ディスカバリー・ドリブン戦略―かつてないほど不確実な世界で「成長を最大化」する方法
リタマグレイス(著)
,入山章栄(監訳)
,大浦千鶴子(訳)
/東洋経済新報社
作品情報
「不確実性」が常態化してしまったこの世界で、新しい戦略が必要だ。
これまで信じられてきたポーターの「理論」はもう古い。
競争優位を確立した企業がその後、立ちゆかなくなるのはなぜか? それは競争優位が不動のものだと勘違いしているからだ。
どんなに成功を収めた企業でも常に「次」に備えなければいけないが、大企業や一度競争優位を獲得した企業ほど、そのベストなタイミング「転換点(Inflection Point=自社のビジネスの根本が変わる局面)」を見逃しがちである。
転換点とは、ここを過ぎてしまうとすべてが取り返しのつかないほど変わってしまうポイントを指している。
このタイミングを迎えているとき、組織のリーダーは次のようなことを感じるようになる。
■自分も含め従業員は、自社製品・サービスを買いたいと思わないし、実際買っていない。
■以前と同じレベル、あるいはそれ以上の投資をしているのに、見返りがないと感じる。
■顧客はより安価でシンプルなソリューションで“十分”だと考えていると思う。
■予想もしなかったところから競争が始まっていると感じる。
■顧客は自社の提供するものに対して、もはや興奮することはないだろう。
■自社が求めている人材から「働きたい会社」の上位に挙げられていないようだ。
■優秀な人材が何人か辞めていく。
■自社の株式はずっと過小評価されている。
■自社の技術者は、新しい技術が登場すれば仕事が変わってしまうだろうと予想している。
■ヘッドハンティングで人材が狙われているわけではなさそうだ。
■成長グラフが減速または反転している。
■この2年間で、市場に出て成功したイノベーションはほとんどない。
■福利厚生を削ったり、社員にリスクを課さざるをえない。
■経営陣が、ネガティブなニュースに聞く耳を持たない。
本書では、イノベーション研究で世界トップにランキングされる経営学者が、
「転換点」を迎えた成熟企業が取るべきアクションを詳らかにしていく。
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ディスカバリー・ドリブン
一定の計画を持ちつつ、不確実性要素を仮定し、アジャイル型で進めていく
学習しながら軌道修正 リアルオプション理論との親和性
理論=原因と結果を解き明かしたもの カ…テゴリー分け
◆1.状況を知るための8つの方法
情報が集まる仕組み/思考の多様性/機敏性/小さな賭け/外へ踏み出す
/情報公開/現実から逃げない/今、展開しつつある未来と向き合う
◆2.指標
遅行指標 =行動の結果
現行指標 =量(コスト、消費量、キャッシュフロー)
先行指標 =質 何が変わらないか? →不確定要素を並べる
情報のクオリティが高まるほど流れを変えられなくなる
◆3.優位性の低下サイン
異なるバリューチェーン 多元的な可能性を持つ複数の戦略
資源やその取得者、その競争を変える 消費体験や特性を変化させる
◆4.顧客理解
既存サービスの怒りを利用(レンタルビデオの延滞料金→ストリーミング)
制約分析:消費チェーン(過程)、特性マップ(反応)、完了すべきジョブ
Netfix →競争相手は余暇のすべて
◆5.戦略 「雪は先端から溶け始める」
曲がり角の先を予見するには末端(最前線)に身を置く
正しさの論争よりも不確定要素を特定する
低コストの失敗経験、仮説の実証、マイナス面よりも行動のプラス面を見続ける
デジタル革命の破壊力 →ビジネスモデルを制限するパラメータに影響が及んだ時
仮説指向計画法 :多くの情報、パターン見抜き、仮説検証、資源まとめ
◆6.組織文化
戦略というコンセプトは何の役に立つのか?
全ての人に権限とサポートを
◆7.リーンスタートアップ
転換点=制約を変えるもの 今までうまくいっていた前提 をくつがえす
イノベーションを拒むもの
:インセンティブ欠如、既存勢力、目先の成功、恐怖心、無責任、顧客志向欠如
緊迫感→行動→限定的思考錯誤→時局に便乗→ルーチン化→仕組化→リニューアル
◆8.イノベーティブなリーダー像
難しいのは、転換点を見抜くことではなく、
その意味を理解し、向かうベクトルを決め、生き延びられる組織を作ること
SPARK SHARON PRICE JOHN
See it Plan it Action it Run it Keep the faith
先を見通せ、計画せよ、行動せよ、続けよ、思いを貫け
https://www.adammendler.com/blog/price-john続きを読む投稿日:2023.12.13
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