共感経営 「物語り戦略」で輝く現場
野中郁次郎(著)
,勝見明(著)
/日本経済新聞出版
作品情報
現在、日本企業の多くがオーバー・プランニング(過剰計画)、オーバー・アナリシス(過剰分析)、オーバー・コンプライアンス(過剰法令順守)の「三大疾病」に陥っています。米国流の分析的な経営手法に過剰適応した結果、自社の存在意義が見えなくなってしまったことに起因します。現場を知らない本社からの指示をこなすのに精一杯で、ミドル、現場がストレス過多でへばっている。これが日本企業の現状です。その一方で、現場が活性化し、社員一人ひとりが活き活きと仕事に向き合い、イノベーションや大きな成果を実現しているケースも少なからずあります。それらのケースに共通しているのは、企業と顧客、トップと部下、社員と社員との「出会い」の場があって、つながりが生まれ、そこでわき上がる「共感」が新しい価値を生む原動力となっていることです。もう1つの共通点は、市場環境や自社の内部資源を分析し、市場における最適なポジショニングを見いだそうとする米国流の分析的戦略ではなく、自分たちはどうあるべきかという存在意義を問いながら、組織としてのビジョンを実現するため、その都度、最適最善の判断を行い、成功に至る「物語り戦略」を実践していることです。共感経営を生み出すにはどんなマネジメントが求められるのか。物語り戦略を推進するための条件はどのようなものか。本書は、『Works』誌の連載「成功の本質」において、主に2015~19年にとりあげた30の題材のなかから、共感経営を実践し、物語り戦略により大きな成果を上げたケースを選りすぐり、それを可能にしたエッセンスを抽出します。
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商品情報
- シリーズ
- 共感経営 「物語り戦略」で輝く現場
- 出版社
- 日経BP
- 掲載誌・レーベル
- 日本経済新聞出版
- 書籍発売日
- 2020.05.25
- Reader Store発売日
- 2020.04.20
- ファイルサイズ
- 3.1MB
- ページ数
- 320ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (12件のレビュー)
-
「全員経営」の続編みたいな感じで、事例の紹介とその「知識創造理論」による解説という構成。本のデザインも似た感じ。
基本的にはいつもの野中さんなんだけど、これは、ある意味、わたしが初めて「共感」した野…中さんの本かもしれない。
これまでは、野中さんの言っていることは「分かる」んだけど、なんか再現可能性が低い感じがしていた。この本で、なんか、その辺の距離感が縮まった感じがした。
もともとのSECIモデルは、共同の暗黙知の形式知化というEのところにフォーカスがあったのだけど、これはSの部分、つまりメンバー同士の「共感」による暗黙知の共有みたいなのは、日本企業にはもともとあるという前提があったとのこと。
が、この前提が自明のものではなくなってきたので、Sの非言語レベルでのコミュニケーションにフォーカスしたのがこの本との説明で、これはとても腑に落ちた。
わたしが、野中理論に距離感を感じていたところも、「共有されている暗黙知はすでにある」という「暗黙」の前提があったからだとわかった。
「全員経営」では、誰でも知っているような大企業の事例が中心だったのに対して、こちらはやや地味かもなんだけど、今起きている変化をピックアップしたようなもので、私的には希望がもてる事例が多く、その辺もよかった。
タイトルからも分かるように、共感性とか、ストーリー性といったところを強調していて、あと、パーパスみたい言葉もでてくる。
なんとなく、ナラティヴとか流行り物(わたしもはまっているが)を取り入れてみましたという軽さもあるが、悪くはない。
でも、流行り物には止まらない新しさ、深さがこの本にはある。それは、昨年でた「直観の経営」における現象学、相互主観性という哲学的な考察が取り入れられているからだと思う。
最後の章で、この本でのインプリケーションをこれまでの優れた経営者、たとえば、本田宗一郎さんとか、稲盛さんに当てはめて、改めて共感が大事なんだという、野中さんのこれまでの本との連続性を整理しているところが、ややくどい、言わずがもな気がしたが、それはご愛嬌ということで。。。。
野中さんも随分ご高齢だけど、まだまだ進化しているな〜、と思った。続きを読む投稿日:2020.06.22
多くの学びがあり、今の自分にとって勇気づけられる要素が多かった。新しい事例が多く身近に感じるのと、事例がぶつ切りではなく、次の事例解説で何度も振り返ってくれるので頭に染み込む。
分析的戦略の限界と物語…り戦略の違い、競争に勝つ事よりも企業の存在意義という部分が特に刺さった。リーダーに求められる未来構想力、筋書きと行動規範を意識していきたいと思った。続きを読む投稿日:2022.07.10
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