かんけつさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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バナナ剥きには最適の日々
円城塔 / ハヤカワ文庫JA
平易な文章でも超難解
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「屍者の帝国」「Self-Reference ENGINE」に続く三冊目の円城塔。
ほとんど訳が分からず頭の中に?がいっぱい。最後まで読んで漸く分からないけれど面白いのかもしれないという心境に。解読翻…訳してくれる人がいりそう。 続きを読む投稿日:2016.07.01
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あなたの人生の物語
テッド・チャン, 浅倉久志 / ハヤカワ文庫SF
多様な表現と優れた発想の合体
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映画「メッセージ」公開ということで積ん読状態だったこの本を読んでみた。想像以上によかった。コミュニケーション、言語がテーマの話が多いが、数学、物理の小説化としても感心。「オロモルフ号の冒険」を思い出し…たり。表現作は映画を見た後読み返して更に感動が深まった。 続きを読む
投稿日:2017.06.03
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詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE
森博嗣 / 講談社文庫
連続殺人の動機は理解不能
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動機が理解不能なのが難点だが、犯人の描写が多いわけでもないので、読む方はますます理解が難しい。これは倒叙ミステリにして犯人の心理描写するしかないかも。犯人は当たったが、アリバイ崩せず確証を持てなかった…なあ。 続きを読む
投稿日:2017.12.01
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第二段階レンズマン
E・E・スミス, 小隅黎 / 東京創元社
第一作、第二作に続いて勢いで読んだ
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勢いで読み終わたがボスコーンは撃退したってことでQX。まだエッドア人が残ってるか。
お話としては前作「グレー・レンズマン」ほどの興奮はなかったかな。驚きは減っても安定した面白さがあるってことは、シリー…ズものだし悪くはない。ただ、パターン化の嫌いもあるので最初に読んだ第一、第二作の方が上に思えても仕方なかろう。 続きを読む投稿日:2015.09.22
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今はもうない SWITCH BACK
森博嗣 / 講談社文庫
犯人?の動機は結局理解できず
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他人の心理がそう簡単に分かれば苦労はしないので、本作も動機は想像するしかない。
それはともかく、本作は主人公笹木の一人称で語られているだけに、叙述トリックじゃなかろうか、語りを信じていいのやら・・・…と迷わされつつ読んだ。
たまたま最近読んだイーガン「白熱光」の奇数章と偶数章の読書経験があったので、犀川先生の登場する章と笹木一人称の章の関係は予感があったな。 続きを読む投稿日:2017.12.23
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有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER
森博嗣 / 講談社文庫
真賀田四季、天才との物語
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「すべてがFになる」以来の、真賀田四季四季の天才ぶりがまたしても物語の動かす。彼女の行動を理解できるのは犀川先生くらいなのか。
作中のVRの描写はPSVRなどが商品化された今読むと、技術の進歩を実感…。まだ商用としては追いついていない部分があるけど、当時はVRゴーグルだけが2500万円くらいと想定されてたのか。
ユーロパークなるテーマパークの装飾がヒントかな。 続きを読む投稿日:2018.01.08