独学大全―――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法
読書猿(著)
/ダイヤモンド社
この作品のレビュー
平均 4.1 (183件のレビュー)
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【感想】
独学に関する辞書のような書籍。
噂に聞いてはいましたが、ネット注文で届いた後にビックリ、凄まじいページ数、凄まじい分厚さの本でした(笑)
タイトルの通り、独学に関するあらゆる技法をまとめてあ…り、本書には総じて55の技法が書かれていました。
凄まじい量で読むのに難儀しましたが、書いてある技法は個人的に新鮮なモノも多く、今後も参考にしていきたいと思います。
個人的に一番ハっとしたのは、本書の冒頭に書いてある文章で、「"どのように学ぶか"よりも"何を学ぶか"、"何を学ぶか"よりも"学び続けるか否か"が重大」と書いていました。
僕自身、読書は月に10冊程度しておりますが、それは勉強ではなくあくまで娯楽に留まっている気がしてなりません。
自分の中で「何を学ぶか」といった事もしっかり確定できていませんし、"学び"についてまだスタートラインに立てていないなと反省しました。
この本の読者層として、勿論すでに独学を始めて習慣化されている方も多いのでしょうが、僕のように「何を学べばいいかわからない」といった方も多いのではないでしょうか?
僕を含めそういった方々は、本書を読んで独学の素晴らしさを改めて認識し、まずは何を学ぶのかを選定されることをお勧めします。
(【技法1】の学びの動機付けマップがオススメです)
そして、試行錯誤を繰り返し、壁にぶち当たった際にはじめて、本書の【技法】の数々が活きてくるのかと思います。
読んでみて痛切に思った事として、"独学"とは読んで字の如く、孤独さを伴うモノなのかなと感じました。
もしかすると、内容や運によっては、その学んだことが発揮される場に巡り会えず仕舞いで、報われず終わってしまう可能性もあるでしょう。
それほどまでに"独学"というのは自身に対してのシビアさが必要で、ストイックなもので、見方によれば苦しさも伴うものかもしれません。
ですが、何かのプロフェッショナルになりたい方や、思慮深く博識ある人になりたい方にとっては、独学という"修行"は避けて通れないかもしれません・・・
僕自身、知識の幅や深さをもっと持ちたいと思っている人間の一人ですので、これからも都度テーマを設け、ストイックに勉強を続けていきたいと思います!!
まずは"何を何のために学ぶか"といったことをしっかりと制定しなくては。
余談ですが、、、
今まで書籍を読んで、レビューを書いて、それで終わり!っていうパターンばかりでした。
読んで満足して何か知識を得た気にはなってはいますが、その知識が定着しているとは言い難く、このあたりは要改善だな~と書いていて痛切に感じます・・・
(正直、その本がどんな内容だったかさえ、しっかりと覚えきれていない本ばかりです。恥ずかしい・・・)
本を読んで終わりにならず、読んだ本から何かを取り入れて日々の生活を改善できるようにしていけたらいいなと思いました。
【引用】
1.「どのように学ぶか」よりも「何を学ぶか」、「何を学ぶか」よりも「学び続けるか否か」が重大。
勉強できない最大の理由は、勉強にそれだけの時間を配分してないから、人生の中で勉強の優先順位を高くするのに失敗してきたからだ。
どれほど効果があるやり方も、持続可能でなければ何の意味もない。
2.志の強さは、立てた瞬間ではなく、自身の行為や思考を絶えず志に結び直した、その「繰り返し」の中に生じる。
失敗や挫折に打ちひしがれた時は、志に立ち返って気力を回復し、再挑戦の時を待つ。
こうした繰り返しが、未熟で自己中心的な夢想に過ぎなかった志を、地に足がついたものとして育てるのである。
3.「2ミニッツ・スターター」
・タイマーを2分にセット
・タイマーをスタートさせ、すかさず作業を開始
・タイマーが鳴ったと同時に、途中でも作業をストップする。
ストップしたら、次のいずれかを2秒で決めて行う。
→そのまま制限時間なしで同じ作業を続ける
→また2分間で違う作業に取り掛かる
→作業をやめて休憩に入る
事を成し遂げるために絶対必要で影響力が高いのは、とにかく手をつけること、着手することである。
初動が肝心!!
4.習慣レバレッジ
・既に習慣となっている行動を1つ選ぶ
・その習慣の直前・直後に新しい習慣を行う
・1と2を繰り返し、少しずつ負荷の高い習慣に変えていく
既に確立している習慣を足がかりに新しい習慣を形成する技法である。
5.ラーニングログ
計画する人は多いが、実態を記録する人は少ない。
我々は、自分の行動を自分が思っているほどよく知っていない。
記録を取る者は向上する。
記録を取る者は改善する!!
