この作品のレビュー
平均 4.6 (7件のレビュー)
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ストーリーの「なぜ」の部分にフォーカスする
仕事とは、金を稼ぐためなどの目標を達成するための手段ではない。
何か意味のあるものに対して、関心とエネルギー、そして何より大切な時間を注ぎ込む機会だ。
二十代の間になされる選択はたいてい間違ってい…て、入った会社、立ち上げた会社はまず失敗すると思ったほうがいい。
著者のモットーは、「行動し、失敗し、そこから学ぶ」。
失敗は学習の唯一の手段であるのだから、間違いを恐れない。
次に同じ失敗をしなければそれでいい。
そうすれば結果はついてくる。
もともとプログラマーの著者が、コードを書き始める前に考えておくべき事が山ほどあると知ったのは、就職したゼネラルマジックでの経験から。
足下ばかり見ずに目線をあげてみると、チームのニーズや懸念がよく理解できた。
どんなプロジェクトでも、営業やマーケティング、プロダクトマネジメント、広報、パートナーシップ、財務など、エンジニア以外の様々な要素を整えておかないと成功の見込みはないと知る。
それとテクノロジーを起点としてモノを考えては駄目だということ。
優先すべきは技術でなく直面する課題の方で、グーグルグラスがどうして失敗したかを考えればよくわかる。
「プロダクトをつくれば顧客は自然と湧いてくる」という発想では駄目なのだ。
いま何を必要としているかではなく、この技術で何が実現できるかなんて発想でやっていったら、遠い未来の問題の解決を目指す羽目になる。
一般の人が実際に感じている現実の問題にこそテクノロジーを応用すべきだ。
この現実の問題に対して、正しいタイミングでテクノロジーを組み合わせれば爆発的にヒットする。
ウーバーがそうだ。
スマートフォンが普及しない段階では意味がない。
誰もがスマホでモノを注文できる環境が整っているタイミングだから、タクシーを呼べたら便利だなとなったのだ。
本書で最も重要なメッセージは、プロダクトの目に見えない側面に注目すること、そしてカスタマー・エクスペリエンスを蔑ろにするなということだ。
「あなたがつくっているモノは、ユーザーがそれを手に入れるずっと前に始まり、手に入れた後もずっと続く」、「顧客は広告、アプリ、エクスペリエンス、カスタマー・サポートをそれぞれ区別して考えない。すべてあなたの会社、あなたのブランドとしていっしょくたに考える」。
プロダクトだけがプロダクトなのではなく、広告での認知から入手、使用、廃棄までの一連のプロセスまでがプロダクトなのだ。
そのためユーザーは、それぞれのすべての段階にちょっとでも引っかかりがあると、エクスペリエンスはまったく違ったものになる。
ネストのサーモスタットを家に取り付けるとき、自宅の工具箱からドライバーを見つける時間でさえ、エクスペリエンスを左右する。
付属品にドライバーを入れるだけで、どれだけカスタマー・サポートの費用を抑えられるか。
顧客の「なぜ」に気を配ることも大切だが、製品開発においても必ず「なぜ」から始めるべきだ。
なぜこのプロダクトは存在する必要があるのか。
なぜ重要なのか。
なぜ人はそれを必要とするのか。
なぜ夢中になるのか。
顧客が日々直面している本当の問題を理解していれば、「なぜこの製品をつくったのか」という問いは、「なぜこの製品を買うべきか」という問いに直結してくる。
ジョブズのスピーチも必ず「なぜこの製品を買うべきか」という問いに答えていた。
著者が言う「疑惑のウイルス」を、ジョブズは聴衆のアタマに入り込み、ばら撒いていく。
日々抱いていた不満を思い出させ、改めてもううんざりだという気持ちにさせるのだ。
プロダクトがどんなものか説明する前に、なぜそれが必要かを必ず説明していた。
こうしたテクニックは、ジョブズはとても自然に、当たり前のようにやっていた。
原稿なんてない。
その場のアドリブでもない。
製品開発のあいだ、社内で繰り返し同じストーリーを社員に語り続けていたから、あらためて文案を練る必要もなかったのだ。
最高のアイデアには、必ず「なぜ」への答えがある。
プロダクトに「何を」させるか決めるずっと前に、なぜ顧客がそれを求めるかを理解しなければならない。
「なぜ」が「何を」を決めるのだ。続きを読む投稿日:2024.03.15
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心のこもったメッセージがたくさん詰まった良著
一つずつの話がコンパクトにまとまっており、読みやすくて良い。
時間がある時にもう一度読んでみたい
エピソードもすごく参考になる。
メモ
・辞めます
…ミッションに情熱を感じられなくなった
手は尽くした
・最初の冒険
意思決定に必要なツール
ビジョン、顧客の情報、データ
・最高のアイデアには次の三つの要素が揃う
なぜへの答えがある。なぜ顧客がそれを求めるか
多くの人が日常生活の中で直面する課題を解決する
あなたにつきまとって離れない。リサーチし、知識を得て、試してみた結果、どれだけ実現困難かわかってもそのアイデアのことが頭から離れない
・優れた判断をするには遅い思考を実践する。スローダウンが必要。続きを読む投稿日:2024.01.23
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