ、複雑な心の機微を画いたものも読んでみたい。 ひねくれものの心理描写もう少しねっとり欲しかった。 一つ大きく残念なのがイラスト。 可愛いらしいのだけど、文章での描写に沿っていないものが多くて萎えた。 主人公と精霊の容姿はインド系の美形だよねぇ。

乙女ゲームの悪役令嬢となっている部分が薄すぎてハマり切れなかった。 主人公とヒーローは「良い人」ではある。 それだけに見た目とツンデレだけであそこまで冷遇されるのはおかしい。ってか気持ち悪い。 ゲームの設定も王女として王宮に入った後に悪役令嬢な行動をするのは無理があるし、 それも誤解ってなると、主人公以外の人間がことごとく人でなしにしか見えない。 途中に出てくる三下悪役も無理が目立つ。 ほのぼのカップルの交流は良かったけども、混ぜる意味あったかな？ シンデレラってのもなんか違う。 ハッピーエンドも良い。でも、王様、王女と和解はどうなの？両親は消えた… そういったのが気になって恋愛ものとしても楽しめませんでした。 騎士団長は良い人でした。イラストも可愛い。半ほっかりかなぁ？ いっそゲーム中に密かに助けてラストにさらってくベタな展開の方が萌えたかもしれません。

能天気系人たらしお嬢様のはしりで、昔は新鮮に読めてた。 でも、そろそろ 彼女の行き当たりばったりかつ、運と斜め上発想だけで人心を射止めるパターンきつい。 今作では義弟のピンチに気づかず観光したりする描写とか。 純粋さをもう大人の濁った心でKYとしか見れなくなると卒業なんだろうなぁ。 主人公の成長のなさが自分には合いません。 でも、逆に言えば。安定して面白いコメディとも言えます。 ノリやテンポは安定してますので合う人にはオススメ。

Web版の方がテンポが良かったような？ もう公開されていないので比較は出来ないのだけど。 転生婚約者がぶっ飛んでいて、それで変化していく殿下の話はWebの方が素直に楽しめた。 あんまり記憶にないなりすまし悪役とか、断罪後のあれこれは加筆かな？ 普通なら人物の掘り下げになって嬉しいもんなのだが…だがしかし！ 婚約者の性格がぶっ飛んでる分、勢いつけて短くまとめた方が好みだ。 あそこまでいくと電波一歩手前の人格破綻者でして、リアリティがないってか、 共感ができなくなるのね。ちょっと無理。 殿下はなんだかんだいいキャラなので、初読なら面白いと思います。

各登場人物、心の機微、設定なんかに無理なく楽しく読めた。 主人公はオタク気質な女の子で、これが全然嫌みなく好感がもてる。 唐変木ヒーローの変化や他の人らの性格も自然でいい感じ。 架空キャラやファンタジーだからってあざといのは萎えるもんだが、そういったところが無い。 それでいてきちんと恋愛小説なんだなぁ。 刺繍や魔女、貴族達の力関係なんかも割りとしっかりしていた。 騎士の模擬戦などの描写も分かりやすく、読みやすい。 続刊も楽しみです。

お話としては後味良かったんだけども。星は3,5位。 これだったら前盗賊頭の話をもっと掘り下げてた方が良かったかも。 あんだけ美味しい設定てんこ盛りだったからなぁ。 爪を噛むって癖を見せていた一巻、あれからすると三、四巻位は引っ張られたような… 歪みを表し、反乱と新しい悪役の印象づけ、主人公達との対立。瓦解していく課程。 きの話は5巻位がちょうど良かったんでは。 勿論、今回の話も悪くない。 でも、２巻までの濃さは無かったかも。

解像度の足りないカラーが無くなりGJ! でもね表紙と登場人物紹介。これスマホ向けサイズで作ったよねぇ？ 拡大したみたくブラー… 紙書籍では発行されてないのかな？にしても、これは萎えるんです。 本編とイラストレーターさんのお仕事はとても良いです。 小物臭悪役さんがシリアスぶっちぎりになったので心配にジリジリしつつ読み進めました。 歪んだ楽園に虐げられ生まれた淀みのツケ、半分以上持っていった形だよねぇ。 主人公がまっすぐ清廉なのも良いし、剣士の変化や成長もいい。 そしてマトリョーシカみたく続いていく負の連鎖も良いです。 解像度、解像度嘆いてますが、この巻はそこまで気になりません。

8インチタブレットで読んでます… カラー挿し絵がカラーが解像度不足うううううううう( ´△｀) これで星減です！イラストレーターの方は非常に良い仕事されていて本当に残念。 本編中の物は問題ありません。こういうのって編集が悪いの？ 内容に関しては、非常に読みやすく、かつテーマもキャラクターも良かったです。 続刊があるので、あの歪んだ楽園や歪な人々がどうなるか気になるところ。 小物臭がしつつ、まるでブルーチーズみたいに奥深かった悪役が一番、気になります。 物語の根底には優しさがあるだけに、最終的には上手くハッピーエンドに至ってもらいたい。 基本が薄ら寒い世界の物語だけにどうなるのかなぁ？ 主人公の男前すぎる性格も良かったです。

中学生だか高校生の時に読んだ記憶があって、流石に当時のようには浸れなかった。 でも、正当派ファンタジーだなぁ。 今、読むと若干、主人公の奥ゆかしすぎる性格を後ろから蹴っ飛ばしたくなったり、 ヒーロー騎士の脳筋ぶりに格好良さは覚えられない 笑 良い男の定義が歳をとり変わったのだろう。 サブキャラの魅力は十数年たっても変わらなくて驚いた。 そして、姫様もずいぶんと幼く拙い。 桃栗先生は当時良く挿し絵描いていて好きだったな。 当時はパケ買いしましたが、まさかジャンプで連載するとは思わなかったです。