世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~
山口周(著)
/光文社新書
この作品のレビュー
平均 4.3 (431件のレビュー)
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簡単に手に入る情報ほど頭に残らない
インターネット、ガイドブック、そして親切で読みやすいビジネス書
以前読んだ「武器になる哲学」同様、山口氏の書は知識の宝庫でありながら、非常にわかりやすく読みやすい…
コレはサクッと読んで、アッサリ忘れてしまうパターン⁉︎
それはさすがに勿体無いのでまとめます!
このタイトルの答えはほぼ
「はじめに」の次の章、「忙しい読者のために」でなんとも親切に網羅されている
美意識を鍛える必要がある理由
①論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある
■差別化の消失…情報処理のスキルが向上し、他人と同じ正解を出してしまう
■方法論としての限界…過度な分析・論理思考が問題解決能力や創造力の麻痺をもたらす
○感性や直感を大切にする…ソニーのウォークマン、スティーブ・ジョブズ
○経営トップに「アート」を据え、左右の両翼を「サイエンス」と「クラフト」で固めて、パワーバランスを均衡させる
○エリートには大きな権力が与えられるため哲学的思考が必要
②世界中の市場が「自己実現的消費」へと向かいつつある
人の承認欲求や自己実現欲求を刺激するような感性や美意識が重要になる
○デザインとテクノロジーはコピーできてしまう
(言語化できると言う事は、全てコピーできると言う事)
○一方でストーリーや世界観はコピーできない
「これがクールなのだ」ということを提案していける創造的経営が必要(例:アップル)
③システムの変化にルールの制定が追いつかない状況が発生している
現在のように変化の早い世界においては、ルールの整備はシステムの変化に引きずられる形で、後後追いでなされることになるため、自分なりの美意識に照らし合わせた判断が必要
○ライブドア、DeNAの不祥事
○ジョンソン・エンド・ジョンソンの「我が信条」…株主より社員を優先(拍手)
■その他
○偏差値は高いが美意識は低い→オウム真理教
○悪とは、システムを無批判に受け入れること→
アイヒマン
○「美意識」前面に出して成功→マツダ
○哲学から得られる3つの学び
①コンテンツ(哲学者の主張)からの学び
②プロセス(気づきの思考の過程)からの学び
③モード(世界や社会への向き合い方や姿勢)からの学び
(ここではアナクシマンドロスが例に
カルロス・ロヴェッリ 読んでおいて良かったぁ)
○生産性や効率性ではなく「真・善・美」という内部のモノサシに照らして自らの有り様を考えていくべし
数字に強くなれ
という時代ではなくなった
次のステップへの移行期だ
結論より裏付け知識がたまらなく面白い
何故あの企業は業績が良いのか、また逆も然り
そして過去の歴史や哲学、古典文学まで幅広い教材がこの世に溢れていることを改めて教えていただけた
たくさんの良書を読みアートに触れよう
そして哲学に親しもう
意外な副産物が生まれそうだ
良い刺激となった続きを読む投稿日:2022.04.22
読む前
エリート層は資産に余裕があるから美意識を好むのかと思っていた
読んだ後
サイエンス重視の経営の限界
市場の変化
法整備がシステムに追いつけないこと
を挙げて内政や外交を担うリーダーのアートの…要素が必要であることを説いている
PCDAサイクルのplanを担当するリーダーにとって哲学/美意識/倫理観を養うことの重要性が分かった
文章も要点を先行→後にその解説という構成で新書として読みやすい構成となっている続きを読む投稿日:2024.03.24
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