人類は絶滅を逃れられるのか
スティーブン・ピンカー(著)
,マルコム・グラッドウェル(著)
,マット・リドレー(著)
,アラン・ド・ボトン(著)
,藤原朝子(訳)
/ダイヤモンド社
作品情報
スティーブン・ピンカー、マルコム・グラッドウェル、マット・リドレー・・・・・・世界最高峰の知性が語る「人類の明日」の姿とは? AI、人口爆発、IoT、気候変動、テロ、核戦争――21世紀、世界を待っている未来は繁栄か滅亡か。「知」の大論戦が明らかにする人類の歴史の真実!
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商品情報
- シリーズ
- 人類は絶滅を逃れられるのか
- 著者
- スティーブン・ピンカー, マルコム・グラッドウェル, マット・リドレー, アラン・ド・ボトン, 藤原朝子
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 書籍発売日
- 2016.11.25
- Reader Store発売日
- 2016.11.28
- ファイルサイズ
- 2.2MB
- ページ数
- 176ページ
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この作品のレビュー
平均 3.1 (10件のレビュー)
-
「知の最前線」が読めると思って購入したのだが、ディベート特有の「朝まで生テレビ」的罵倒の応酬に心が塞ぎ込んでしまい、低評価に。
訳者によると、『かなりギスギスしたもののような印象を受けるかもしれない…が、/会場の雰囲気はとても明るい。/知的な皮肉とジョークをたっぷり交えて/会場の笑いと拍手で議論がストップすることも少なくない』らしいのだが、活字で読むと、残念ながら、キツイ言い合いとしか感じなかった。
そして、議論が深まったとか、他の誰も展開できないほどの論旨の展開があったとか、そういう感想は全くなかった。
ディベートは勝ち負けがあり、負けないためには論理的整合性や相手への敬意を一旦棚上げして、相手の喉元に刃を突き刺す必要があると思う。
私は個人的には、そのような緊張感の中では、知性は活性化しないと思う。
少なくとも、日本人的感性の持ち主にとっては。
続きを読む投稿日:2024.04.02
賛成派と反対派に知識人を分けて、ディベート開始!その内容を記録したエキサイティングな本で面白い。知識人同士が対談すると、妙に気を遣い合って議論にはならず、相互補完的な意見交換に終始する。そんな日和見な…論壇風景が生温いと感じるなら、この本は最適だ。ひろゆきの論破シリーズも本にしてみては?と思い付いたほどだ。お題は、「人類の未来は明るいか」さて自分はどちら側で参加しよう。
と、上記が読み始めた前半。で、読み進めると、ディベート特有の噛み合わない空中論争。テレビタックル読書編。意味のない揚げ足取りと一方的主張にだんだん辟易してくる。あー、そうか。ディベート番組のエンタメとしての醍醐味は、揶揄中傷、煽り発言を発した、あるいは受けた時の「顔」が重要なんだ。それが無い、空回りの言葉の応酬は、トップクラスの知識人の無駄遣いであろう。グダグタ感が目立つ。
それでも、面白かったのと、最後の方、結局、肯定的な内容を示すデータが多い中でのペトロフ事件の引用。マルコム・グラッドウェルのターンだ。ペトロフ事件とは、韓国の民間機がソ連に爆撃された後、ソ連のペトロフ中佐がコンピュータ上に、その報復とも取れる、アメリカからの核ミサイルの発射メッセージを受け取った。アメリカから先制攻撃を受けたら、核を用いて反撃しなければならない。しかし、ペトロフは、これをコンピュータの誤作動としてボタンを押さなかった。
テクノロジーの進化が齎らす未来は明るいか。技術力やグローバル化により規模が拡大し、誤った判断で一撃に未来が損なわれるリスクは高まった。乳児死亡率や貧困率は下がり、教育、健康、衛生水準は上がり、人類は過去よりマシに暮らしている。しかし、テクノロジーの使い道を誤らないようにしなければならない。会場が息を飲む、そうした雰囲気が伝わるようだ。明るい未来への警鐘である。続きを読む投稿日:2022.05.02
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