駅伝マン 日本を走ったイギリス人
アダーナン フィン(著)
,濱野 大道(訳)
/早川書房
作品情報
日本は世界一のランニング大国。しかしなぜマラソンには勝てないのか? そんな疑問を抱いた英国人記者は、家族とともに日本に移住。箱根駅伝、実業団駅伝、千日回峰に挑む比叡山の僧侶などを取材しながら、ユニークな日本のランニング文化の謎と真実に迫る! 傑作スポーツ・ノンフィクション。
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商品情報
- シリーズ
- 駅伝マン 日本を走ったイギリス人
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 早川書房
- 掲載誌・レーベル
- 早川書房
- 書籍発売日
- 2015.11.25
- Reader Store発売日
- 2015.11.30
- ファイルサイズ
- 0.5MB
- ページ数
- 352ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (6件のレビュー)
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駅伝マン 日本を走ったイギリス人
『英国人一家日本を食べる』を想起させる内容であるが、テーマは当然長距離走である。
内容も、日本礼賛ではなく、日本人の特質や日本の長距離走界について、美点のみならず率直かつ批判的な目で記している。最近の…テレビ番組等にある、外国人から見ると「日本(人)はこんなに素晴らしい!」といった内容を期待すると失望する事になる。
著者はアマチュアランナーの英国人ジャーナリスト。近年マラソンはケニア人、エチオピア人等の東アフリカ勢の独壇場になっているが、その中で日本人だけが挑戦を続け、厚い選手層を持つことから日本で何が起こっているのかに興味を惹かれ来日する。
京都での生活、奥さんや小学校に通う子供たち、近所付き合いなどの日本での生活に関するエピソードも多く記されており、日本人への愛情・尊敬・批判など(意外な内容は無いが)納得させられる。
本題の長距離走については、圧倒的な人気を誇る箱根駅伝、ニューイヤー駅伝を中心とした日本陸上界はそのシステム・精神性を含め、日本長距離走界を盛り上げ、一定レベルまで引き上げることに貢献しているが、世界一を争うような選手を排出できない事の原因にもなっているという。
著者は立命館大学、日清食品の駅伝チームの合宿練習へ参加しており、実際に体験したもののみが書く事ができる内容である。立命館大学陸上部へのTV取材時に自らのランニングフォームを見直す機会を得、記録短縮のきっかけを得ている。私もこの記事を読んだのちに走った時、最近低下してきたペースが一昨年の全盛期(と言っても、遅いですが)と同等に戻り、自らもフォームが崩れてしまっていたことに気が付いた。この先もフォームにはもっと注意して走ろうと思った。
また、比叡山のマラソン修行を成し遂げた僧侶へのインタビューの内容は宗教的な崇高さを求めての行為と思われがちな修行も実際にやった当人には一つの挑戦であり、人生の一通過点に過ぎない、というの話は、この修行僧の率直さに親しみを感じ、尊敬の念を持った。
また、川内優輝氏にもインタビューし、その内容を紹介している。彼の長距離ランナーとしての生き方には著者の考えを裏づけるものがあり、かつその生き方を尊敬しているように読めた。
結末は、自ら駅伝を経験するためにチームを結成して英国への帰国直前に参加に向け富士山麓へと向かうが…。ネタバレなのでこの辺にしておこう。
続きを読む投稿日:2016.05.26
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イギリス人から見た日本におけるスポーツの立ち位置、在り方を通じて日本人論としても読める一冊。学生やアマチュアにおいてはスポーツとは人間形成の一環であり、努力、忍耐が必要とされ、和を尊び「チームの為に」…目標とする箱根駅伝で燃え尽きる長距離ランナーの現状。
なぜ日本でここまで駅伝人気があるのか、半年間の日本滞在でよく考察されていて非常に面白かった。
駒澤大学の大八木監督も登場するが、駅伝名物「男だろー!」の発破は西洋人から見ると翻訳できない日本独特の観念だろう。
この本が書かれた2014年からは科学的根拠に基づいたトレーニングや調整方法が取り入れられ変わってきている部分も多いけど、スポーツとは愉しむものではなく教育である日本の根幹は変わっていないことを痛感した。続きを読む投稿日:2021.03.03
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