あびぃさんのレビュー
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史記 2 項羽と劉邦 中
久松文雄, 久保田千太郎 / ゴマブックス
名エピソードの連続!どんどん引き込まれる中巻
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「項羽と劉邦」コミック版の中巻です。ストーリーは名エピソードを交えつつ怒涛の展開を見せます。中でもやはり「鴻門の会」の緊張感は見もの。項羽と劉邦が同じ場で合いまみえるだけでもう手に汗握ります。
中巻…は項羽が秦都咸陽に入城し天下を手に入れたその手で、驚きの論功行賞をぶち上げるまでを描きます。
とにかくどこを切り取っても人間臭さに満ち溢れた人物たちのオンパレード。だから21世紀の現代でもどんどん引き込まれるのです。
劉邦の巻き返しが見ものの下巻が楽しみです。 続きを読む投稿日:2014.07.22
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史記 1 項羽と劉邦 上
久松文雄, 久保田千太郎 / ゴマブックス
「史記」の名エピソードを手軽に読める
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中国古典の名作「史記」のコミック版、その中でも名エピソード「項羽と劉邦」の上巻です。小説ではなかなかイメージできない情景やビジュアルをもってストーリーを追えるのはコミックのいいところですね。
しかも上…巻は無料ですし。
上巻では秦帝国の始皇帝が亡くなり風雲急を告げる時代に現れた二人の男が打倒秦に邁進する姿を描きます。個人的には項羽のビジュアルが自分のイメージと似ていて、その時点で既にハマってしまいました。
中巻以降も名エピソードの連続でそれがどう描かれるのか楽しみです。 続きを読む投稿日:2014.07.13
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清須会議
三谷幸喜 / 幻冬舎
戦国時代の名将たちが現代語で心理バトル!
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清須会議とは、本能寺の変後、明智光秀が討たれた後の織田家継嗣問題及び領地再分配を清須城で話し合ったれっきとした史実です。ところが三谷氏の手に掛かると、氏の創作なのではないかと錯覚するくらい喜劇的です。…
だいたい歴史物なのに現代語訳って…。名将達がイマドキの言葉で会議という名の心理戦を戦うところが既に可笑しいです。
本作は小説というより映画の脚本チックです。映画を観る前に、どの役者がどの人物に配されるのか考えながら読むのも一興かと。 続きを読む投稿日:2013.12.28
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受験必要論 人生の基礎は受験で作り得る
林修 / 集英社学芸単行本
本業の予備校講師目線で語る受験エッセイ
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林修氏が本業の予備校講師と自らの経験をもとに語る大学受験をテーマにしたエッセイです。対話形式なのでトーク調ですらすら読めます。
著者は「受験とは10代のうちに自分の人生に真剣に向き合う1つの制度であ…る」と言います。公平な評価のもと勝ち負けが明確になる経験は人生にも役立つでしょう。「学力以外の物差しで能力を計る大学があってよい」という主張にも同意できました。
ただ、東大現役合格した著者の経験談は余計で、受験現場を知る者の視点から突っ込んだ提言がなかったのが残念でした。 続きを読む投稿日:2014.01.26
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ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?
高野誠鮮 / 講談社+α新書
一歩を踏み出そうと思うなら躊躇するな!勇気を奮い起こさせる一冊
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TVドラマのモデルにもなった、地方の限界集落を様々なアイデアで見事再生させた著者の取り組みを綴った書です。全編を通して感じるのは、とにかく著者の行動力がハンパないこと。思いついたら即行動、結果が出るま…で諦めない。言葉にすれば簡単ですが、これをやり切ることはまず難しい。しかし著者は言います。可能性の無視は最大の悪策だと。村おこしは心おこしだと。本書には色々なアイデア、戦術が出てきますが最も惹かれるのは「一念岩をも通す」その心意気です。一歩を踏み出すその背中を押してくれる一冊でした。 続きを読む
投稿日:2016.05.09
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マネー・ボール〔完全版〕
マイケル・ルイス, 中山宥 / ハヤカワ文庫NF
チームで勝つとはどういうことかを教えてくれます。
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ブラッド・ピット主演で映画にもなった原作です。資金力に乏しいメジャー球団がどうやって常勝チームに変貌したのか、その驚くべき手法を著した実話です。
本書はひとりの男の伝記ではなく、ひとつの考え方の伝記…といった方がよいでしょう。目標達成に必要なスキル、役割と評価軸を明確にすれば卓越した個人技がなくても勝負に勝てることを証明しています。
ホームランバッターや奪三振王ばかりを評価しても、チームが勝たなければ意味がないことを経営層は再考すべきでしょう。 続きを読む投稿日:2013.12.28