乙女ゲームの悪役令嬢に転生したヒロイン。 今作は乙女ゲーム開始直前まで。まだ序章です。 タイトルに「王太子の本性（溺愛）」とあり、確かにヒロインは「溺愛」されてるとは思う。 でも、一般的に「溺愛」と聞いて受ける印象とは違いかなり仄暗い。 作者様のあとがきには「癖の強いヒーロー」とありましたが、ヒーローはヤンデレだよ。しかも結構重症の。「癖が強い」ではおさまらないのでは！？と感じました。 ヒロインの義弟やヒーローの従者、王太子も結構「癖が強い」登場人物だらけ。 このレーベルで大丈夫なのかとちょっと心配になりました。 でも、だから余計に続きがどうなるか気になるところ。続編楽しみにしてます。

政略結婚、過去の態度から考え、嫌われていると思っていたら実はそうではなかったお話。 2人の関係を拗らせる、拗らせた？原因は色々あったけど、ヒーローが溺愛を全面に打ち出した感じが重い原因にもコメディー要素が上乗せされ大変面白かった。 戦いの中で「『言わなくても伝わる』という思い込みほど時間の無駄はない」と気付いたのがヒーローの性格を変えた事由なら、「戦い」に感謝もしなくてはいけないところ。 以前の性格では円満な関係には程遠いままであったと思えるから... あと、表紙の真ん中で存在感をはなつ「キノコの化け物」、お話の中でも存在感をはなち良い仕事してました。

奇麗にまとまった良いお話でした。 が、気持ちとしては好きではない。好きになれなかったお話。 「落ちぶれ」の原因はまさかのヒーローの企て。 ヒロインを救いたかったヒーローの気持ちは分かるのでそこは良い。 ミュリエルが死んだ事も、エルヴィスが死んだ事も自業自得感があるので気にはならなかった。 が、聖奏師の仲間が何人も亡くなったことは釈然としなかった。 しかも戦闘で亡くなったのではないって事がより残酷に思えた。 ヒロインに「1人で罪を背負って、1人で地獄に落ちるなんて...」ってセリフがあるけど、いくら自分も死ぬつもりだったとはいえ、ヒーローの「罪」は本当に重いと感じた。 自分達の行う「敵討」で起こりうる事の予測も出来るだろうに... グリンヒルでヒロインとまったりできる時間が1か月もがあったのに... ヒロイン以外の聖奏師も、もっと救えたのでは！？と思えてならなかったので、2人の幸せを心から喜べなかった。 ★4つにしましたが、気持ち的に色々引っかかたので評価は★3.5くらいかなと。

ヒロインはヒーローの手助けするつもりで、魔法を失敗。 結果ヒーローは幼児化してしまい、保護する過程でお互いを想い合うように... ヒーローが想いを自覚してからは確かに「押せ押せ」感はあった。 が、そんなに「溺愛」でもなかったような？ これから「溺愛」になるだろうな~って感じはたし、ヒロインも翻弄されてたけど、どちらも期待した程ではなく... 読みやすくて良かったけど、ちょっと物足りなかったかな。

川で溺れてた女の子を助け、そのまま死んでしまった、武闘派OLのヒロイン呉葉が病弱だったはずのクレハの体に転生(憑依)し、クレハを殺した犯人を捕まえるまでのお話。 ラブは薄め。タイトルに「皇子さまの求愛には気づけません」とありますが、読んでる私もいつ求愛したのか分からないレベルのお話。 貴族のマナーなんて喪女じゃなくても日本人には分かりませんよね！？ 事件解決後に、呉葉の元の世界での死後について書かれてた辺りは読んでてウルっときました。クレハちゃんが弟夫婦の子供として転生出来たら皆ハッピーかな~なんて思ったりもしました。

シンデレラが魔法使いと駆け落ち、残った王子様は「黙って俺の妃になれ」と姉を拉致。 で、まあお互い段々と惹かれ合ってハピエンとなるお話。 設定は良かったし、それなりには楽しめました。 毎回王子が名前を間違うのはアデリーナが無意識に魔法を使ってたから...と、突然湧いて出たアデリーナが魔女設定。でも、せっかくの魔女設定も都合のいい時（お話的に）に魔法が使えると言うか、使ってしまってるってだけで勿体ない気がしたし、タイトルにあった「スローライフを満喫」も「満喫してる風」な感じで、イマイチ実感なかったな。 前作が面白かったので購入しましたが、今作は盛り上がりに欠け、読後物足りない感じがしてしまいました。

ヒロインの頭に花が咲いているという何とも摩訶不思議なお話ですが、悪い人も出てこず、安心して読めるすごく可愛いお話でした。 表紙だけじゃなくてもっとヒロインと共に一喜一憂する色々な花を見てみたかった... 挿絵が無くてすごく残念な気分になったのでお話に特に不満はありませんでしたが★1つ減らしときました。 プロポーズの時、王子がヒロインの頭の花を見えなくする指輪をはめたとたん、今度はヒロインに皆の頭に花が見えるように~←笑いました。 「何で頭に花がさいてるか？」ってことは全然解明されませんでしたが、気にならない位可愛いお話でほっこりしました。

そんな長編でもないし、挿絵もない。お値段設定ちょっと高くないですかね？ まあ、お話は盛り上がりに欠けた気もするけど、それなりに楽しめたかな？ でも、受難？って？S気のある幼馴染に溺愛（分かりにくい）されてるだけなんだけどな？ ヒロインもちょっと鈍いけど、ちゃんと自分でヒーローノ気持ちに気も付いたし、受難って程でもなかった気が？ ...書きながら思った。 レビューにこれだけ「？」を書く時点で自分的にイマイチ感が満載なのかも。 とりあえず、可もなく不可もないと★3つにしたけど、★2.5位だな。

瑠璃龍守護録が結構好きだったので購入。 人狼の血を引く陛下と月の聖女の血を引くヒロイン。 ヒロインの聖女に血になのかあっという間に従順なワンコに変貌を遂げた陛下。そこから恋は育まれますが、陛下、ちょっとチョロすぎませんかね？まあ、お互い想い合っているようですし、幸せそうでいいんですけどね。 ヒロインの叔父は浅はかで小物感満載でしたが、義理の妹ちゃんはまさかのヒロイン側でヒロインの為に画策してたのが意外でした。 陛下のモフモフが耳だけだったことがすごく物足りなかった。 全身狼化は無理でもせめて尻尾は欲しかった~耳と尻尾はワンセット！って思うのは私だけでしょうか？ 書き下ろしは陛下の「犬化願望」が大いに現れていて良かったです！

「最高のバッドエンドをあなたに」ってキャッチフレーズの乙女ゲームに転生したらしいヒロイン。 適役のネルラに隷従の印を入れられ極悪非道な扱いに10年耐える。 その10年後からのヒロインの逆転のお話。 「おかゆ」とかタイトルにあって、なんとなく勝手に軽めなお話を予想して購入したら、「聖女が隷属の魔法を使う」とか...結構重めのお話でした。 ハピエンで終わって何よりでした。が、全体的に結構重かったのでもうちょっと幸せな二人を読みたかった気がしました。 あと、カッコイイのですが、表紙のヒーローが他の皆よりとびぬけて老けて見えるのが滅茶苦茶気になりました。 ★4にしましたが、付けられるなら★3.5くらい。