
氷菓
米澤穂信
角川文庫
テンポのよい謎解きと台詞回し
省エネ高校生の奉太郎くんが、謎をさくさく解決してしまう…その手際の良さ(頭の良さ?)がリズミカルでどんどん読めました。 謎も、日常にありそうな軽いものからちょっと凝ったものまでバラエティに富んでいます。 奉太郎くんの台詞回しや心の声もテンポがよく、コントを見ているようで楽しめました!
3投稿日: 2014.07.11あまからカルテット
柚木麻子
文春文庫
アッコちゃん好きの方はぜひ!
まるで30分アニメを見ているような、ほんわかとした謎解き短編集です。 繋がりはありませんが、前向きで勢いのある展開は同作者の「ランチのアッコちゃん」と似ています。アッコちゃん好きの方にはおすすめです。 短編が全て連作になっているところも、お得感があって良かったです☆
0投稿日: 2014.07.09再生
石田衣良
角川文庫
前向きなラストに涙
12の短編集です。 一つ一つの作品のテーマは辛く悲しいものばかりですが、必ず前向きなラストが待っています。その結末に、思わず涙してしまうものも。 どの作品も「ああ良かった」と感じられる、読後感の良い小説でした。自宅でのんびり読みたい本です。
2投稿日: 2014.07.09リケジョ!
伊与原新
角川文庫
まさかのラスト
物理を専攻するリケジョの律と、リケジョを名乗る小学生理緒ちゃんが、様々な謎を科学的に解明していく短集です。 1~4章までは人々の感情やストーリーに無理があるのでは?と思う部分が多く、科学用語の羅列に物語が乗っかっている印象が強かったのですが、ラストの5章にまさかの展開が待っていて感動しました。 理系さんには科学的視点で、そうじゃない方にはストーリーで楽しめる一冊です。
14投稿日: 2014.07.06イニシエーション・ラブ
乾くるみ
文春文庫
2度読み必須です
最後まで読んでも理解できず、ネットで調べてしまいました… それでも、理解できた後は小説ならではの仕掛けに「やられた!」と大満足です。普段は2度読みはしないタイプですが、この本は見返したくなりました。
12投稿日: 2014.07.06万能鑑定士Qの短編集I
松岡圭祐
角川文庫
シリーズ番外編
短編集ですが、いつもの謎解きがぎゅっと凝縮されていて読みごたえがありました。シリーズに出てくるキャラクターも変わらず登場するので、ある程度本編を読んでいたほうが楽しめます。そういう意味では、「万能鑑定士シリーズの番外編」という感じもしました。 短編集限定で登場する駒澤くんも、いい味出してる魅力的なキャラクターでした。
1投稿日: 2014.06.30私にふさわしいホテル
柚木麻子
扶桑社BOOKS
痛快!
始めは主人公の強引さや子供っぽさに少し引きました。が、次第にその根性や図太さに引き込まれ、いつしか応援したくなってきます。 勢いある主人公からでる台詞回しや行動は実に痛快でした!!おすすめです!
0投稿日: 2014.06.18あなたの思考に革命を起こす!「考えること」リスト
中島孝志
ゴマブックス
ロジカルだけじゃない
「ロジカルシンキング」はよく聞きますが、それだけでは図れない人の情というものを勉強できました。 言われてみればその通りなのに、うまく対処出来ていなかったんだと気付かされます。 「じゃあ具体的にどうする?」というまとめ的なものがあればもっと読みやすかったです。
0投稿日: 2014.06.12チーズはどこへ消えた?
スペンサー・ジョンソン,門田美鈴
扶桑社BOOKS
ストーリーのあるビジネス本
最近テレビで紹介されていたので、今更ですが読んでみました。 普通のビジネス本と決定的に違うのは、「ストーリーがあるところ」。普通のビジネス本だと「そういう考え方もあるよね」で終わってしまうところが、ストーリー仕立てになっていることで深く考えさせられ、より心に強く残りました。 電子書籍で買いましたが、紙の本を買って置いておきたくなる一冊です。
0投稿日: 2014.06.10万能鑑定士Qの謎解き
松岡圭祐
角川文庫
いつも通りの読みやすさといつも以上のスケール
新刊になるにつれて物語の舞台がどんどん大きくなっていきますが、今回も今までにないスケールの大きさでした。 それ故に最初読みづらかったのですが、物語が進むにつれていつも通りの見事な謎解きにはまってしまいました。 いつも以上に時事ネタが多く盛り込まれ、莉子と実在の人物とのやりとりも存在するなど、小説ならではな展開もありましたが、個人的には現実との繋がりがあることで、読みやすく楽しめる作品だと思います。
87投稿日: 2014.06.08