前世「冷血侯爵」が主体の死に戻りのお話。 「もう一度奇跡が起こるなら...」って後悔しながら死亡するそんな場面から始まり、次ページからはマリエーヌの溺愛が始まる。 どうして2人は死んでしまったのか...ってのは半ばから書かれていますが、巻頭から始まる侯爵さまの拗らせた溺愛からは想像もできない重い過去でした。 マリエーヌから見れば急な変わりようだけど、この巻は徐々に侯爵さまの想いを受け入れられるようになってきた処まで。 どうやら続きもののようで次巻の予告もありました。 前世の元気な頃の侯爵さまは中々酷いお方のようでしたが、今世の侯爵さまの頑張りを見ていると、一生懸命さが微笑ましくて応援したくなります。 どうか2人が幸せになりますようにと祈りたくなるそんなお話でした。 次巻も楽しみにしています。

婚約者となったカミロやアロンドラ達と共に学生生活を送る中、ヒセラが魔女であることが判明。 前世で王太子アグスティン洗脳し、レティシアを陥れたこともわかり... 魔女が生まれた経緯もわかったし、無事ハピエンで良かったし、面白かった。 でも、ヒセラが捕まり方があっけなさ過ぎたような気がして、そこはちょっと残念だったかな。 エリアスとアロンドラの書下ろしは良かった～できればスピンオフとかでもっとしっかり読みたいレベルでした。

超健全な乙女ゲームに転生したえっちな事大好き（経験はなし）なノンノと人の心が読めてしまう攻略対象のアンタレス。 そんな2人のラブコメ。 ノンノは前世の心残りを払拭すべく、人間観察からの妄想に小説を執筆したりと探求に驀進！ ハッキリ言って変態っぽい言動がばかりのヒロインで心配になったが、それでも前世での経験も無いので我が身に降りかかると初心で可愛いかった。 恋が分からないと言いつつも読んでる側からすればイチャイチャしてるようにしか見えない2人。 キャンディーが降ってきた辺りは急にメルヘンになった気がして笑ったけど、悪人も出てこず、甘々で可愛いお話でした。

乙女ゲームの世界に転生したミーシャは、幼い頃に前世の記憶を喋ってしまったせいで王宮の奥で軟禁生活。 そんなミーシャの元に縁談が届き、冷酷王ザウルと結婚することとなる。 結婚から始まる2人のアレコレかと思いきや、ザウルは幼いころにミーシャと... ワクワクしながら読んでましたが「え？」ここで終わり？ここからじゃないの！？ってところで終了。それとも続編がでるのかな？ 兎に角これ1冊じゃあ、セールで買ったので安かったけど、それを考慮しても残念な感じがしました。

徐々に心を通わせていくセイディとルーファスに焦りを覚え、ジェラルドは強引にセイディに結婚を迫り...って展開。 はっきり言ってジェラルドは私の想定以上に病んでました。 「たとえ手足がなくなっても...」ってかなりショックな発言。 中身がセイディであれば良いってのは素敵かなとも思ってたのに、今居るその体を傷付けると当然痛みは伴う訳で。 「生きてさえいれば」って...それはもうジェラルドのエゴでしかないなと感じました。 でもそんな最低最悪なとんでも暴走をしたジェラルドですが、記憶を...ってのはちょっと違うし、可哀想に思えた。 完全に記憶をなくす事はその人の人格を殺す事で、ジェラルドでは無くなるのではないでしょうか？ ジェラルドの人格を殺し、処刑せず生かしたことで、セイディらは自分達の気持ちは守る。 そしてそのジェラルドで無くなった人が幸せに暮らしてるのを見て、良かったねと喜ぶのはどうなの？それそれでエゴなのでは？と思えてならず、お話はハピエンでは終わったのですが、どうしてもスッキリした気持ちにはなれませんでした。

お互いに婚約破棄されたくないと思っているケイトとギルバートをハピエンに導びこうと頑張るサクラとのお話。 乙女ゲームに異世界転生してきたサクラは推しカップルの為にゲーム通りにケイトを誘導しようとするんだけど... やけに展開が早いな～と感じていたら、お話は何と２本立て。 ケイトのハピエンの後にサクラバージョンが。 そして、やっぱりサクラのお話も展開が早かった。 サクサク読めて楽しめたけど、どちらのお話ももっとじっくり読みたかったな〜と言うのが正直なところ。

冤罪により借金を抱えることになったロレッタと、忌み子公爵と呼ばれる魔法騎士団長ナイジェルとのハピエンまでのアレコレ。 ナイジェルの片想いいから始まり、婚姻の後両片想いを経て両想いのハピエンへ。 結婚後、あっけなく体の関係はスタート。 なんだけど、ロレッタもナイジェルもお互い自己評価が低く、それが原因で中々２人の想いは通じ合いません。 でも、ロレッタの反応が斜め上で面白く、そのジレジレした感じも楽しめました。 あと「魔法玉」が素敵でした！ 陛下の記念式典用やシャーロット殿下の成人祭用のシーンも勿論ですが、ナイジェルのお誕生日用の魔法玉のシーンは格別でした。

氷の王女、レティシアと現在で地味に生きる地味長谷川環の入れ替わりのお話。 入れ替わりのお話は沢山あるけど、現在に飛んできた人側のお話ってあまり読んだことなかったので新鮮でした。 レティシアとビビの掛け合いや、コンビニでスマホ決済使ったりとか、妙なリアリティーさに笑ったし、何だかんだと順応していくレティシアの姿が面白かった。 続きますよね？ 耀司とのこの先も気になるし、環側のお話も是非読んでみたいです。

読み切りかと思いましたが続きモノ。 秋に続編の予定まで決まってるなら表紙に巻数の表示して欲しかった。 目が覚めたら投獄された悪女だったソフィア。 しかしながら、悪女とされているヴァイオレットにも信念があり、王太子の婚約者となったリリーにも守るべき者達が。 黒幕であった彼にもそうなってしまった悲しい理由があり... それぞれの「正義」の為、それ故それは他者からみると「悪」でもあると。 中々複雑な想いが残るお話で、気分がスッキリ〜って訳にはいきませんでしたが、面白かったと思います。 そんな複雑な気分にもなるお話でしたが、ソフィアが薬オタクの天然で、可愛くて和みます。クロードが構いたくなるのも納得。 ヴァイオレットは口も悪くて態度もデカいけど、芯の通った女性で、格好良くて素敵でした。 続き楽しみにしてます。

悪役にさえならなければ...と思っていたが、実はリリーも転生者で...と、まあ展開は王道パターンかな～と。 それにクラウス、ニールにエリックも瘴気のせいって言われてたけど、リアム以外の攻略対象（？）はリリーが登場する前から良いとこなしでパッとしない男性陣でした。 でも、精霊のロキとルーチェに係わる展開は面白かったので、それなりには楽しめました。