ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す
山口周(著)
/プレジデント社
作品情報
【内容紹介】
ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているのではないか?
これが、本書の執筆のきっかけとなった筆者の疑問です。
そして、このような結論を導き出します。答えはイエス。ビジネスはその歴史的使命を終えつつある。
さらに、21世紀を生きる私たちの課せられた仕事は、過去のノスタルジーに引きずられて終了しつつある「経済成長」というゲームに不毛な延命・蘇生措置を施すことではないといいます。では、私たちは現状をどのように受け止めた上で、未来に向けた第一歩を踏み出すべきなのでしょうか。
その答えとして筆者は、4つのサマリーを掲げます。
1.私たちの社会は、明るく開けた「高原社会」へと軟着陸しつつある
2.高原社会での課題は「エコノミーにヒューマニティを回復させる」こと
3.実現のカギとなるのが「人間性に根ざした衝動」に基づいた労働と消費
4.実現のためには教育・福祉・税制等の社会基盤のアップデートが求められる
筆者は、資本主義の過去、現在、未来を冷静に分析し、人間が人間らしく生きるために本当に必要とされるべきは、どのような「社会システム」であるべきなのかを真剣に考え続け、同書を書き上げました。
これは、それらを実現するために、私たちは何をすべきなのかを問うた、これまでにない「資本主義」論です。
【著者紹介】
[著]山口 周(Shu Yamaguchi)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科美学美術史専攻修士課程修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』『ニュータイプの時代』(ともにダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。神奈川県葉山町に在住。
【目次抜粋】
はじめに
第一章 私たちはどこにいるのか?
第二章 私たちはどこに向かうのか?
第三章 私たちは何をするのか?
補論
終わりに
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この作品のレビュー
平均 4.4 (143件のレビュー)
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ひと言でいうならば、令和版『論語と算盤』
資本主義の役目を終えた時代に、ボクらは何を目指すべきか。そのひとつの可能性がここにある。
著者の書いた本はすべて読んでいる上で言う。
本書でも、著者の得意…とする哲学や心理学などの人文科学領域の知識が、がっつり活かされている。
数々の著名な学者や識者たちの遺した研究結果などをうまく取り入れることで、著者の主張にも説得力がある。
本というのは、読んでいる間はじっくりと議論はできないものだから、後からまた考察してみる必要はある。きっとボクは、これから何度も読み返すことになる。
『もっと早く読みたかったなぁ……』
これが読書後の第一思だった。
本書の主張は、著者の学びの集大成といっても過言ではないと思った。これを書くために、今までの著書があったのかもしれない……。著者の運命さえ感じさせる、そんな一冊になっている。
様々なSNSの投稿やブログなどに目を通していると思うことがある。
それは、現代の社会の在り方というものに、非常に強い違和感を持っている若者たちは、きっと少なくないということだ。
そんな若者たちにこそ、本書は手に取ってもらいたい。
自分がいずれ居なくなるとわかりきっているこの世界を、なんとか前に進めようとしているおっさん達がいることを、ボクはぜひ知ってもらいたい。「日本、捨てたもんじゃないかも…!」と、未来に希望を持って生きてほしい。
ボクは年間300冊以上の本を読んでいる。
そんな中でも、ここまで頭をガツンとやられたアタリ本は、もうホントに数える程度しかない。300冊読んでせいぜい10冊程度あるかないかだ。
だから何度も言いたい。
若者にこそ、本書を読んでもらいたい。
これからを生きるボクらの行動で未来は決まる。
未来を変えるのは、ひとりの英雄なんかではない。圧倒的多数の凡人であるボクらこそ、その主役なのだと思う。
資本主義に絶望せず、次代に希望を持たせる一冊。ぜひ一読あれ。続きを読む投稿日:2021.01.28
日本は、既に物質的満足度は達成し、高原と名付ける低成長時代に突入している。GDPの成長率を上げようとしても無駄な努力だ。20世紀が世界的に見ても極めて特殊な時代だったのであり、物質が満たされ、人口減少…が起きると世界もやがて日本のような低成長の時代へ突入する。これからは、文化的、精神的な満足度を上げるよう方向転換をするべきだ。ロボットやAIが人に変わり労働を引き受けるようになり、人々の労働に対する考え方も変わってくる。そして資本主義のあり方も弱体化し、新しい秩序に対応できる社会を作って行かなければならない。続きを読む
投稿日:2024.04.14
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