21世紀の貨幣論
フェリックス・マーティン(著)
,遠藤真美(訳)
/東洋経済新報社
作品情報
マネーとは何か。なぜ人はマネーに翻弄されるのか。
気鋭のエコノミストによる、定説を覆す斬新なマネーの進化史。
マネーをめぐる6000年の歴史をひもとき、経済学と資本主義の未来を問う
。
■伝説の哲学者ジョン・ロックが経済学に間違った思想を植え付けた!?
・経済学思想の源流をたどり、歯に衣着せぬ大胆不敵な主張を展開。
■物々交換の不便さから、マネーという最強の発明が生まれたという定説はウソ!?
・ケインズとフリードマン、なぜ2人の偉大な経済学者が
『ヤップ旅行記』という地味な本を賞賛したのか?
斬新な着想で次々と定説を覆す、知的刺激にあふれた本。
■圧倒的な読み応え。いまをときめく著名人たちも絶賛!
読みやすくてスリリング。もし一冊だけマネーに関する本を読むとしたら、これがその本だ。
ハジュン・チャン(『世界経済を破綻させる23の嘘』著者)
すばらしくオリジナルで面白いマネー史。システム全体がこんなにも危険で、
慢性的に不安定なことに思いをはせたことがある人は、この本を読むべき。
ライアカット・アハメド(ピューリッツアー賞受賞『世界恐慌』著者)
【主な内容】
第1章 マネーとは何か
第2章 マネー前夜
第3章 エーゲ文明の発明:経済的価値を標準化する
第4章 マネーの支配者はだれか?
第5章 マネー権力の誕生
第6章 「吸血イカ」の自然史:「銀行」の発明
第7章 マネーの大和解
第8章 ロック氏の経済的帰結:マネーの神格化
第9章 鏡の国のマネー
第10章 マネー懐疑派の戦略:スパルタ式とソビエト式
第11章 マネーの構造改革:ジョン・ローの天才とソロンの知恵
第12章 王子のいない『ハムレット』:マネーを忘れた経済学
第13章 正統と異端の貨幣観
第14章 バッタを蜂に変える:クレジット市場の肥大化
第15章 大胆な安全策
第16章 マネーと正面から向き合う
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商品情報
- シリーズ
- 21世紀の貨幣論
- 著者
- フェリックス・マーティン, 遠藤真美
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 書籍発売日
- 2014.10.01
- Reader Store発売日
- 2014.10.10
- ファイルサイズ
- 1.1MB
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この作品のレビュー
平均 3.9 (19件のレビュー)
-
ものすごく迂遠
著者の経歴を見ても経済官僚であり、学者ではないのでそのつもりで読む必要がある。2008年を受けて2013年に書かれた本であることも留意が必要。
前半の基本的な態度は「現在の不兌換紙幣の貨幣論で過…去の通貨をかたる」なので、内容的には相当の不備がある。が、学説ではなくエッセイのようなものなので気にしてはいけない。
この経歴の人がこんなことを書くのかと言うのが随所に出てきて本当に衝撃を受ける。まあ、専門外はみんなこんなもんだよね、と言うところ。
不兌換通貨を前提に語るので、なぜ「悪貨は良貨を駆逐する」のか、江戸期前の日本のような通貨非発行国はどうなるのか、中国や日本のような計るタイプの通貨の定義、「お金が存在しない」とするメソポタミアの諸国でどのように産物を分配していたのか、とかご意見を伺ってみたいものが次々出てきます。「マネー」と「通貨」が混在して語られているのも原因と思うのですが我田引水。引用も「19世紀の経済学者の何とかさんが言うように」とかです。で、論証は無しと。
また、西洋人だからか東洋や東南アジアについての貨幣史は知識が無い様で、その面からも「あれれ」と。
まあ、褒められたものじゃないなと。鵜呑みにせずチャンと消化できればそれなりに面白いですけどね。
後半はおそらく筆者の信念や体感に近い部分でできている。正直後半だけで良いのでは。別に古い貨幣論を否定しなくても経済学の素養があれば読者も不兌換通貨の概念や信用の概念から逸脱しないと思う。
で、本当に著者が否定したいのは現在の経済運営そのもので、その運営の下敷きになっているのが営々と組まれてきた経済理論でその一部として貨幣論があると。すごく迂遠な構成になっている。
ただ、中央銀行を含む銀行制度を否定しつつ、信用創造制度を社会的に維持する必要があるといわれると、新しい用語はともかく、対策は無いんだなぁとよくわかる。
最終的には新たな公平で豊かな社会を生み出す経済運営を実現するには、一人一人の日常生活が大事だよとなって腰砕けする締め。
何か身になるものと言うことなら、金貨銀貨から兌換通貨へのパラダイムシフト、兌換通貨から不兌換通貨へのパラダイムシフトに気をつけつつ後半だけ読めばいいんじゃ無いかな。ただ、自分だけが納得しているような文章です。せめて抽象概念についてはもう少し説明がほしい。前半要らないから。続きを読む投稿日:2019.07.16
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マネーとは何か?に対して興味深いインサイトを感じる一冊。市場部門に近い経験かつ経済に深い興味がないと読むのはちとしんどいかも。
投稿日:2021.07.04
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