ルポ 誰が国語力を殺すのか
石井光太(著)
/文春e-book
作品情報
『ごんぎつね』の読めない小学生、反省文の書けない高校生・・・・・・
子供たちの言葉を奪う社会の病理と
国語力再生の最前線を描く渾身のルポ!
〈バカの壁〉はここから始まっていたか。
子供たちの国語力をめぐる実情から、日本社会の根底に横たわる問題まで掘り起こした必読の書。
――養老孟司
注意報ではなく警報レベルだ。子供たちの現状に絶句した。
本書の処方箋を、必要なところに届けること。それがこの国の急務であり、希望の道筋となるだろう。
――俵万智
・オノマトペでしか自分の罪を説明できない少年たち
・交際相手に恐喝されても被害を認識できない女子生徒
・不登校児たちの〈言葉を取り戻す〉フリースクールの挑戦
・文庫まるごと一冊の精読で画期的な成果をあげる全人的な教育
・〈答えのない問い〉が他者への想像力を鍛える「哲学対話」・・・・・・etc.
「文春オンライン」200万PV突破の衝撃ルポ「熊本県インスタいじめ自殺事件」を含む、
現代のリアルと再生への道筋に迫った瞠目のノンフィクション!
今、子供たちを救えるか? 未来への試金石となる全日本人必読の書
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- ルポ 誰が国語力を殺すのか
- 著者
- 石井光太
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春e-book
- 書籍発売日
- 2022.07.27
- Reader Store発売日
- 2022.07.27
- ファイルサイズ
- 9.3MB
- ページ数
- 336ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (92件のレビュー)
-
この作品のタイトルがまず目を引き、かねてから読んでみたいと思っていました!「国語力」を殺すってどういうこと??この作品はまず現在の小中高校生が直面している現状や問題点を指摘し、それに対して教育現場はど…う対応しているかを取材した作品です。
読んで衝撃を受けました…。「ごんぎつね」を正しく読めない子供達(時代背景もあるかもしれないけど…)、反省文を書くよう指導しても反省文とはほど遠い内容に…。正直、危機感を覚えました。ウチの子は大丈夫か…そう感じ思わずこの反省文のくだりを読ませたりして!そして、短い単語であらゆることを伝えようとすることについて注意を促しました。が、「それ、お母さんもだよ。いつも思うけど、お母さん主語がないから困ることがあるよ。」と言われてしまいました。はい、気をつけます(汗)。
あと印象的だったのは、国語力を育成するために、文庫本を使った授業をしている学校があるということです。『アンネの日記』『深夜特急』『野火』『風立ちぬ』『仮面の告白』『高野聖』『深い河』など…私もいつか読んでみたいと思いました。そして、「国語力」が身についた子供たちは、自分の意見を自分の言葉で表現できることにも驚かされました!いろいろ、考えさせられる一冊になりました。続きを読む投稿日:2023.02.05
このレビューはネタバレを含みます
誰が国語力を殺すのか。家庭?学校(教育)?インターネット?答えを想像しながら読んだが、そのどれもが犯人であった。国語力を持たずに社会という大海原に放り出されるとどうなるのかが想像でき、子を持つ親とし…て読むに値する内容だった。
レビューの続きを読む
思えば、私も国語力が身につかないまま大人になったクチだ。私の生まれた家庭はいつからか機能不全に陥っており、会話がなかった。お互いが何を考えているのかもわからないし、自分の気持ちを表すことも諦めていた。母親に否定される、共感されないことがわかっていたからだ。母の話はお金と父親の愚痴ばかり。もしくはそこにいない「誰か」。同級生の○○ちゃんはすごいね。そんなことが何年も続くうち、根本的に私の内面や気持ちに興味がないのだ、伝えても傷つくだけだと諦観を身につけてしまった。
自分の気持ちを相手に伝えなきゃいけないと思えたのは夫と出会ってからかもしれない。しかし表す術を知らなかった私は本を貪るように読んだ。すると、少しだけ生きやすくなった。けどまだまだ足りない、人を理解し、尊重し、自己主張するための国語力が、私には足りない。
我が子(5y、2y)には幼少期の私のような孤独感を味わってほしくない。子どもたちが気持ちをはき出せる場所として家庭を機能させるのは親の努めだと思う。現在進行形で癇癪を起こす2歳に「●●だから悲しかったんだね」と自分の感情を自覚させる作業を日々行っているが、この基本作業は思春期まで続けたいと思った。教育現場やインターネットの影響ももちろん大きいが、まず家庭だ。
ただし家庭でいくら努力しても、社会全体の国語力が失われている以上不要な衝突に巻き込まれかねない。なぎさ公園小学校、日本女子大学附属中高のような教育が全国に広まること、皆が国語力の重要性に気付くことを望む。続きを読む投稿日:2024.06.06
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。