権力の日本史
本郷和人(著)
/文春新書
作品情報
誰が一番偉いのか? 何故みんなが従うのか??
なぜトップが責任をとらないのか???
この国を動かす権力のリアルに迫る!
将軍よりも執権よりも「家長」が強かった鎌倉幕府。上皇が複数い
たら誰が一番偉いのか? 実力で抜擢すると貴族の人事は荒れる?
日本史の出世と人事をつぶさに見ると、そこには意外な法則が!
人気歴史学者が解き明かす「この国の権力のかたち」。
出世と人事は何で決まってきたのか?
・上皇、女性天皇を生んだ「権力抗争」
・戦国大名の家柄をチェックすると
・「令和」がなぜいけないのか?
・貴族が悔しがる「超越」とは?
・僧侶の世界も家柄次第
・父が強すぎる武家の論理
・明治維新は特異な「実力主義」革命だった ほか
※この電子書籍は、2010年に文春新書から刊行された『天皇はなぜ万世一系なのか』を大幅増補し、再構成した新版を底本としています。「天皇と上皇どちらが偉いのか」「女性天皇を日本史から考える」「令和という年号への違和感」を新章として書き下ろしました。
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商品情報
- シリーズ
- 権力の日本史
- 著者
- 本郷和人
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春新書
- 書籍発売日
- 2019.11.20
- Reader Store発売日
- 2019.11.20
- ファイルサイズ
- 1.3MB
- ページ数
- 288ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (10件のレビュー)
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様々な権力の形
日本の古代から近世 現代までの様々な権力の形を述べた本である。第七章で一応のまとめはしているが、一冊の本としてはなんだかまとまりにかける。しかし各章おのおのは楽しく読むことができる。
基本的に世襲で…権力を受け継いでゆくことができたのは、それだけ極東日本が外国の脅威にさらされなかったためなのかもしれない。過去の権力者は当然世襲であるが、現代の政治家も多くが世襲である。厳しい競争を嫌うぬるい日本には、世襲が年功序列が似合っているのだな。現代に至るまで「土地神話」が受け継がれていったのも、すべての経済活動の根源である「農地」の安堵 世襲にある。続きを読む投稿日:2022.04.22
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この国の歴史の時代時代の中で誰が一番偉いのか?なぜ偉いとされているのか?という疑問を形式的に考えると当然「地位」が高いものが偉い。朝廷の秩序ならば天皇、幕府ならば将軍が最高位に置かれいる。将軍は天皇に…よって任命されているのだから、将軍よりも天皇が偉い。しかし、天皇は形骸化し、ないがしろにされていた時代もある。では、実質的に誰が実権を握っているのか?日本では「地位」よりも「人」に重きが置かれる。例えば豊臣秀吉は「太閤」である。太閤は役職でもなんでもなく、摂政・関白を退いた者の呼び名で、言ってみればご隠居である。しかし家康や秀吉の「人」に人々は従っている。ではなぜ「地位」よりも「人」なのか?これが本書のテーマの一つとなる。日本の権力構造をつぶさに見ていくと、地位=公の役職とは別の序列があることがわかる。それは「家」の序列である。家の序列で「人」の功績は代々受け継がれ世襲されていく。それは平安時代の頃の朝廷を見ればわかる。朝廷は上級貴族、中級実務貴族、下級官人の3者によって運営されている。その中でも世襲が根幹の原則として成り立っている。日本は中国の「科挙」制度を導入しなかったため、本来の意味での官僚をきちんと育成できなかった。才能を基準としての登用や抜擢があったとしても、それは世襲によって形成された階層の内部にとどまり、権力グループそのものの入れ替えはなされなかった。朝廷から武士へという権力の移行が起きても、両者それぞれの内部では、「家」を中心とした世襲に基づく権力構造が維持されていく。一方、中国では科挙を採用しているため、どんなに栄達を極めた家も4代から5代で廃れるという。これは4代5代連続で科挙試験に合格しなければいけないという困難さから来ている。また中国で皇帝の后だった女性がなくなると強権の根拠を失ったその家の人々(日本でいうと摂関家)は皆殺しの憂き目にあうという。だから中国では藤原氏のような家が生まれなかった。日本で戦国時代は下剋上の時代だったといわれるが世襲の力はまだまだ強力で織田信長の秀吉登用などは例外的である。むしろ世襲の原理が否定されたのは明治時代に入ってからであるといわれる。明治の政治家たちは跡取りの将来に便宜を図るような振る舞いはしなかった。「子孫の為に美田を買わず」という西郷隆盛の言葉がよく表している。世襲の原理は否定され、才能の重視が実現するのである。詳細→
https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou28111.html続きを読む投稿日:2024.01.29
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