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緑を見ようさんのレビュー
いいね!された数40
  • 震える牛

    震える牛

    相場英雄

    小学館

    一気呵成に読みました

    殺人事件を再捜査する刑事が主人公。クズ肉+様々な添加物でそれなりの味になる方法で偽装肉が売られていたという実際にあったあの事件。牛のBSE。シャッター通り。私の記憶にしっかり残っているショッキングな事件や出来事が根底にあるので、フィクションとは言え、少々寒気を感じて読みました。そして、事件は真相が暴かれたにも関わらずーー。世の中の仕組みはそうなんですかね。自分はnaive過ぎるのでしょうか。

    0
    投稿日: 2015.09.26
  • 悪魔の飽食 第三部

    悪魔の飽食 第三部

    森村誠一

    角川文庫

    日本人として

    大東亜戦争のことで、知っておかなくてはならない事実のひとつだろうと思います。大学の卒論を、昭和軍国主義時代の初等教育について書いた。たくさん読んだ関連文献で、731部隊のおぞましい人体実験のことを知ることになった。が、きちんと向き合って読んだのは今回が初めて。わざわざ第三部から読みはじめた。三部作のうち、第一部、二部は加害者側の視点から。なぜ後ろから読んだかという理由が二つある。第三部は一部、二部を書いた後、初めて中国を訪問し、現地の人たちの案内を得て、中国側の視点も入れて書いたとのこと、これが一点。前著での写真誤用問題に関する説明が掲載されている、これが二点目。戦争だったとはいえ、過去のおぞましすぎる行為の行われた場所に案内をしてくれ、歴史に残さねばという著者への協力を惜しまない中国の人たちがいたということを知らねば、加害者側の孫か曾孫にあたる世代の人間として怖くて読み進められないだろうと思った。当初、悪魔たちの飽食の様子が、「赤旗」に掲載されたということで、写真誤用問題が出たら、共産党に対する誹謗中傷に問題がすり替えられたなどという話など、ああ、やっぱりと思うようなこと多々あった。これから、既にダウンロードしてある一部、二部と読んでいく予定です。

    3
    投稿日: 2015.09.01
  • 子作り爆裂伝

    子作り爆裂伝

    室井佑月

    講談社文庫

    笑わせてもらいました。

    テレビでコメンテーターをやっている室井さんてどんなひと?と思ってこの本を読みました。表現豊かに率直に物をいってくれそうな印象を持っていましたが、その通りでした。頑張って子作りにはげみ、無事妊娠。死にそうな分娩の後、模範的に育児。と思ったら、子どもの父が浮気してたって。まあ、いろんなことがあるもんだ。人のことだと思って(すみません)笑っちゃいました。男性にも読んでもらいたいかも。

    0
    投稿日: 2015.06.24
  • 将太の寿司(1)

    将太の寿司(1)

    寺沢大介

    週刊少年マガジン

    お寿司がもっと好きになる

    しょうた君っていい子だねえ。こんなに一生懸命。美味しいお寿司のために精進してる。すがすがしい気持ちになった。これからお寿司をいただくときにはもっとよく味わっていただこうと思う。

    0
    投稿日: 2015.06.16
  • 大統領を殺す国 韓国

    大統領を殺す国 韓国

    辺真一

    角川oneテーマ21

    コリアレポート: 韓国11人の大統領

    「宮廷女官チャングム」は初めて子役の子を見て、その魅力にはまってしまった。以後、隣国をあまりにも知らなすぎる自分に韓国の歴史、社会、文化の勉強(楽しみながら)を課している。日本と違って、韓国の大統領は国民が直接選挙で選ぶ。羨ましさを感じていたが、そう、自殺したり、投獄されたり、大統領を辞めた後、犯罪人にされてしまうようなことが多くて不思議に思っていた。朝鮮半島問題ではお馴染みの辺真一氏の解説により、納得できるものとなった。前大統領を否定することが、次大統領のレゾンデートルで、第11代のパククネ現大統領まで、この順番で選ばれてきたことにも必然があったという。もう一度読み直したい。

    1
    投稿日: 2015.04.30
  • 流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである

