この作品のレビュー
平均 4.0 (1件のレビュー)
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①《思いついたことは出来る限り早く始めよう》
始める時期が早いということは、それだけ取り組める時間の猶予があるということ。※例 課題の提出日、試験日などは決まっているので、勉強に取り組む日付が早い人ほ…ど、猶予も長いということ
②なるべく《“リアルタイム”で、思ったこと、影響を受けたこと、はすぐに紙に書き記そう》。これを繰り返していくと、いつの間にか、「一枚の紙にまとめる技術」が身についていく
③自然に触れてみよう。実利的な追求をしたい人ほど、それを忘れられる感性の時間が大切。そうした穏やかで緩やかな時間の中で、自分が幼い頃に感じた感動や、今でも感じられる想いと向き合おう。他人からすれば、「つまらないことを」「意味のないことを」「その年齢で何を言うのか」とヤジを受けることだとしても、いえ、むしろ、
《“他人から評価されないのに、自分だけが夢中になれること”を、大切にするべき》。それは、実利的な追求という、理屈を超えた何かが、あなたを幸せにするために与えてくれたもの
④一枚にまとめる能力が、実利的な他者貢献であるなら、
《何枚でも書ける能力というのは、物語によって人を感動させる、行動させるための他者貢献》
と言える。人は、誰かの生き様や、心動かされる物語によって、勇気や活力を得る
⑤《ひとりの時間を大切にしよう》
人との繋がりを得るためにこそ学ぶのだから、共に働き、共にいたわりあうことはとても大切。けれど、人が、精神的、あるいは技術的に向上する最も優れた時間とは、往々にしてひとりきりで学んでいるときだと、多くの偉人たちによって云われている。
もちろん個人差はあり、絶対ではないが、ここで伝えたいことは、ひとりの時間を怖がって、その恐怖の反動から、他者との繋がりを求めてしまうと、それは、貢献したいという前向きな意欲ではなく、他者への依存となる可能性があり、その可能性に注意をしようという提案である。
自ら、ひとりであっても向上しようと目指す者は、あるがままに成長できるが、他者との繋がりに強い依存があると、その者に過度な期待をし、期待を裏切られたと“思い込む”と、過分に攻撃したり、妬んだり、その者の評判を貶めるようなことを繰り返してしまう。そんなことに心や、生きる力を浪費するよりも、どんな些細なことでもいいから、学び、成長しようとしていれば、自然と周囲の人に慕われ、結果的に、気がついたら人との繋がりは守られる
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以上、私なりの、「一枚にまとめました」の書評でございます。
著者さんの、実利的な追求を、具体的に知りたい、幸せになるための方法を見つけたい!という読者の渇望に応える熱心な表現がある一方で、実利的な追求では見つけられない感性の世界観を大切にしている心模様が、すてきだと思えました。
特に、14冊目に紹介された『センスオブワンダー/レイチェルカーソン』は、感性を大切にしたい、右脳の直感に素直でいたい私にとって、強く心惹かれるものがありました。一方で、実利的な概要によって、人にわかりやすく伝える大切さも、会社の後輩や部下を持つと、よくよくと理解していますので、その努力も怠らない姿勢もすてきだと思います。私もそうあるよう、学ばせていただきます。
幸いなことに、今まで私の部下となってくれた人は、私の関わり方を、1人の例外もなく喜んでくれました。それは、個人個人の感性や心を大切にしながらも、抽象的に、あるいはときに具体的に説明する術を、こうした本から惜しみなく学んできた成果に助けてもらえたのかなと、今にして思います。数々の名著を生み出してくれた作家の皆様と、その素晴らしき言葉に出逢わせてくれた不思議な縁と絆に、深い感謝を。ありがとうございます。
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ただ、思いついたことは、とりあえずやる、というスタイルは大変に素晴らしいのですが、たとえば、例に挙げられていた、「募金が正しく運用されないらしい」という噂は、過分にして噂ではなく、根拠が明らかにされたものも数が多く存在しています。自分は良いことをしたつもりでも、それらが悪意ある形に転用されれば、結果的に損をする人も数知れず。そうしたことに、倫理観や、知性でブレーキをかけることは、実は大切です。こればかりは直感だけでは止められないものです。
とはいえ、こうしたことを語ると、せっかく直感が豊かになりつつある人を、また、恐怖で抑えてしまうことになりかねないので、筆者さんはあえて、間違うリスクの多い募金を例に挙げて、それでも気にしなくていいんだよ、と教えてくれたように思います。
私も、具体例の観点から、募金は控えた方が良いと今回はお伝えさせてもらいましたが、より抽象的に、誰かを助けたいと思う、あなたの心の豊かな直感は、大切であり、いつまでも愛してあげてほしい、育んでいて欲しいと願っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。続きを読む投稿日:2024.06.09
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