記録を取るのは、自分を律するためというより、自分を鼓舞し調子づかせるためのものである。
6.カルテ クセジュ「脳内知識の棚卸し」
・取り組もうとしている分野や課題について、何でも思いつく限り順不同で書き出す。
・書き尽くしたら、読み返しながら、まずは知っていることを四角で囲む。
・四角で囲んだものの中から、気になるもしくは大事そうなものを選んでネットなどで調べる。調べたものは、さらに四角で囲む。
・いくつか調べた後で、再び全体を読み返しながら、項目同士で関係がありそうなものを線で結んでいく。
・調査と結びつけを繰り返し、カルテの変化と成長が落ち着いたら、今度はもっと知りたいというものを丸で囲んでいく。
実際には、既知と未知は明確に二分されるものではない。我々は、完全な知識を持ち合わせていないからだ。
カルテ・クセジュは自分の既知なるものをサルベージしてかき集めることで、未知へ向かう拠点を作り上げるものである。
【メモ】
p5
誰かが勉強できない最大の理由は、勉強にそれだけの時間を配分してないから、人生の中で勉強の優先順位を高くするのに失敗してきたからだ。
どれほど効果があるやり方も、持続可能でなければ何の意味もない。
「どのように学ぶか」よりも「何を学ぶか」が大事だし、「何を学ぶか」よりも「学び続けるか否か」の方が重大だ。
p37
4部構成
第1部:まず始めること、そして続けることの重要性、そのための技法
第2部:何を学ぶのか、またどんな資料・教材を使って学ぶかなど、技法と情報をまとめた。
第3部:いわゆる「勉強のやり方」をまとめた。
第4部:第3部までで紹介した技法をどう組み合わせて実践するかを例示した。
p60
・【技法1】学びの動機付けマップ
学びのきっかけとなった出来事を探す。
そもそも自分が学ぼうと思ったのはなぜか?
箇条書きして、それがいつ頃、どこにいて、その時どんな感情を抱いたかも出来れば書き出す。
“学びの始まり”に立ち戻り、そこから現在につながる影響を繰り返し語り直すことで、学びの意欲と意志を育ててメンテナンスできる!
p67
志の強さは、それを立てた瞬間にではなく、自身の行為や思考を絶えず志に結び直した、その繰り返しの中に生じる。
失敗や挫折に打ちひしがれた時は、志に立ち返って気力を回復し、再挑戦の時を待つ。
こうした繰り返しが、未熟で自己中心的な夢想に過ぎなかった志を、地に足がついたものとして育てるのである。
p74
・【技法2】可能の階梯
学びの出発点を見極める。「知っていることと知らないことの境界線」を探せ。
学びたいものを選び、できることや知っていることを選ぶ。
なんとかできるもの、できるが怪しいもの、学んだことはあるが忘れてしまったもの、できないものを判別し、その「踊り場」を見極める。
p100
・【技法5】2ミニッツ・スターター
タイマーを2分にセット
タイマーをスタートさせ、すかさず作業を開始
タイマーが鳴ったと同時に、途中でも作業をストップする。
ストップしたら、次のいずれかを2秒で決めて行う。
→そのまま制限時間なしで同じ作業を続ける
→また2分間で違う作業に取り掛かる
→作業をやめて休憩に入る
事を成し遂げるために絶対必要で影響力が高いのは、とにかく手をつけること、着手することである。
初動が肝心!!
p110
・【技法6】行動記録表
計画する人は多いが、実態を記録する人は少ない。
我々は、自分の行動を自分が思っているほどよく知っていない。
記録を取る者は改善する!!
何にどれだけの時間を費やしているかを知ってこそ、現実的なプランニングとスケジューリングは可能となる。
p144
・習慣レバレッジ
1.既に習慣となっている行動を1つ選ぶ
2.その習慣の直前・直後に新しい習慣を行う
3.1と2を繰り返し、少しずつ負荷の高い習慣に変えていく
既に確立している習慣を足がかりに新しい習慣を形成する技法である。
p160
・ラーニングログ
記録を取る者は向上する。
記録を取るのは、自分を律するためというより、自分を鼓舞し調子づかせるためのものである。
p204
自分で何を学ぶか決める、という当たり前の独学を行うためには、汎用の調査技術が必要である。
軸になるのは、知らないことを探し求めるための技術、調べもののスキルとノウハウだ。
「自分は一体何を知りたいのか」から「知りたいことを知るためにどんな資料をどうやって探し、また入手すればいいのか」を知るための方法が含まれる。
p214★
・カルテ クセジュ「脳内知識の棚卸し」
1.取り組もうとしている分野や課題について、何でも思いつく限り順不同で書き出す。
2.書き尽くしたら、読み返しながら、まずは知っていることを四角で囲む。
3.四角で囲んだものの中から、気になるもしくは大事そうなものを選んでネットなどで調べる。調べたものは、さらに四角で囲む。
4.いくつか調べた後で、再び全体を読み返しながら、項目同士で関係がありそうなものを線で結んでいく。
5.調査と結びつけを繰り返し、カルテの変化と成長が落ち着いたら、今度はもっと知りたいというものを丸で囲んでいく。
実際には、既知と未知は明確に二分されるものではない。我々は、完全な知識を持ち合わせていないからだ。
カルテ・クセジュは自分の既知なるものをサルベージしてかき集めることで、未知へ向かう拠点を作り上げるものである。続きを読む投稿日:2021.01.26
辞典的な使い方をして完全に読み終わることはないだろう本。
以下に自分が使えそうな技法をメモ
技法2可能性の階梯:パラシュート学習法←過去問から始める
技法14私淑:あの人だったらどうするだろうか?
技…法35掬読:序論と結論を読む
技法41刻読:最初に印をつけて次にその箇所を読む続きを読む投稿日:2024.03.03
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