    流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである

    ミスター高橋

    講談社+α文庫

    プロレス好き女子です。

    家族にプロレス好きがいたため、ジン・キニスキーとか、ブラッシャーとかの頃、いっしょになって見てました。その後ずっと空白があって、再び毎週TVで見るようなったのは、飛鳥&千種vs.ダンプ松本&ブル中野の頃です。まさに、エンターテイメント。実に面白かった。 この本が書かれたのは2001年ですが、それよりずっと前から、プロレスは鍛え上げられた肉体が魅せてくれるドラマだから面白いと思っていました。ですので、八百長という言葉はイヤでしたね。映画や劇場での芝居やテレビのドラマの感動とどこが違うのか、と。ああいうのも八百長なんて言うの。言わないでしょ。 今回、この本を読んだのは暴露本と思って読んだのではなく、フムフムと思いたくて購入しました。流血シーンはああやってつくっていたんですね。なるほど、そうだったのか。

    2
    投稿日: 2015.04.30
  • 逃げるは恥だが役に立つ(5)

    逃げるは恥だが役に立つ(5)

    海野つなみ

    Kiss

    言いたいことを言えるってのはいいよね。

    いよいよ二人は雇用主と従業員という偽夫婦の関係から、本物の愛ある夫婦になるかと思いきや。いやいや、まだでした。しかし、思っていることをきちんと言葉に出して言えるようになってよかった。ついつい、熱中して一気に読んでしまうのだよ。

    3
    投稿日: 2015.04.13
  • おろしや国酔夢譚

    おろしや国酔夢譚

    井上靖

    文春文庫

    読ませます‼

    読ませます‼ さまざまな資料を駆使してここまで読ませるストーリーに仕上げているとは、さすが井上靖氏。 以前にジョン万次郎さんを読んで感動したので、ロシアに漂流していった大黒屋光太夫さんのも読みたいと思って購入しました。 ジョン万次郎さんも大黒屋光太夫さんも、彼と一緒に帰国できた磯吉さんも、実に壮健、実に聡明、実に誠実なニッポン人でした。 幕府は彼らを遇するに当たって、彼らを十分に生かすことができなかった。当時の日本の体制、日本の能力の限界であったと思いました。 どちらの本もスタイルは違いますがひょんなことから読むことができてよかったと思います。

    4
    投稿日: 2015.04.01
  • 奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録

    奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録

    石川拓治,NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」制作班

    幻冬舎文庫

    りんご好きな私にとって

    りんごや桃などの産地に住んでいます。本にもある通り、農家の皆さんほぼ同時期に消毒をします。早朝の犬の散歩時がまさにその時間帯。歩く道がないほどあっちの畑でもこっちの畑でもやっています。 この本は無農薬でリンゴをつくる。その夢にかけた弘前の「お百姓」木村秋則さんのお話です。できっこないと周囲から冷笑や無視や嘲笑を受けて。 たぶん、外からのそういうものっていわゆるいじめのように、挑戦者にボディブローを与えるのでしょう。一向に夢にはたどり着けそうにない。木村さんは山の中で自殺を企図します。しかし、その山の中で枯れかけたりんごの木を元気にするヒントをもらいます。 成功後も偉ぶらない。もったいぶらない。自分が偉いんじゃない、りんごの木がなしえたことと。 無農薬栽培のものを高価なものにしてはいけない。高級品にして一部の人だけが食べられるものにしてはいけないという主張には無欲と潔ぎよさと、本当に農業を考えておられるのだということを教えられました。 りんご好きな私、この本に出会えてよかったです。

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    投稿日: 2015.03.31
  • 逃げるは恥だが役に立つ(4)

    逃げるは恥だが役に立つ(4)

    海野つなみ

    Kiss

    愛や恋は面倒くさいと思っていたが(想像ね)

    契約結婚契約恋人。ハグは週2回の取り決め。なのに、独身プロを自認する平匡さんが、この第4巻ではハグ以上の行為に及び。ったって、まだキスだけど。しかし、これがボディブローのように、じわじわと効いてきているんですね。さあ、今後の進展やいかに!

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    投稿日: 2014.11.03